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感染戦線  作者: ヘロおやじ
序   章
5/72

5.Pday2年前

第1次投稿はこれにて終了します、どうか楽しんで下さい


 Pday2年前になった。


 全体の計画の進捗状況は、対外国政策以外順調に推移している。


 要塞工場は用地の廻りの防波堤は完成し、津波が襲って来た後の塩抜き水路名目の、空堀の工事も無事終わった。


 内部のバイオプラントを始め製造設備や、開発研究棟・エネルギープラントやバイオ燃料製造棟、居住棟や保安部隊の施設など、ほぼ稼働状態になった。


 また20km程離れた山間部にも、万一の場合を想定して嘗て炭坑だった廃坑に予備の施設を建設しているが、後半年もすれば稼働状態に持っていけるだろう。


 艦船も10万tタンカーと武装商船を更に、1隻ずつ増やし3×3体制に持って行き、更に安定した輸送体制を整えた。


 艦載のヘリもシーキングを7機買い足して、10機体制でパイロット25人体制+1人(俺)へ持って行き、Pday対策を充実させた。


 空軍としてはアメリカ製ウルトラライトプレーンの、クォード・シティ社製 チャレンジャー Ⅱを20機と、CGS社製 ホーク・アロー Ⅱを20機の40機体制+予備機2機づつの、42機体制で運用しようと思う。


 両機とも2人乗りタイプであり、エンジン配置は推力式の為、固定武装は機首へ7.62mm機関銃を使用し、簡易型のHATを付けて照準機にした。


 又、いざという時簡単な輸送業務も、こなせる様に配慮した。


 そのほかに、セスナタイプの高翼単発機の輸送機も5機ほどと、C-130輸送機を12機購入予定であり、クルーも腕に自信のある連中を集めた。


 工場隣接の飛行場は会社の私設飛行場として登録し、廻りを防犯の為3重のフェンスと壁で囲み、地面は地下6mまでコンクリート樹脂で、固め穴を掘っての侵入に対処しているし、秘密裏にトンネルを格納庫まで堀り非常時に対処して居る。


 会社で購入したウルトラライトプレーンは、会社の福利厚生品として登録してあり格納庫に収納して、整備や実際に社員に貸出て利用させている。


 今現在[ライジングサン]にも同型機を購入して、武装の取り付けや戦略面での使用法等を研究中である。


 民間NPC[ライジングサン]の開発部門では、[バイパー][アナコンダ]の他に簡易的にゾンビの足を止める、阻害バリケードの開発を引き続き行っている。


 最近開発された製品は重量2Kgの、2本の金属棒からなるバリケードで、通常60cmの棒で使用時に引き出し、200cmの棒にして片側を、電信柱や標識などの柱に付属のバンドで止め、もう片側も同じく止めるとSラインを使った、網状のバリケードが最大30mまで展開出来る。


 通称[とおりゃんせ]


 Sラインとは蜘蛛の糸を参考に、旭製薬が開発した新素材で直径0.5mmの糸で、2tの荷重を掛けても破断しない強力な糸である。


 そのほかに瞬間接着剤を使った接着弾や水鉄砲、高粘着剤を直径20mに飛び散らせる特殊手榴弾、[ゾンビキャッチャー]等の罠なども開発されている。


 コンセプトはまず基本2マンセルで行動し、1人が行動を阻害し動けなくなった所、もう1人が頭を潰して処理する事が大前提である。


 この戦術を補佐する為に特殊警棒も、頭蓋骨を粉砕して処理する事に、特化した物を新たに開発した。


 従来の特殊警棒は相手に痛みを与えて、行動を阻害する事を前提に開発された為、相手を撲殺するには強度が不足して、変形や折れが発生し破損してしまう事故が発生した。


 その為新たに開発された特殊警棒は、先端部分に直径40mmの鉄球を付けてあり、その他の部分もチタンやSラインで補強された、部分を多用し従来比で10倍の強度があるものが出来た。


 通称[クラッシャー](crusher)


 旭製薬と[ライジングサン]が共同で開発していた、新型装甲材の開発中にとんでもない素材が出来上がった。


 元は兜虫や鍬形虫の外骨格である、キチン質を人口的に培養して軽くて丈夫で、多少のクラック位自己修復してしまう、バイオマテリアル装甲を開発しようと研究中に、高効率の光発電素材が出来てしまった。


 この人口キチン質は従来のシリコン型より、太陽光の約60%を電気に変換する事が出来、表面温度が-20℃~100℃でも発電効率が殆ど変わらなく、元がキチン質なせいか対荷重性・対衝撃性とも強く、装甲にも出来る位に頑丈な素材になっている。


 名称はバイオビートル太陽光発電機(BBLSG)。

 Biobeetle light of the sun generator.


 先に開発されたバイオゲル型バッテリーと、組み合わせてハイブリッドカーに搭載すれば、価格は1/3以下で重量は1/4、そして発電効率は2倍で充電効率は20倍の、実質電動自動車や外部電源が必要無いんじゃ無いかと言える、自家発電・蓄電型住宅が出来てしまい、飛んでも発明になった。


 これで又旭製薬の株価が、ストップ高になるな(株を公開してればね)。


 旭製薬は海外展開も視野に入れて、新たな受け入れ国を選定して居る。


 ASEAN地域に拠点が欲しい所だが、あの辺りだとどうしてもマネージャーは華橋が仕切っている為、C共のスパイが入り込む可能性が大きいのがネックになっている。


 マレーシアやフィリピン辺りに製造工場が欲しいのだが、親日国でパンデミック時にある程度の無理が利く拠点が欲しく、出来れば無人島を1つ丸々租借出来ればと考え、[ライジングサン]を通じて交渉中だが、C国が難癖を付けて来て中々纏まらないのが現状だ。


 いずれ事が起こったなら、あの国には思い知って貰う事になるだろう、亜細亜の裏切者め!


 欧州や米国には今の所生産拠点は作る予定は無い、販売会社は作る予定はあるがわざわざ生産施設がある国に、無駄な設備を作るより旭製薬の古くなった設備を輸出してやれば、逆に喜ばれるだろう。


 パンデミックになってウィルスの解析を済ませ、抗ウィルス剤を作るのに今の旭製薬の技術を使えば、2ヶ月後にはファーストロットが出荷出来、1工場月産約30万人分の薬が生産出来る様になる。


 島工場では100万/月の設備を建造する予定である。


 その為には製造設備をゾンビや、他国の特殊部隊や軍隊の侵攻から守り抜き、始めの1年を何とか乗り切らねば、人類の明日は無いと覚悟している。


 その目標を達成する為、今はまだ与党では無い自民党と、厚生省・自衛隊の幹部等と密かに会合を開き、今はまだ新型鳥インフルエンザの対策と言う名目で、事が起きた場合に官民一体になって取り組む、体制を整える為に協力している。


 そんな思いも特亜の2ヶ国は、日本人憎し(単なる言掛りに過ぎないが)で此方に対抗する様に悉く邪魔して来た。


 いい加減俺も奴らの無体な要求に対して、忍耐のストックが切れかかって居る所であり、Pdayが来たなら容赦なく借金を取り立てて逝くつもりである。


 無論無視ではなく積極的に合法・非合法問わずありと、凡ゆる手を使い彼の国達に今迄の日本人が受けて来た、利子を含めとことん償いをさせる予定だ。


多分彼の国達にはワクチンが輸出するのは、最後に廻す予定であり軍事力を使い奪いに来た場合は、他の同盟国と組んで迎撃する約束を取り付けてあるからね。


 一番の同盟国のA国に対しては、共和党を通じての支援を取り付ける予定だし、我々日本の企業群の経団連は、次期大統領は共和党から出るべきであると、意見が一致している。


 パンデミックが起きるタイミングは、丁度A国大統領選挙後に、重なるタイミングで起きるみたいだしな。


 《神》様やったな。


 まあ俺がやる事は着々と、A国のマスメディアの株を買い込み、バイオ素粒子脳の[おもいかね]を使い、A国政財界のスキャンダルをせっせと集めて、選挙で共和党を支援しつつ影響力を行使して、パンデミックを乗り切るつもりだがね。


 又、Pday2年前(つまり今)より、A国・C国・R国・K国・北C国への国内攻勢を強め、国内を適当に混乱させて日本に手を出す余裕を、与え無い戦略を取る事にしていた。


 無論[おもいかね]を使い、常時シュミュレーションを繰り返し、実行しながらね。


 あ、民間船の沈没は俺らは預かり知らぬ事だよ、予め言っておくがね。

 

 只ある程度予測は出来ていたのだが、おエライC鮮民族の皆様はウエノムの諫言なぞ、聞く耳は持たなかったみたいだな、一応注意は在日を使ってしたのだがな・・・・・ハァ。


 ゾンビウィルスの対抗薬を開発するのは、現在つくば大に在席する仙台出の18才の女の子だ。


 元々MITに在籍しスキップした為、17才で修士課程を終わり現在、つくば大の生化学研究所に勤めている逸材だが、ようやく我社のラブコールに答えて、今年度より旭製薬福島研究所に、勤めて貰える様になった。


 少々性格的にのほほんとしたマイペースちゃんだが、こう言うタイプこそ新たなる発見や変わった発想から、新境地を切り開くのだろう。


 名前は 蹈鞴たたら 英香えいか18才。


 研究一筋の強気な不思議ちゃんだ。


 彼女には影から[ライジングサン]の腕っこきを、1個中隊規模で護衛に付けている、何せ国1つより重要な正にVIP中のVIPだからな。


 後は魔法関係で、人化させた使い魔6尾の狐を、護衛兼身の回りの世話役として彼女につけた。


 彼女には助手として紹介したが、日常の細々した世話も依頼している。


 そのほかでは彼のストレージボックスが、とても役に立っている。


 何せボックスに入れれば自在に増殖するし、物・生物は無限大に入るし武器類も新品を、1個買えば無限に増えるし関税に引っかからないしで、良い所だらけで大満足だ。


 バイオ素粒子脳の[おもいかね]も、ストレージボックスの御蔭で、1台完全な完成品を作ったものを各セクションに、1台づつ設置する事も可能になりました。


 特殊な武器も[ライジングサン]に必要数卸して、置き後は俺が保管しているのでもしも何かの問題で、官警などの捜査が入ってもまるで問題はない。


 パンデミックが始まる10日前に、要塞工場の要所へ対空・対地拠点防衛兵器群を、ストレージボックスから取り出し設置し、その他武器・弾薬も各武器庫に、限度1杯詰め込む予定だ。



誤字・脱字が在ればご指摘下さい

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