4.Pday4年前
もう一話投稿したら今回分は終わりです
この所会社は順調に発展しつつある。
東日本大震災後の復興は民主党政権下で、前世の世界と同じくすったもんだばかりしていて中々捗らない。
やはり阿呆ばかりの左翼政党では各省庁を纏め、官僚を上手に使って組織運営が出来無いと、此の国家規模の難局は乗り切れるはずもない。
しかし俺が作った旭グループ各社は、着実に経常利益を上げており、震災前後の株売買に於ける利益は俺自身が、投資した会社への資金を数倍する利益をもたらした。
因みに現在の俺の個人資産は、1000億円強になっている。
製薬部門は俺が神から貰った全世界の技術知識や技能の御蔭で、化学と素粒子物理学の融合や材料工学と医学の融合により、新しい培養方法の開発と応用で今まで小説の中で扱われていた、バイオチップの実用化により、素粒子コンピューターが実用化まで秒読み段階まで持って来られた。
これでゾンビウィルスの解析や、進化のシュミュレーションを、短時間で検証出来る体制が整う事になる。
又、新型高効率のバイオプラントと、シュミュレーションの短時間化によりバイオ燃料を、安価に製造出来る体制も秘密裏に整いつつある。
Pday以降は海外の石油入手が、困難になるのは分かっている事でもあるし、かと言って原子力発電は現在の技術ではリスクが多すぎる。
バイオ燃料とは従来のエタノールとは違い、窒素酸化物質や硫黄の生成が少ない、新機軸の人口石油とも言うべき燃料オイルで、ほぼ0エミッションの燃料が入手可能になるため、バイオハザード後の地球社会では、主力燃料になる可能性が大であるとの試算が出ている。
しかも要塞工場での燃料製造の目処が立てば、備蓄物資の負担も減るし最悪ゾンビをバイオプラントの餌にすれば、60Kgの成人1体でバイオ燃料を40L得られる試算が出ているのだ。
いずれゾンビ化した死者の処理を、行わなければ成らないのなら、ゾンビ化した汚染遺体は焼却処分をしなければ、新たな感染症の温床にもなりかねない事態が予想出来る。
その場合無駄に燃料を消費して、只単に焼却し二酸化炭素濃度を増やすか、バイオ処理をして無害化の後ゼロエミッションで、バイオ燃料の材料にするかを国民に問わなければ成らないだろう。
Pdayの後、今までの様な極左が宣伝して来た、人権商売が続けられるか大変疑問だがな・・・・・。
そんな訳で製薬部門は世界各国の注目を図らずも集めてしまって、産業スパイも大挙して我社に押しかけて来ているが、民間軍事会社[ライジングサン]が我社のセキュリティ部門を担当して居る御蔭で、情報漏洩はペンタゴン以下だと業界では恐れられている。
彼のA国やC国・K国・R国の国家ぐるみの産業スパイ達は、我社のセキュリティを[結界]と呼び恐れているからな。
そんな訳で政府を脅して人を潜り込ませようとしたり、ハニートラップを幹部に仕掛けたり、国籍詐称者を使って会社に入ろうとしたり、家族誘拐をして情報を得ようとしたりで色々忙しいみたいだが、最後は俺自身の『魔法』があるので彼らが浸透する事は事実上不可能な状態だ。
しかし拉致や脅迫など悪質な犯罪行為に出た場合、俺はその報復は苛烈にする様通達を出している。
一例を挙げると、ある幹部の海外留学をしている娘を拉致した事件が3ケ月前に有ったが、社内規程でその様な行為が行われた場合、即座に社長に連絡を行う体制が徹底されている。
幹部や役職に付く場合や海外赴任が決まった場合、ホットラインの連絡先が各家族に通達され、万が一の場合ホットラインに地元警察等に連絡するより先に、知らせないと今後の就労条件や昇進に関係して行く事が告げられる。
又、何より[ライジングサン]の実力を良く説明し、犯罪に巻き込まれた場合にどのセキュリティ機関に任せるより、安全である事を徹底してある。
ハニートラップに掛かった場合でも、不可抗力とみなされて今後の出世に響かない事を納得させ、通報した方が得であると社内全てに意識化させる手法を取りつつ、半年に一度は不定期で家族ぐるみの防犯訓練も行っている。
幹部の娘は通報より3日後に無事保護された、しかし誘拐した組織は徹底的に洗い出され、表に出さずに”関係者”のみが分かる様に次々と処置された。
バックに居たC国外事部長は、自分の部下が”事故”や原因不明の”病気”に罹って、次々と序席順に身分が下のものがら”処置”されて欠けていくのを知り、恐怖し極秘裡に詫びを入れてきた。
何より笑えたのは次席幹部に精神魔法で”幻”を見せてPTSDを発症させた事だな。
Jホラーの手法を使ったあの手の追い詰めをしてみたら、半狂乱に成って過去行った犯罪の数々を、勝手に告白しだして病院行きになり、今でも独房で壁を相手に告白し謝罪を続けているか”処分”されたか。
その“事”が有ってから各国の関係者は、下手に当社の社員に手を出さない様になった。
やはり一罰百悔を行い、見せしめにしないとあの手の連中は想像力がない馬鹿な連中ばかりだからな、やれば必ず自分に返る事が判れば、根は臆病な卑怯者ばかりだから手は出さないものだ。
その代わりとばかりエシュロンや監視衛星等を使った、監視・通信傍受を行って来たが、俺が持っている付与魔法で各責任者に支給されたスマホに”通信”の付与を行い、事実上傍受不可能な魔法での通信方法を取っている為、徒労に終わって居るし陰陽道の寄代を使ったと誤魔化した、分身魔法で分身を作って活動したけれどな。
仮にスマホを盗難されて解析されても、魔法の付与は本人認証がされており、本人以外が使っても普通のスマホとしか思わないだろうし、ログ事態も本社や社内の人員との通信としか、出ないから奴らは頭を捻っているだろう。
監視対象の俺は本社に居続けだが、実は他所で変身魔法を使って活動中など、大いにごまかしてやったwww。
来年6月頃に素粒子バイオコンピューターが稼働し出すので、そうなったら各国のデータは丸裸になり解らない様に、報復行う予定なので今から楽しみである。
セキュリティ部門の[ライジングサン]では、新たな素材を使った防具や武器が続々をロールアウトしつつある。
まず防具素材では、非常に丈夫であり且つ柔軟性がある新素材の繊維や、樹脂が旭製薬で開発された。
繊維は従来のケプラー繊維の数十倍の強度を持つ、蜘蛛の糸を元に開発されたSライン(Spider line)と名付けられた繊維が出来上がり、防弾・防刃下着や制服や戦闘服の素材として利用出来る様になった。
なんせこの素材で作った戦闘服を、AK-47の7.62mm弾で5mの至近距離で銃撃しても、弾が貫通しなかったのだから何程強靭か解ろうと言う物だ。
只流石に衝撃は吸収出来ないので、打身や骨折・内蔵へのダメージは覚悟して貰わなければならないが、別部門で開発された極薄型軽量の衝撃吸収フィルムと合わせると、軽くて強靭な防弾・防刃・対衝撃戦闘服が出来上がった。
無論加工に因って通気性も申し分ない。
耐熱・耐寒性にも優れているので、将来的に自動車のボディや装甲車や、戦車の装甲軽量化・航空機の素材にも使用出来そうな物なので、今後の売れ筋商品になりそうであるし、これを板状に加工した透明樹脂板は傷は付きにくいし、厚さ20mmのものでは戦車の120mm砲のAPDS弾の、100m先からの直撃にも耐えられる性能を示したのには驚かせられた。
飛道具としての武器は国内用に、特殊ゴム弾を発射する小型軽量のエアーガンを、開発して使用している。
名称はRA03s[バイパー](viper)
これは国内玩具メーカーとタイアップして作られた、電動エアーガンの一種で、対人用護身武器として、国内外の警察関係からも絶賛を浴び、一般の警察官やSAT等にも非殺傷用武器として、次々と採用されるヒット商品になりつつある。
形はAKMSUを小型にした様な形状をした、全長750mm重量1550g~2055gで、ボックスマガジンには10発・30発・100発の3タイプのモデルがある。
仕様は11mm直径の特殊樹脂性BB弾を、秒速6発の速度で発射する能力を持っている。
新開発の小型高出力モーターと、従来のイオン水素やナトリュウムイオン電池の20倍の容量を持ち、充電時間は電圧を上げれば1/15で急速充電が可能なスーパーセルだ。
このバイオゲル型バッテリー(Biogel battery)を搭載したパワーパックを使用し、時速780kmで弾を1バッテリーパック15,000発打ち出す性能がある。
射程は200m程であるが全レンジの殺傷力は0%で、100m先の人体体幹部に当たれば、1~3発でほぼ90%の確率で対象を行動不能に出来る性能を持ち、40m以内なら1発で100%行動不能に出来る、性能の秘密は特殊BB弾にある。
超粘性特殊ゲル剤を衝撃吸収・形状記憶フィルムで包み込んだ弾を、飛翔時には涙滴形状を保ち飛翔距離を稼ぎ、着弾時には皿状に変形し直径100mmの面で対象に100%余すことなく、運動エネルギーを叩き付ける事により、浸透経を食らった状態にして行動不能に陥らせる。
警察や公安・警視庁の役人と擦ったもんだしたが、一般の警備関係では10発マガジンまでと言う制限を設けられ、1丁ずつの免許制で折り合いを付け所持を認めさせた。
おかげで現金・貴重品輸送部門の社員達には好評で、相手が拳銃で武装していても此方は防弾・防刃の全身スーツに、S樹脂製ヘルメット&バイザーに[バイパー]があれば、まず制圧不可能に成ったのだから無理は無い。
[バイパー]には公表されていないが隠し設定があり、いざゾンビパンデミックが起きた場合、[ライジングサン]に納入されている物だけは殺傷設定があり、球状の金属弾を使用し隠しスイッチをSにすると、モーターとギアーがマキシマムドライブ状態に移行し、11mmBB弾を時速1000kmの亜音速で飛ばす事が出来る。
150m以内ならヘッドショットをすればゾンビを確実に即死させる事が出来る威力があり、サプレッサーやレーザーサイト・1000発収納の大型ドラムマガジン等のアクセサリーも豊富にある。
では何故電動エアーガンと11mm弾を採用したかは、日本での弾の補給を鑑みてこの口径を採用したのだ。
11mm径の鉄球は日本列島津々浦々にある遊戯施設に、それこそ無尽蔵にある資源であり、パンデミック後の略奪にもまず合わない物資である、パチンコ玉の径だからだ。
そして電動エアーガンを採用したのは、確かに火薬発射のライフルに比べると、機構の複雑さや、メンテナンスのし易さを見れば火薬ガンに及ばない。
しかし日本国内で弾薬の調達を長い目で見れば、予備部品さえ十分に有れば電動エアーガンの方が長く稼働出来、それこそ弾と電気さえ充電出来れば遥に有利に運用出来る武装であると結論を付けたのである。
電気は自動車のシガーソケットでも、ソーラーパネルでも給電出来るのでほぼ無限に手に入るし、パチンコ玉も非常に入手が容易である為日本国内に於いては、弾切れの心配無しに使用出来る銃器である事が、コンセプトのガンである。
その他の装備では擲弾筒型の広範囲投網発射機や、リールにワイヤーを収め即座に道や通路に阻害障壁を作る物や、ゾンビの嗅覚を殺す為の胡椒爆弾や塩素剤の水鉄砲、車の芳香剤等の臭い阻害剤に時間設定スイッチ付小型スピーカーラジオや、耐衝撃型の小型時限スイッチ付防犯ブザーも、一人10個程用意させている。
又、夜間の戦闘を有利にする為ナイトビジョンの小型軽量化にも成功し、一般にも販売して行く予定であり、今後の利益を確保するドル箱にもなる可能性を秘めた新商品だ。
商品名を「ナイトeye」と命名された新方式の光増幅素子を使った商品で、大き目のサングラス程のシステムであり、従来のスターライトスコープと同程度の増幅率であり、視界も最大400m先も見通せる性能を持っており、パリ-ダカールラリーでは日本車のメーカーに支給され、街灯の無い荒野を走る厳しい環境でも性能を実証された優れ物である。
搭載されたバッテリーはバイオジェル製単4電池型で、連続使用時間は通常使用で約26時間である。
備蓄用偽装10万tタンカーと通常10万tタンカーは改装が終わり、通常10万tタンカーは現在レンタル中だ。
偽装武装商船は現在マレーシアのドックにて、改装中で来年夏頃には2隻とも就航出来る予定である。
後は小型・中型の各種高速艦艇や軍の払い下げ、ホーバークラフトや8輪水陸両用車などの揚陸艦艇や、車両も軍の払い下げで着々と充実させている。
積み込む予定のヘリはSH-3 シーキング2機と、ベル 4071機の3機体制で運用して行くつもりだ。
どうせゾンビパンデミック後は機体は余る訳だし、燃料と整備士・パイロットがあれば使いたい放題だからな。
浪江町にある福島工場近くに小型機の飛行場を作る予定で、今用地確保を急いでいる。
回り中海水を被った農地だらけで、格安で用地は確保出来るのが助かるし、地権者達も塩抜きを莫大な借金をしてまで行った後、農地を復活しても返済の目処も立たない状態では農業を続ける意志も、枯れ果ててしまうだろう。
国自体も何をして良いのか解らず迷走状態であり、後1年余りで自民党に政権が移るのは決定事項だからな。
農協も土地を買収して居るのが旭製薬だと解っているので、非常に協力的に動いてくれる。
農地の転用届けも地権者の避難先を熱心に探してくれて、用地の買収や地元農家の説得も率先して行なってくれる。
やはり理屈より地元の雇用を創設してくれる会社に、協力的になるのは地方自治体や地元住民としては当然だ。
俺は日本国内に軽飛行機による、私設空軍の創設も視野に置いて飛行場を作っているのだ。
通常のセスナなどの飛行機では飛んだはいいが、着陸するにはそれなりの設備と滑走路が無いと運用出来ない欠点がある。
しかしウルトラライトプレーンと言われる機体は、非常に短い距離の滑走路があれば離着陸が可能であるし、燃料はレギュラーガソリンで可であり、ガソリンスタンドで調達可能であり整備も楽だ、簡単な武装を着ければ対ゾンビ戦の頼もしい空軍になる事が可能である。
なにせ時速150km~200kmしか出せないが、運用が楽で整備も簡単、戦う相手もゾンビか精々猟銃を持った暴徒であり、最悪他国の特殊部隊だから小型軽量のフレアーとS樹脂で、機体を防弾コートすれば対弾・対スティンガー対策にはなるだろう。
武装も翼下に7.62mmの機関銃や、5.56mmMimi等をガンポットで付けたり、60mm擲弾や小型ナパーム弾・RPG-7やスティンガーを積んで、攻撃を行う等結講使えるのでは無いかと、片桐君に相談してテスト運用してもらおうと思う。
後装甲高機動車として建築会社の、旭建設を通じてベンツのウニモグを揃え様と思う。
ハンビーなどの高機動車も良いが、やはり不整地やパンデミック後の放置車両を縫って走り回るのは、ウニモグの走破性と積載性だろうと思う。
片桐君に相談してもやはり同じ答えだ。
しかし自衛隊の73式トラックも20台程要求された。
73式は震災時の救援活動で損耗率の低さと、整備のし易さが実証された非常に優れたトラックだそうなので、これを装甲車替わりに改造して使用すれば良い武器になるだろうとの見解だ。
又軽の4駆のトラックとワゴン車に、ミゼット2も各20台ずつ要求された。
何故なら小型軽量でイザと言う時の足替わりに打って付けだそうだし、簡単な改造で軽装甲車としても日本の軽トラックは優秀だそうだ。
確かにガラス関係を当社の透明S樹脂に変更して、車体全体に5mm程S樹脂をコートして防弾の補強をし、フロントにアニマルガードを付け、下面とタイヤ側面にチタンの防護板を増設して、足回りをピックアップし、チタンで荷台にパネルハウスを作れば簡易版の軽装甲車の出来上がりだな。
後[ハイパー]の強化版13mmケースレス弾を、時速1400kmで1500m以上飛ばす性能があり、1弾倉200発と500発の車載タイプの重機関銃に当たるタイプの対ゾンビ・対車両用の武器だ。
名称は RB05h[アナコンダ](anaconda)
性能は300m以内なら乗用車程度の外板なら軽く打ち抜くし、エンジンを狙えば簡単に破壊出来る。
しかし重量がバッテリー・コンプレッサー込で15kgあるし、大きさもキャリパー50を1回り小さくした感じで、車載や拠点防護の武器と割り切った方が運用は楽だ。
その他に実銃も着々と買い込みつつある。
アサルトライフルはAK-47を中心に買い込んでいるが、何せAK-47のは丈夫で荒く扱っても壊れにくく、過酷な戦場で使うアサルトライフルの中では秀逸な銃であり、素人でも扱える極めて優秀な武器である。
戦場に精密機器それも一般兵士に、そんなメンテナンスが大変な物を供与するのは、阿呆のする事であると俺は思っている。
どんなに命中精度が高くても過酷な戦場で長時間使用出来、付属のメンテナンス道具以外の特殊な工具を使わないと、メンテナンスが出来ず作動不良を起こす銃など、配備出来るかと常々思っていたし、又優秀な道具はタフでなければ命を預けられないからな。
ハンドガン自体はサプレッサーの事を考えると、45口径を中心に集める事にした。
確かに9mmパラベラム系列の銃は優秀な物が多いが、ゾンビパンデミックの場合銃声が廻り中のゾンビを集めてしまい、返って弾の無駄遣いになる事を鑑みると、45口径の亜音速弾にサプレッサーの組み合わせを敢えてえらんだ。
銃自体はH&K MARK 23を採用した、装弾数10+1であり初めからサプレッサー装備を前提にデザインされた銃だしね。
SMGは同社のH&K UMP 45口径モデルにした、これまたサプレッサーモデルである。
今現在はこの様な進捗具合でPdayまでの、タイムスケジュールを消化して居る所であり、結講順調に進んでいると思う。
少しは長くなったかな