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感染戦線  作者: ヘロおやじ
第 三 章 白 河 市 解 放  編
45/72

45.Pday 17日目

AM08:30 福島県双葉郡浪江町請戸 大平山近辺 旭製薬福島工場

     管理棟 CEO室


「お早う田中君、ゾンビのスタンビートはどうなったかな」


「代表お早う御座います、白河市へ向かっていたゾンビのスタンビートは、本日未明の大体0442時位に先頭集団が、白河市に到達した模様です。


 事前にネットのメールシステムで、占拠を気づかない振りをした防衛省の対テロ科から、事前にメールで警告と航空支援を行う旨、市の緊急速報メールへ事前に通告しました。


テロリストは阻害壁をこちらのプラン通り自身で作り、本日AM10:30の攻撃予定時刻には、現場より非難して居るはずです」


「潜入チームの準備は整っているかな?」


「両チームとも昨晩より福島市と、反対の地域に待機して潜入の機会を、現在伺っている所ですね」


「現在ゾンビの本隊はどの辺に迫っている?」


「郡山市を発した集団は、現在郡山市から溢れて本隊は、阿武隈川の約20箇所ある、主要橋梁の何れかを突破して、白河市に迫るのは時間の問題ですね、1/3は福島市を目指して移動中です。


 約8時間程度で何れかのバリケードが、突破されるだろうと言う予想です」


「かなりの圧力が橋梁のバリケードに掛るからね、相手は休息も要らない不死身のタフネスを持って居るから、大型車やコンテナ位丈夫で、重量がある壁でなければ何れは、突破されるだろうね。


 白河市のテロリストは市庁舎を中心に、阻害用の車両を使って防壁を構築して居るのと、橋梁への道を塞ぐ2段構えの防壁を築いているのか。


 まあどの程度頑丈な阻害壁なのか、見ものだと思うよ」


「確かにゾンビは動きはトロイですが、圧力と言う点では相当な力がありますし、数が凄いのでトラックのバリケードでも、余程考えずに設置すると押し破られる可能性がありますから」


「あとは百地君と玉造君のチームが、敵勢力の数と主な拠点の場所に、武装の質と数を調べれば、攻略作戦を立てられるからね。


 まあテロリストのリーダーが、どの位周到で知恵が廻るか、阻害壁の作り方や配置で、実力が判るからプロファイリングへの情報になるので、詳しく調べられるのは良い事だ」


「相手の実力が判れば、作戦の幅が広がるでしょうから、余計な損害も出さずにすみますからね」




Pday 17日目

AM05:30 福島県白河市菅生舘 4丁目付近 PCショップ駐車場


辿る事3時間前。


 俺は百地 義秀、[ライジングサン]と言う民間軍事会社 (private military company)の潜入工作部門、コードネーム「ピーチ」の隊長を拝命している。


 本来俺の立場なら後方で、胃を痛めながら指揮を取る立場なのだが、入社契約時に現場責任者が条件で入社した、まあ変わり者の部類に入る人間だろう。


 俺の実家は代々伊賀系の忍びの、上忍の家系であり伝統を守るより、新たな技法や技術を取り入れるのに貪欲な、お庭番でも変わり者の血筋と言われた、伊賀分家なのが原因だろう。


 そのせいか明治の開国時には、意外と早い段階で幕府と袂を分かち、いち早く薩長に俺の実家である、百地の更に分家である百地主税率いる一統が、多分本家との協議で家を割り参加したのだと、家伝書に書かれて居る。


 どうも百地の本家は当時から、幕府の密命で海外への諜報活動で、朝鮮や清国・列強のアジア植民地へ、実際人を派遣して海外の正確な情報を持っていた為、場合に因っては幕府が政権に留まれない、可能性があるとこの措置を行った様である。


 御蔭で維新後の新政府でそれなりの地位を確立し、職や領地を失った本家の者を吸収し、現在までも政府の暗部の要職の主要派閥の一つとして、地位を築いてきたのは流石百地家だけはあると、感心させられる事一入である。


 俺自身は百地家ではかなり才能を認められて居るが、政府の内閣調査室(現在は情報省)や公安の特殊潜入課に入庁して苦労するより、実力が発揮出来る傭兵にロマンを感じて外に飛び出した口だ。


 しかし流石に歌舞いて居る百地家だけは有り、気が済んだら何時でも戻って来いと、逆に武者修行へ行く乗りで送り出された。


 俺の親友でも有り似た者同士である、甲賀系忍びの家系である玉造 佑樹も、俺と似た様な経緯で傭兵の世界にやって来た、コードネーム「ジュエル」の隊長であり、俺と同じく変わり者である。


 玉造家は昔から軍間系の縁が強い家系で、元々長州藩の諜報の家系であり、維新後は陸軍をメインに諜報戦に従事していた家系で、自衛隊間系(現在は日本軍)に強い継がりがある。


奴とは東南アジアの傭兵時代からの、親友であり[ライジングサン]へも一緒に入社したのだ。


 今回の潜入ミッションは「ピーチ」と「ジュエル」共同の、結構豪華な組み合わせの作戦だ。


 通常は両チーム共同作戦は滅多に無く、別々の仕事が割り振られるのがデフォであるが、前回の南沙・東シナ海海戦に引き続いての、共同作戦に決まったのだ。


 まあ平時と違いパンデミック下で、海外の諜報機関も開店休業状態なので、俺達も手隙に成っていたのもあるし、短期での緊急情報収集と言う事も有り、俺達の投入が決まったのだろう。


 俺達自体も前回の作戦から、然程時間が掛って無い為に、連携はスムーズに行える為、即日投入されても調整に時間を取られず、楽で良いので丁度良かったが。





 今回のミッションは白河市に巣喰う、C鮮系テロ集団の情報収集が主な任務だが、奴等はパンデミックを利用して、市を乗っ取りパンデミック禍を乗り切る積りだろうか?


 まあ任務の前に予断は禁物だが、どの道奴等のやる事は手前勝手で、常に自身が被害者の振りをして、相手が手心を加える様に行動し、悪辣な事をするのが常習の民族だから嫌になる。


 前大戦でも日本に破産状態の李氏朝鮮を併合したが、C鮮人の兩班以外が支持をして併合されが戦後に手の平返しをして、日本に侵略された事にした歴史捏造をし日本に現在でも金を集る理由にする、正に当り屋詐欺を南北共に国家規模で平然と行なうクズ民族なのだ。


 更に戦中には日本人が止めるのも聞かず参戦を強要し、帝国軍に多大な迷惑を掛けた使えない民族だったが、その事は当時の帝国軍C鮮人の使用注意書間や、戦後のアメリカ軍のグーク使用マニュアルに、詳しく乗っており本当に迷惑で使い様が無い、クズ民族だったのは歴史上筋金入りだと判る。


 更に弱兵の軍隊は自身より弱い者に牙を剥き、ベトナム戦争時一般人に起こした凶悪犯罪を棚に上げ、帝国軍も自身の振る舞いと同じ行為を、戦時中に自身に起こしたと断定して、捏造するのを憚らないサイコな連中なのだ。


 強兵を持つ近代軍はプライドが高く、ましてや帝国軍の大半は、武家の伝統を持ち、卑怯な行為は嫌悪した為各国の軍より、高いモラルを誇って居たのだ。


 第一次世界大戦まで高いモラルで有名な、帝国軍が大東亜戦争に成って、いきなり卑怯で凶暴な軍に成ったと、戦勝国が騒ぎ出したのは何故だろう?


 帝国軍兵士は撃墜された戦闘機パイロットを、落下傘降下中に撃ち殺す外道な戦犯行為は、決して行わなかったがアメリカ軍が、平気でその戦略を取って来た時は、報復で戦争末期に行う様になった。


 C国では国民党のゲリラ兵が、不正規戦を仕掛けて来た為、防衛目的で兵が反撃し、住民を巻き込んだ事をNK大虐殺と、A国と連みブラックプロパガンダを行ったが、当時の帝国は支那で広く戦線を維持して居た為、当時の帝国の生産力では30万の民間人を虐殺する弾丸は捻出出来なかったのである。


 30万の民間人をどうやって一万も居ない軍で取り囲み、一発の無駄弾を使わずに殺害出来ると思うのか? 刀を使ったと言うが刀も殺人する位酷使すれば、精々10人も突けば使い物にならなく成るのは常識だし、まして命懸けで逃げ回る人間相手にセミオートも無い38歩兵銃で殺しまくるのは不可能だ。


 もし当時その様な事が可能な軍があるすれば、当時も巨大な生産力と資源を持って居たアメリカ軍なら可能だったろうが、当時の大日本帝国は世界で中の上程度の国力しか無いし、技術力も量産設備が貧弱な中流国家に過ぎなかったのを冷静に考察すれば簡単に解るのだが。


 さらに上海事変の折りに侵攻した帝国海軍は上海でイギリス海軍やフランス海軍と違い、1発の艦砲射撃をしてなかったのはご存知だろうか。


 元々何故支那に日本軍が駐留していたか皆さんは知って居るのだろうか?


 別に侵略をする為に駐留していたのでは無く、支那と貿易する国は自国民の安全を支那政府が保障出来無いので、自国の軍を派遣して国民の生命と安全を確保していた、独立国にあるまじき政策を取って居たのが支那と言う国だったのです。


 当時駐留していたのは、アメリカ・フランス・イギリス・日本帝国で、その間1929年5月3日に済南事件が発生し、1937年7月29日に通州事件が発生し、多くの何の瑕疵も無い日本人商人や旅行客が虐殺されたのです。


 もし支那人が他国の軍が駐留するのを是としないなら、自国で治安維持を責任を持って行い、駐留を拒否すれば良いだけの簡単な話なのですが、国としてそんな基本的治安も守らず、法律さえ作れない国が当時の土人国支那だったのです。


 両事件共外交官を含む多くの日本人一般市民が、拷問死されておりうら若い

女性の局部に折られた木片を刺され、失血死した遺体や手足を縛られ鉈や斧で、四肢を切断された遺体が多数検死されたのだ!


 しかし何時の間にかその事実は捏造され、帝国海軍が主導して艦砲射撃を行った事になっており、何故その様な捏造がされたのか、中国とヨーロッパ列強の謀略としか思えない悪辣さが透けて見える。


 そして1927年の南京大事件では帝国海軍は無実の一般市民を巻き込まない為、要事件とも1発の艦砲も発射しなかったが、他国の軍は容赦無く砲撃を行い5000人を越える死傷者をだしたのだ。


 この様な嘘や捏造を平気で行う中国や朝鮮・アメリカを代表する、戦勝国は信じるにたる国だろうか? この様な見解の相違所がまるっきりの捏造をした集団の、何を信じろと言うのだろうか?


 個人や企業レベルでの捏造がバレた時、その集団に対する信用など、犬の糞以下の価値しか認められ無いのが、当り前の事だしそれが信用を守る源泉だと、私は信じる者ですので。


 しかし後年A軍はベトナムやイスラムで、S連軍はアフガニスタンでやはり住人を巻き込み、それ以上の蛮行を行ったのである。


 更に言えばC共軍は国内問題と嘯き、周辺の弱小国に攻め入りウィグル人の国や、チベット国で大虐殺を行ったが、侵略行為にも関らず内政干渉だと誤魔化して、その行為を強弁して蛮行を止めなかったのだ。


 そしてK国軍はベトナム戦争に無理やり参戦して、散々A国軍に迷惑を掛けた所か、無辜のベトナムの民を数千人虐殺。


 更にK国軍がベトナム人少女や女性を、強制徴用し性奴隷にしてライダイハン問題を引き起こし、それを心あるA国軍人に、余りにも酷いと咎められた。


 その叱責に対する答えは、大東亜戦争の時大日本帝国へ強要したのと同じく、自身が無理やりA国に強要して、参戦したにも関らずこうである。


「お前等の戦争に無理やり駆り出し、戦ってやった俺達を責めるのか」と、???な理屈を言って自分達被害者であり、悪く無いとうそぶく厚顔さだ。


 この様な民族とまともな話合いや、交渉が成立する訳が無いし、約束を守る事を求めても無理なのだ。


 そして他の国も自分達と同じ理論で、行動していると思い自身を被害者にする事で、自身の罪の免罪符にしている、到底大和民族とは価値観を共有出来無い民なのだ。


 早い話、諺にあるように「カニは自らを模して穴を掘る」、を地で行く恥知らずな民なのだ。


 そんな身勝手な行為をする連中なので、我々のチームも白河市の市民が、どの様な外道の振舞いを受けて居るか、非常に心配して居るのが本当の所である。


 我々のチームの半数は日本人以外のメンバーが居るが、彼らもC鮮人の異常さを肌身で知って居り、奴等が一般人に何を行うかの予想がついて居る為、皆の表情は暗い物に成って居る。


 ドイツ人のハインツなどは、


「イタ公より使えず質が悪い連中だ。


 我々の戦後行動を日本人は見習えと、御託をほざくが要はイタ公の性格を持ったオーストリア人が、自分は連合国側で戦ったと言う、大嘘を平気で喚いて戦後賠償をしろと言ったら、俺なら奴等を捻り潰してやる」


と怒っているからね。


 しかしパンデミック前に訳知り顔の、日本の女子高生が戦争反対を叫び、ネットで戦争法律を作る内閣に、反対をするデモをしようと呼びかけていた。


 しかしその理由を読んだ時に思わず呆れてしまった。


 要は戦争容認の法律を通せば、自分達のお気楽な生活や言動が、規制されるのが嫌なので戦争反対だそうだ。


 彼女はまさか大東亜戦争前に大日本帝国が、凶悪な好戦主義の集団だったと思って居るのだろうか?


 参戦前に参戦の原因になった、A国が送ったハル ノートを自身で翻訳し、実際に読んだ事が有ったのだろうか?


 戦争前A国が行った対日輸出禁止がどう言う結果をもたらすか、第一次大戦後世界会議で大日本帝国が行った、民族差別を無くす決議を誰が潰したのか、彼女は理解して居るのかは疑問である。


 彼女は歴史を誰かから聞いただけの知識で、判断しているのだろう。


 本来大日本帝国は世界に巣喰う、植民地主義の差別主義者的盗賊国から、アジアを解放するのが目的で参戦したのが、参戦理由でありその様に行動したのが事実なのだ。


 しかし戦後左翼教育の歪な歴史観で、日本人は白人に取って変わり、アジアを支配しようとしたのだと信じ込み、自身で調べず考えずの共産革命主義者の、自虐史観がベースになった発言を鵜呑みにしたのだろう。


 彼らは左翼教師の発言の裏を取らない、洗脳教育世代が陥った左翼主義の洗脳被害者特有の思考法から、抜けられない可愛そうな人だが、非常に愚かであり権威の論しか信じない典型的権威主義なのだ。


 彼女は自身の自由な考えや行動を、保証されて居るのは誰かの、弛まぬ努力の結果だと考えず、有って当然の天から与えられた権利だと、甘く考えて居るからこそ、その様な言動をしているのだろう。


 戦争と言う物はどちらか一方が折れれば、収まる類の簡単な理由で発生する事は希だ。


 戦争が起きる原因を学ぶと戦争が起きると、悪い意味での言霊信仰に陥って居るのではないか?


 その行動は肉食獣に襲われた駝鳥が、地面の穴に頭を突っ込めば無かった事に成ると言う、愚か者の行為以外の何物でも無いと、彼女の親は正しい教育を行なって来たのか?


 その行動は戦場に行っても自身は日本人だから、誰も襲わないし自身が相手に危害を加え無ければ、自分は助かると安易に他国の戦地に、何の備えも無しに乗り込む馬鹿者の行為なのだ。


 戦争では自身が正義を行なって、相手を害さなければ此方も、危害を受けないとお気楽に考え、自分が抵抗しないで居れば助かると思っている、平和ボケした無責任な思考なのだ。


 山賊や海賊の様なメンタリティーを持った、自身が金を稼ぐ努力をせず、持って居る国の民から奪うのが正義と思って居る、ギャングにその様な考えや思想は通用しない。


 迂闊に戦場に入った馬鹿は良い鴨としか思われず、金を奪われ女なら犯されて売られるのが現実だ。


 それ所では無く味をしめた盗賊は、第2第3の被害者を物色し被害を更に広げて行き、何れはヒットラーやISILの様に勢力を持ち、より大きな不幸である世界大戦の、引き金に成りかねないのだ


 事実日本の周辺には一党独裁の、何時盗賊の理論で襲い掛る、危険な勢力に囲まれて居るか、少しの頭と推理力が有れば直ぐ判るだろう。


 君の反戦活動を支援してくれる大人は、何故君を支援してくれるのか、目と耳を澄まし相手の言って居る事の、裏を取って居ないと直ぐ騙される。


 君の協力者は実は日本の国力を落とし、君の生来の権利と思っている自由な行動を、君から奪うのを虎視眈々と狙う、悪党に金を貰って居る裏切り者の可能性が大なのだがね?


 反戦活動に参加するのは良いが、それだけの洞察力と広い視野が無い奴が、アイドルの様に世に出る場合は、自分を利用して日本の国力を削ぐ集団がバックに必ず居る事を、肝に銘じて行動して欲しい。


 何故、前政党が売国民政党と多くの大人が、非難しているのかその理由をじっくり勉強してから、世の中に声を出せと警告したい。


 自身の迂闊な行動が君の嫌う戦争を誘発する、原因になるのは珍しい事では無いのは、過去の歴史が証明して居る。


 だから俺は若い人達に何時も望むのは、大人の言う事を信じず必ず裏を取れと言う事だ。


 大本営発表を信じず自身で情報を集め、判断するのは現在のネット社会なら、難しい行為では無いのであり、それをしない者は下手な言動を発信すべきでは無い。


 日本や海外での反政府活動に従事する若者は、俺が見て来たかぎり95%がアジテーターの嘘を信じ、洗脳されて柔軟性の欠如した若者が、奴隷兵として使役されて居るのが本当の姿だった。


 まともな反政府指導者は数が少なく、武力革命を目指す段階で理想は擦り切れ、悪魔の様な者が新たな貴族である党幹部に、なる為に参加する者達が増えて行き、彼らとの権力闘争も行う事になる。


 そしてその外道が幹部の大半を占め、権力闘争に明け暮れて居る内に、自身も落ちぶれ理想を忘れるのが、革命指導者の大体の流れである。


 耳に甘い言葉を囁く者は粗99.9%は、謀略戦に従事して居るプロであり、自分は騙されないと高を括って居る、頭デッカチの経験の無い子供は簡単に騙され、奴隷として利用されるのが定番なのだ。


 その点ビジネスで嫌という程、騙された経験のあるオヤジ達は、慎重に行動する者が多いが、頭デッカチの驕り高ぶった者は、以外と簡単に詐欺師に騙されるのだ。


 意外と騙されるのは官僚等の、リタイヤした元役人が多い様に感じられる。


 原因は自身の力と国の看板の力を混同し、自身の椅子の力を自分の実力と勘違いし、実力を見誤り自分は騙されないと思い込んで、定年退職後に投資詐欺等で騙される事が多いそうだ。


 後、老女がオレオレ詐欺の餌食になり易いのは、自身の実力を自分の亭主の出世と同じと思い込み、実際自身は会社を退職した時点で、社会に対する勉強が止まる。


 それ以上の実力に上がって居無いにも関らず、精々パートの単純労働しか行わずに生きて来て、碌な社会経験も無い癖に旦那が苦労した行動を“見て”、自分は解った積りになり、賢いと錯覚する隙を狙われてしまうそうだ。


 一度プロの詐欺師に会ってみて、騙されて見ると相手の恐ろしさと、自身の不甲斐無さが徹底的に判るものだ。


 更にお人好しと呼ばれるカッコ付けは、友達詐欺に合い融資の保証人に成って、家族に大迷惑をかけたりもするのだ。


 本来本当の友人なら友に大リスクを負わせる、保証人に成る依頼は絶対しないのが当然だ。


 もし依頼した場合は嘗ての友人では無く、粗99.9%は詐欺師に零落れて君を狙う犯罪者であり、最早友人では無いと心得、その場で縁を切るのが家族の為だろう。


 それを勘違いする者は家族離散の、大悲劇を大事な女房や子供に、負わせるのを覚悟するべきだ。


 そして騙す相手を恨むのは、お門違いの馬鹿な行為だし、保証人になれと言えば身内でも縁を切るべきだ。





 まあそんな事を考えながら俺達は、他のメンバーが駐車場に集まるのを待っていた。


 こう言う戦争状態の都市部での集合では、団体で一気に集まる場合や、バディを組んで少人数で集まる方式を取るが、今回はあまり土地勘の無い地方なので、街の雰囲気を肌で感じられる後の方式を選んだ。


 俺とチームの電子戦担当のジュディ・キャラハンは、大田原市の拠点から電子戦仕様の、2tトラックのロングキャビンタイプの、パネルトラックで待ち合わせ場所までやって来た。


 このパネルトラックの外見は、何処にでも走っている運送会社の、2tトラックに偽装された、強力な無線器や衛星通信施設、監視装備を積んだハイテクトラックだ。


 装甲もアルミパネルの下に5mm厚の、Sライン製の装甲を施して窓ガラスも、同じくSライン樹脂製の、下手な装甲車や戦車より余程丈夫な、装甲トラックに改造してある。


 又、武装も屋上に[アナコンダ]の、センサリーガンシステムが装備され、乗用車や4t車程度の車なら軽く撃破出来、その他の装甲車両にはRPG-7等で防備を固めている。


 タイヤも旭工機で開発した装甲車用の、ノーパンクタイヤを履いて居るため、12.7mm程度で狙撃されても問題は無い。


 後2台のパネルトラック仕様の、兵員輸送車両も別なバディが、別ルートで陸送して此処に集まっている。


 2台共装甲や武装は此方に準じ、車内には定員6名就寝が出来、トイレとシャワーに簡単な調理も出来る、キャンピングカー仕様に成っている。


 此方の通信指揮車にも2名就寝可能な、設備とトイレは付いて居るが、流石にシャワーは精密機械が有るので、設置は出来なかった。


 あと半分の6人もパジェロのロング仕様の装甲車両と、ハイエースの装甲車両に乗り、武器弾薬装備に食料等は、ウニモグ改の装甲車両で運搬する。


「まだパジェロとハイエース組が来ていませんが、予定まで後20分はありますから」


 バディのジュディが時計を見ながら言った。


「まあパンデミックでゾンビが多いし、所々で車両事故も頻発していて、予定のルートは通れない事が多いからな。


 場合に因っては敵と交戦する事態も有るし、今回は国内だが戦場ルールの適用対象だ」


「全く日本でまさか戦場ルールが適用になるとは、考えもしなかったですが、パンデミックならではの事ですね」


「全く思ったより早いパンデミックには驚いた。


 しかし特亜の防疫体制の不備は呆れるばかりだったね、C国やK国では感染阻止は後手々に廻り、まるで阻止出来ずに酷かったが、K国は特にどうにも為らない速度で、正に感染爆発状態だったからな」


「あの国の感染の速さは人災が原因です。


 国の対策や医療従事者の意識が低すぎ、防疫に対する国民の意識も、自分勝手で体調不良でも平気で出歩くし、他人に対する迷惑など誰も考えて居ませんでした。 


 とても自称していた先進国の住民とは、恥ずかしくて言え無い連中だったわ。


 あれはどう見てもアフリカの教育が出来てない、部族が作ったニワカ国家並の民意です。


 あの国の民族って本当に自分勝手で、上下間系でしか人間関係を捉えないし、人種差別の酷いまるでA国のプアホワイトを、更に酷くした性格ですからね」


「ジュディはC鮮戦争当時のA軍の、C鮮兵士取扱マニュアルを読んだ事はあるかい?


 あの性格は昨日今日作られた物ではなく、何十代何百代と歴史を積み重ねて、醸成された民族感情なので、他国人がどうこうする事はまず不可能だよ。


 俺達日本の先人達が苦労して、民族の誇りを与え様と努力した結果、何とそれを教えた日本人をどう言う訳か、逆恨みをして反日教育はするは、対日テロを合作するわだからね。


 当時の日本のGDPの半分を使い、インフラを整え学校を作り鉄道を引いたのを、日本はC鮮人から不当に財産や労働力を搾取して、インフラを勝手に作り、C鮮人の誇りを一掃する為の教育をしたそうだ。


 事実は日本人の学者がハングル文字を発掘し、彼らに自身の民族はこの様な素晴らしい文字を、作る事が出来る凄い文明を持っていたと、当時の尋常小学校で教えていた。


 その証拠はC鮮人の古民家の蔵や家庭で、当時の小学校等の教科書が再発見されて居るのだが、国家機関の委託を受けた集団が、日帝残滓の抹殺という名目で、証拠を焼き捨て歴史を抹殺しているのさ」


「しかし私は日本人の我慢強さには、敬意より呆れを感じてしまいますよ。


 私が日本人なら奴等を国際司法裁判所に、提訴して真実を徹底的に暴き、2度と嘘をつけない様に思い知らせるのに、国は何をして居るのか分かりません!」


「俺も何故政府がC鮮を徹底的に潰さないのか、調べてみたが原因はどうもA国が日本に、圧力をかけて居たのが原因らしいし、その他UNの戦勝国連合の、暗黙の了解も有ったみたいだね。


 UNの連中は未だに日本が恐いと見えて、日本に封印を掛けて置きたいみたいだ。


 それが証拠にC・K国が捏造歴史で、日本に攻撃しているのをずっと容認して来たのが証拠だし、他のヨーロッパ諸国もそれを支持して来たからね。


 ジュディはA国が20年程前に、従軍慰安婦に関して8年掛けて調査をして来たのは知っているかい?


 あのA国が金と人員を8年間かけ、本気で調査して来て出た結果が、日本は強制して慰安婦を徴用しなかっただ。


 慰安婦は結局C鮮民間人女衒が軍人相手に、売春宿を商いながら軍を追いかけ、兵隊相手の娼館に過ぎなかったと言う、A国に取って不本意な結果が出たので、一時期封印されて居たが数年前に解禁された報告書だよ」


「と言う事はA国は日本の弱みを握って、更に日本を利用する脅迫材料にしようと合作したが、大日本帝国軍はきちっとした文明国の軍隊であり、非道な事はしなかったと言う訳ですね。


 思惑を外されたA国政府は、せっかく日本を脅す資料を税金をかけて作ろうとしたが、事志と反し日本を擁護する資料に成ってしまったと言う事ですか?」


「そう言う事だな、しかしK国政府はどんなに証拠が出て来ても、まるでストーカーじみた執拗さで、日本に絡みつき金を奪い、精神的苦痛を味あわせようと、一向に言掛りを引っ込める様子は無いな。


 今回のパンデミック中の会戦で、流石の日本政府も国内に蔓延る、反国民勢力を一掃して、特亜に対する強硬な態度と行動で、完全な脱亜入欧を推進する事にしたのだよ。


 本来脱亜入欧とは中華思想とそれを補完する、儒教から脱却して西洋的科学主義に因る、合理主義を基軸とした精神を取り入れる事が、本来の脱亜入欧の志向する所だ。


 儒教とは為政者に有利なだけの、事大主義的価値観を基本に置いた、民を搾取するには都合の良い、カースト制を基軸に据えた思想だからね。


 その様な価値観では西洋諸国に常に馬鹿にされ、民本来の力を発揮出来無い為、儒教と中華思想から脱却する政策をとったのだ。


 本来日本の神道と民主主義の合議制は、日本の神道が持つ民主性思想と、上手くマッチすると当時の帝国政府は、気がついたのだろうね」


「神道って民主的な宗教なのですか? 私はあまり神道の事は知らないので、判断出来無いのですが」


「ああ、日本の神様はその年の事は、1年に1回10月に出雲大社に集まり、合議制で決めるのが古からの習わしなのさ。


 なので合議制の民主主義と、神道とは相性が非常にいいのだ。


 日本の神道は多神教で、例え他の神の土地を侵略しても、相手の神は決して滅ぼさずに祀るのだよ。


 だからやおよろず(八百万)の神々が居るのが日本なのだ。


 日本人には合議制で国の方針を決める事は、違和感が無い所か非常に馴染み易い思想であり、民主制は無理の無い制度に何れ成ると、開国当時の為政者は気づいていたのさ。


 逆に言えば一神教の唯一絶対神が居る、キリスト教国で何故民主制が生まれたのか、日本人からすると非常に違和感が有るよ」


「そうですね、ヨーロッパ起源の文明を持って居る私達は、キリスト教以前の弱小蛮族であった頃の、源宗教の残滓であったりローマ以前の神々である、アポロンやゼウス・ジュノと言った、古代ギリシャ文明の影響が大きいのではと思います。


 元々我々の祖先はギリシャ系とケルト系に、ゲルマニア等の民族宗教がキリスト教の侵攻で、滅ぼされたトラウマ見たいな物が、あるのでしょうね。


 その様な土壌もあって民主制と言う、キリスト教からすると異端な思想も、出て来たかも知れないですし、魔女と言うのも古代ケルト人のシャーマンの事ですから、本来は古代の神の使徒なのですよ」


「しかしギリシャ文明なら都市国家に、似た様な合議制度が有ったと世界史で習ったね。


 しかしそう考えると歴史と言うのは面白いね、自身が誇れる文化を持って居る民は、ありのままの歴史を楽しいと感じられるが、自民族に誇れる歴史が殆ど無い民は不幸だね。


 どこぞの不幸な民族の作家が、『正しい歴史をみつめられない国は、不幸な国である』と言って居たが、それを日本人に言っているのを聞いて居ると、思わず笑いと共に暗澹として来たよ。


 誇る文化も歴史も無い国の民だったら、どう思うかと考えるがその立場に立たないと、想像も出来無いと気付いたね。


 多分想像を絶する焦燥感と他を妬む怨念が、湧いて来て相手を逆恨みしたく成るのだろうね。


 しかしそんな勝手を許す訳には行かないし、自身の不幸は自身で解決するのがこの世の決まりだからね。


 逆恨みをして瑕疵の無い相手を害すれば、相応の罪と罰が無慈悲に返って来ると、分らせる必要がなければいけ無いのだろうと思う。


 即ち相手を恨む事は何の解決にはならず、真の原因は自身の心に存在するのだと、自身に悟らせなければ何も成らんと、甘やかさずに厳しく諭し反発するなら、見捨てるのも慈悲なんだ」


「確か前に仏教の禅師に聞いた事が有りますが、縁なき衆生は今生では救済不可能だと言っていました」


「正にその通りだね、ご縁の無い人にどんなに道を解いても、共感より恨みを買うのが落ちだそうだ。


 重度のストーカー性格破綻者が、幾ら警察や裁判所が勧告や警告をしても、自分の欲求を妨害する妨害者と感じて、逆恨みするのと同じ経緯でそう思うのだろう。


 日本人はそれを民族単位で経験したので、今回のパンデミックでは彼らを、自力救済してくれと見放したからね。


 どの道助けても恩を仇で返す、ストーカーを救済する金も物資も薬も、更に必要も無いからね」


「私も今回学びましたわ、普段優しく親切な人は裏切るなとね。


 裏切った場合一番助けが必要な場面で、相手は必ず見捨てるのが良く分りました」


「恩知らずは一番肝心な時に、切り捨てられるのは当然だと私も思うよ。


 そうすれば此方の激怒した思いも報われるし、因果応報で相手に変な同情も沸かないし、相手も此方を恨んで報復する所では無いしね。


 前回のIMF査察が入った時に、ヨーロッパやアメリカ等の国は見捨てたが、日本が助けに入った時は、直ぐに助けない日本はケチだと、悪態を付いた前科もある。


 PKO活動で5.56mm弾が不足した時は、融通した日本に我々は日本に助けを求めて居ない、勝手に弾薬を送って、余計なお世話だそうだ。


 我々は傭兵で弾薬の重要性は、命と引換の物資に異ならないのは、腹の底から解っている事だ。


 困った時にその命の元である銃弾を、気持ちよく譲ってくれた相手を、悪し様に罵る奴は友軍でも、何でも無い只の仮想敵国の軍に過ぎ無いし、誰も助けないのは軍に関わる者に共通した思いだからね」


「私もあの時程同じ軍関係者として、激怒した事は有りませんでしたわ!


 あの時から完全にK国は敵国として、私の心の中に印された時ですから、同じ戦う者として彼らに容赦は無くなりましたね」


「A国軍関係者は結構K国に好意的な、軍人が多かったがあの態度を見てから、K国に対する見方がシビアに成ったからね。


 あいつ等はA国軍に対して、反A国活動をして居るが、まさか有事の際は友軍として、遇されるだろうと思って居た様だが、日本への態度を見て非常に疑念を持った見たいだね。


 あの事件が起きてからA国軍は、K国に対して警戒を厳しくし出たからね」


「流石にA国も今回の日本への侵攻に、K国が参加した事でK国を見放した様ですね。


 最もA国もパンデミックの被害が、国内の特亜系住民から広がって被害甚大、当分他国へ構う暇は無いでしょう。


 そしてどう言う訳か軍高官や議会と政府高官が、ウィルスの餌食に成った人が多数に上り、国家体制がズタズタに、成ってしまいましたからね」


 彼女はそう言いながら、人の悪い笑顔を俺に向けて来た。


 俺はポーカーフェイスで彼女を見ながら、感の良い部下は宛には成るが別な側面では、隠し事がし難いマイナス面もあるので、功罪半ばするのだなと嘆息した。


 A国内の軍と政府に対する、バイオテロ工作は[ジュエル]の任務たったが、隊長格には秘密厳守で通達が出ていた。


 当時A国やR国・ヨーロッパ主要国内では、ゾンビウィルスの発生は感知されて居らず、警戒は殆どしていなかった為、食事や入浴時にウィルスを、日本が発表する5日程前に散布したのだった。


 御蔭でパンデミック発生直後、主要各国の政府や軍は組織内で、ゾンビが大量発生した為、効果的な対策が打てず後手々に廻ってしまった為、国力を削がれてしまったのだ。


 結果各国はC国とK国民族を恨む事に成り、パンデミック後両国民族は各国に対する影響力を失う所か、怨嗟の的に成り差別の標的にされるだろう。


 しかしジュディ位の優秀な情報解析官だと、感の鋭さである程度の機密は、情報解析中に推理して仕舞い、どの組織が行った工作か理解してしまうのだ。


 近い将来彼女を部隊長へ昇進させる様、上司に進言した方がお互いの為に良いだろう。


 彼女は性格は少し捻て居るが、信用は出来るし何より感が良いのは、この仕事で生き残るには、最大限のアドバンテージだから、適性は充分だろう。


 今回の工作も各国が行なって来た、WW2以降のジャパンディスカウント工作に対する、カウンターだと理解して居る為に、彼女自身あまり気にしていない様だ。


 彼女も出身がヨーロッパの某国で、国家間謀略で家族を失った過去が有り、出身国が多少の被害が出ても、滅び無い限り心が痛まないのだろう。


 国を捨てる課程で親族や友人にも裏切られ、故郷には思い入れはまるで無く、傭兵時代に知り合った友人や戦友の方に、帰属意識は強い為にこの工作を知っても、シニカルに笑うだけで済ましてしまった。


 国を捨て傭兵稼業に入る者は、訳ありが多くあまり出身国に、思い入れがある奴は以外に少ないのだ。


「隊長後12分程で2台とも合流すると、メールが有りましたのでそろそろ用意をして下さい」


「ああ解った、幸い廻りにはゾンビも少ないし、駐車場も放置自動車を使って閉鎖して、場内のゾンビも居ないからな。


 店内も無人なのでそこで会議をするか」


「ええ、コ・キャップ(副隊長)の、ササキがとハインツが用意していたです」


 俺はPCショップ店内を窓から覗き、副長の佐々木裕二とバディのハインツ・シュピールベルクが、店内で椅子とテーブルをくっ付けて、会議場所を作って寛いで居るのを見た。


「では俺達は駐車場の門代わりのワゴンで、残り2組みが来るのを待ちますか。


 他の奴等にメールを入れて置いてくれ」


 俺はジュディにメールを頼み、駐車場の門代わりをして居る1BOXワゴンの中で、二組を待つ事にする為早朝の仄の暗い駐車場へ、トラックを降りワゴン車に向かって歩いて行った。




Pday 17日目

AM06:12 福島県白河市菅生舘 4丁目付近 PCショップ


 15分後残り二組も無事到着し、俺達はPCショップで会議を始めた。


メンバーは俺事隊長の百地 義秀(31才)

副隊長の佐々木 裕二(27才)

電子情報解析及びオペレーターのジュディ・キャラハン(25才)

医療及び化学戦・原子戦担当の富山 勇太(33才)

爆発物及びメカニックのリコ・ゲバラ(30才)

武器及び爆発物・トラップ専門のハインツ・シュピールベルク(28才)

調理及び物資・医療担当の咲良 牧男(30才)

電子戦及び電子機器・メカニック担当のマリア・デステロ(26才)

水中探査及びトラップ専門の林葉 まり(25才)

潜入前衛及び化学戦担当の佐武 俊夫(27才)

電子機器及び開錠専門のジョージ・ミウラ(28才)

無手格闘技及び調理・物資調達担当マイケル・ミューラー(30才)


 以上の12名がコードネーム[ピーチ]のメンバーである。


 専門が被る者が居るのは戦力が欠けた場合の、保険の意味合いがあり技術の空白が起きない為、態と重複する分野が出来る様に、専門が複数あり且つ途中で欠けても、支障が出ない体制にしてあるのだ。


 尚、特殊部隊の常として専門分野を複数取得した、優秀な隊員で構成された人員で構成されている。


 語学も基本日本語を含めた4カ国語以上に、その他の特殊技能と戦闘技術を求められる、シールスやデルタフォース並の能力を要求され、使用コストも通常の勤め人の5倍以上を稼ぐ奴等だ。


「今回のミッションは予め説明した様に、時間が限られて居る為に優先されるのは、


 1敵の人数の把握及び武装の状況と市の占拠目的


 2人員配置の状況と武器庫の位置


 3敵幹部の名簿の作成


 以上の3点が代表からのオーダーであり、優先順位であるので留意されたい」


「キャップ」


「何だねマリア」


「名簿は全員の物でなくても良いのですか?」


「出来れば全員分欲しいが、こう言う組織の常として、全員の名簿は無く各セルのリーダーが、各セル単位で管理しているケースが殆どだから難しいのだ。


 最悪組織のリーダーと幹部の名前と写真が有れば、成功だと割り切った方が良いな」


「イスラムテロリストや共産テロリストと同じですね、まあ組織のリーダーが特定出来れば、公安辺りの情報である程度把握出来るか」


「そうだね、北の工作員に関しては公安の情報が、非常に役立つと思うよ。


 後は極左系の日本人工作員と、戸籍の背載せで日本人登録した、成り済ましC鮮人工作員が多いからね」


「全く奴等は悪魔の様な手口で、ハニートラップや人種詐称で日本人に食い込み、その一族を食い潰して侵食する手法で、背乗りして日本人に成済ますけれど、それを支援するのが左翼政党や右翼の成り済ましですからね。


 奴等は自国民がC鮮人に乗っ取られ、密かに殺害されて入れ替わる事に、同じ民族として何も感じ無いのでしょうかね?」


 と医療関係のエキスパートである富山が思わずゴチた。


「まあ奴等根っからの左翼は、大東亜戦でソ連に抑留され、早い段階で洗脳された本当の共産革命禍の、2世・3世で構成された生まれた時から洗脳された、一種の狂信者だからその様な常識は通用しない者だ。


 今回のパンデミックパージでかなりの、奴等を駆除出来たのでこれからの日本は、マトモな国として国際貢献も可能になるし、安全保障面でもマトモな国として行動出来るよ」


 此処に居る連中は傭兵として、世界の裏を身一つで渡って来たので、今更書生論のお題目を信じる、御目出たい人間は居ないので話は早いのだ。


「まあバレなければ、ゾンビに襲われた偽装をして片付けるのも、今回のミッションでは認められている。


 潜入工作がバレそうに成ったら、ゾンビに喰われた偽装をして始末して構わないからな。


 最終的にこの一帯のテロリストは壊滅して全員始末し、人質を救出するので容赦はしないでも宜しいが、Dデイまではそれを悟られない様に、偽装して本番では一挙に壊滅させるのが、最終目的なのでそこを弁えて行動して欲しい」


「ではスネーキングで片付ける時は、素手か撲殺及び絞殺で跡が残らず、ゾンビに殺害されたのを偽装してですね。


 早い話昏倒させてゾンビの餌食にしても良いから、楽でいいですね」


「そうだな、ゾンビの餌食にした方が問題は無く、片付くので問題は無いから出来ればそうしてくれ。


 それではそろそろバディ毎に、事前の打ち合わせ通り決められた地区に行き、調査を開始してくれ。


 緊急以外連絡は何時も通り、暗号化メールで行い通信は、基本的に緊急時のみでお願いする。


 では一人も欠ける事が無い様、自身の命を第一に行動して欲しい。


 以上、任務に付いてくれ、作戦開始!」


 俺達は作戦を行う為それぞれの、割り振られた地域に散って行った。


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