38.Pday 12日目
何とか遅れを取り戻しつつ有ります。
風邪も漸く抜けて来て、夜間も咳で目覚め無く成りました、
後はコーヒーを寝しなに飲まなければ、夜間頻尿気味に成らないのですが
コーヒー好きには、ちょっと辛い事ですね。
AM08:30 福島県双葉郡浪江町請戸 大平山近辺 旭製薬福島工場
管理棟 CEO室
俺は朝の日課を終え、食堂で朝食を終えるとCEO室に入り、早速執務に入った。
管理職の最高責任者なので、書類の確認と認証印の捺印が仕事の大半を占めるのだが、取締役になると『白い悪魔』は付き物になり、我々の最大の脅威になる為に、なるべく数が少ない内に潰す事にして居るが、月末や期末になると必ずG以上の繁殖力を持って襲い掛ってくるのだ。
俺からするとまだゾンビのスタンビートの方が、楽に対処できる敵と言える存在であるのだが、調布に足止めを喰らっていた10日分の『白い悪魔』が確り増殖して俺を待ち受けて居た。
昨晩もPM11時まで掛かった駆除作業でも、順滅しきれない奴らが今朝の訓練後の1時間で、何とか目処を立てて今残りのノルマを、スパートを掛けて処理中である。
既に田中君も執務に入って居り、彼女の部下の「秘書さんズ」は既に12日前から、福島に居を移して業務を開始していたので、移動に因る「秘書さんズ」のゴタゴタは終わっており、残るはこの部屋のチェアマンたる俺の決済待ち書類の山だけである。
俺は魔法の取得と同時に手に入れた、マルチタスク能力を使って書類を読みながら決済しつつ、田中君に本日の予定を聞き同時にディスプレイで、情報を確認すると言う傍で見ていると結講器用な真似をしながら、執務が出来るので他の管理職より仕事が早いそうだ。
御蔭で他の管理職より自由に動ける時間が多いので、結講出歩く方なので他所の会社の代表より、自由に動ける見たいだが決してメインの仕事を御座成りにしてはいないよ。
「で、田中君今日の予定はどうなって居るかね?」
俺は決済した書類の山に判を押す作業をしながら、田中君に本日の予定を確認した。
「本日はこの後09:20より工機のパワードスーツ開発部門で、10:20まで視察と進捗状況の確認です。
10:35から港湾施設でギガフロート設置場所の、最終確認の為の会議を、昼食を交えながら12:35で終わらす予定です。
午後13:00より此処で首相と提督を交えた、TV戦略会議を14:00まで行い14:10より15:30まで、[ライジングサン]の報告及び要望の会議が同じく此処でTV会議を行います。
15:45から製薬の今後の方針を決める、会議が第3会議室で行われ、17:00以降は書類決済ですね」
「ふ~ん、やはり東京に居た時より仕事が詰まってないね。
だいぶ時間に余裕が有るみたいだな」
「パンデミックの御蔭で余計な会合が無いですから、会議に時間が取れるのですわ。
やはり経団連の会合や業界団体の集まりや、政治家のパーティー等の余計な雑音が無いせいで、本来の仕事に割く時間が増えて時間の合間に書類決済をしない分、だいぶ余裕で仕事が出来ますから」
「本当に会社を立ち上げてから、最初は良かったが最近は本来の仕事より、その他の会合やパーティーばかり時間が食われていたからね。
仕事だけで済めばこんなに楽な事は無いのにな」
「他所の会社の代表も皆同じ事を仰言いますわ。
でも会社の代表の仕事は付合いも営業の内ですから、代表の様に技術系の方は結講うんざりして居られる様ですね」
「だろうね・・・っと、良し溜まっていた分は終わった!
次は工機の工場へ行って、試作のパワードスーツ見学だ! 良し漲って来たゾ~~~」
「流石男の子ですね、代表は! 他の部門の方もあそこへ行く場合は大体、同じ様な張り切り方をしますからね。
まだ少々時間が有りますから、コーヒーをお入れしましょうか?」
「いや私が入れるから良いよ、田中君はまだ仕事があるだろう」
俺はコーヒーサーバーから自分と田中君の分を入れ、昨日渡されたパワードスーツの試運転の報告書を見ていた。
Pday 12日目
AM09:25 福島県双葉郡浪江町請戸 大平山近辺 (株)旭工機福島工場 開発棟 会議室
ここは大平山を後に買い足して、更に敷地を広げた部分に建てた、旭工機福島工場の開発部開発棟にある会議室である。
此処で今開発中の原子炉解体用の主要重機である、パワードスーツ開発を行なって居る。
原子炉を解体する場合、解体する重機には無防備の人間が居れば、即死レベルの放射線が飛び交う、超危険地帯に成り通常の機械では、CPUや電子機器が即座に放射線で焼き切れてしまい、ロボットすら真面に行動出来ない環境に置かれる。
更に機械自体が被爆し殺人レベルの、放射能を帯びてしまう為に使用後の整備すら出来ず、高レベルの廃棄物が幾何級数的に量が増え、一基原発を解体する為に10基分の資源が必要な程、無駄を出してしまうのが現状だった。
その他に使用済み燃料棒を冷却するのに約百数十年、高濃度の核廃棄物から毒である放射性物質の半減期(放射線量が1/2の量になる時間)が、数千年から数万年の時間必要である。
結果原発1基廃炉にするには、廃炉の直径数キロは立ち入り禁止にして、2度と立ち入れない危険地帯を作り、鉄とコンクリートで封印された瘴気立ち上る、地獄を作る事と同じ結果をもたらす事を覚悟して、核分裂炉を作る決心をしなければ成らないのである。
しかしこの現実を知れば果たして採算は本当に合うのか?
只でさえ国土の狭い上に自然災害の宝庫である日本に、目先のエネルギーが不足する事を理由に、産業界が言う様に原発を簡単に作って、廃棄物の処理すら目処が立ってない危険物質を燃焼する、発電機を作って当時の為政者はどうする積もりだったのか、同じ企業人である俺には見当も付かない事例だ。
商売人であれば損得を良く計算して、損であれば手を出さないと言う選択をするはずである。
この政策を選んだ者達は、目先の利益に呑みに飛付きその後の後始末の、大事な事を考え無い大馬鹿な為政者と、商売人が結託して行った国家事業だと言う事が良く解る結果である。
その馬鹿供の負の遺産を処理するのに、今回我々の社が挑み突破口を見つけたのが、エネルギー転換装甲であった。
この装甲材の特徴は装甲材製造時に、原子的にある物質を交互に並べて、ある周波数の振動と電荷を架けると、素材表面に中性子を反発する場を形成しつつ、素材自体の結合力を高めて粘性と剛性を上げる、特質を発見したのが始まりだった。
元々戦車の装甲材を研究して居て、偶々発見した事象なのだが、そこに原発の解体の、プロジェクトチームの人間が助人で居て、その特質に飛びついたのがこの開発に継がったのだ。
このエネルギー転換装甲は、ある一定以上の線量が場に当たると、中性子が場と装甲の間に入り込み、装甲材の電子を励起し装甲材の裏面に電荷が発生し、電気が取り出せる状態になるのである。
しかし力場がある為装甲材自体は被爆せず、線量が増えるに従い発電量が増えて行く為、ある種の半永久発電機として高濃度核廃棄物を使った、発電炉として使用可能なのでは無いかと、期待されて居る素材である。
早い話が装甲材を強化するエネルギーより、取り出すエネルギーの方がより多い為、非常に効率良く装甲を強化しつつ被爆も防げる、非常にお得なシールド材に成って居る。
現在高発電型装甲材と本来の装甲材としての2種類の部材を研究している。
高発電素材の部材は、線量としては大体現在に於いて、50μSv/hで釣り合いが取れるので、CTスキャン1.8回分の線量が装甲材に、時間当り照射されれば釣り合いが取れる計算だ。
即ち炉心解体現場の高濃度の放射線が飛び交う現場なら、遮蔽材として装甲で周りを覆い発電し、作業機械は防護板で発電を行ないバッテリーを充電しながら、作業が行える環境が得られる計算である。
高レベル廃棄物なら装甲に封入すれば、数千年以上発電し続ける半永久発電機になるが、装甲に場を励起する回路が持たないので、其の辺が要研究課題だろう。
まあ制御回路と波動発信基盤を、セットにした物を3系統予備で付ければ、当面の安全を確保出来るしメンテナンス性を良くすれば、回路がダメに成っても別の物と交換すれば、対処は簡単なのだが。
又、使用済み燃料棒をシールドする隔離材として使えば、燃料棒を冷却しながら更に発電が出来、シールド材自体が被爆劣化を起こさない為、メンテナンス費が安くなるシールド材として、これからの原発に売り込める部材なのである。
いや場合に因ってはこれから先、大規模な原発は不要になる可能性が高いので、カストロフィー(破滅)クラスの発明でもあるな。
平和な時代なら他の国から、侵攻軍がダース単位で日本に押し寄せるか、第3次世界対戦が冗談抜きで勃発する、発明品になる事が予想出来る代物だ。
漸くセクションのリーダーと技術者が集まり会議が始まる。
「本日突然集まって貰ったのは、今開発中のパワードスーツが今後の、対ゾンビ駆除作戦及びその後の不要核施設撤去時の、中心になる可能性が高いからだ。
ゾンビは今後[おもいかね]でシュミュレートした結果、走るタイプが亜種として発生し、尚且つ頭部を保護された装甲強化型が、出現するのが予想されて居り、予断を許さない状況だ。
政府もそれを受けて炸裂弾や、5.56mm形成炸薬弾と粘着弾を開発して、硬化装甲に対処した弾丸も鋭意開発、実戦配備をして居る所だ。
しかし相手は数と力を背景に攻めて来る存在であり、歩兵が捕まった場合強力な力で引き裂かれ、戦線を突破される恐れが多分にあるのが懸念されている。
また頭部を破壊しなければ活動が止まらないのも、特徴の一つである為思わぬ抵抗を受けて、貴重な兵力を損耗する可能性が高い。
そこで登場するのが君達が開発して居る、パワードスーツなのだ。
パワーアシストの御蔭で、人間の数十倍のパワーが出せて、装甲もゾンビ如きがどうこう出来るレベルじゃ無い。
又その特性上かなり重い装備も楽に運べるし、扱える弾薬数も高機動車並みの数を運ぶ事ができるからね」
「成る程強化型ゾンビに対する備えに、現在開発中のパワードスーツを使う訳ですね。
確かに防備は強いでしょうが、動作が少し遅いのが欠点ですが・・・」
「動作ですか? 小型重機位の応答速度はあるのでは?
それに装甲は取り敢えず対ゾンビ用なので、そんなに厚い物は要りませんので、主要部分にチタン合金を使いその他にアルミ合金を使えば、重量自体を軽く出来て動作も軽快になるのでは無いですか?」
「ああそうですね! 対軍隊用で無くて暴徒用なら防弾性能も、精々7.62mm弾を防ぐ事が出来れば良い訳で、そうすれば重量も稼働時間も楽にクリアー出来るし、価格も安く上げられるので採用され易くなりますね・・・、分かりました今の路線で設計してみます」
「後は、このタイプや更に防護板を安い物で作った、一般重機が入り辛い場所で作業出来る、廉価タイプの物も考えて下さい。
以外と狭くて重機が入りづらい環境での、建築作業や解体作業とレスキュー作業等で、需要が有ると思いますので研究はして置いて、損はないだろうと思います。
他に何か報告はありますか?」
「代表、私は冶金部門で研究をして居る浜田と言いますが、エネルギー転換装甲で新たな発見を致しましたので、お伝えしたいと思います。
レポートとデータは今カードで御渡しします」
浜田研究員はデータカードを俺に渡して来たので、おれはPadへデータを落として、レポートを開き内容を表示した。
「今回新たに開発したのは、装甲を制作する過程で基材になる基礎装甲部分の合金製造時に、直径がnmレベルのカーボンポリマー粒子を混入する事により、エネルギーをかけた場合に従来より15%以上の、強度と粘性を出しながら、自重を8%~12%軽減出来る事が可能になります。
この事により・・・・」
要は装甲を従来より15%以上強化出来、重さも10%前後軽く出来き厚さは変ず、放射線防護はより性能が良く、発電性能が良い部材の開発を行った様だ。
コストも従来品より1.2倍で済む為、費用対効果も充分な製品になる様だ。
製造工程で工程が増えるが、何より自重が減って強度が増す事は、高濃度被爆環境下での作業では非常に有効なので、開発には早速GOサインを出した。
そして俺たちは試作フレームの動作を見学し、2~3の開発への注文を指示して、現場を後にしたのだった。
Pday 12日目
PM13:00 福島県双葉郡浪江町請戸 大平山近辺 (株)旭製薬福島工場 管理棟 CEO室
開発会議の後午前のギガフロートの設置会議と昼食を終えて、先程管理棟のCEO室の戻りこれからTV会議で、首相と政府首脳陣に『提督』を交えて、今後の方針の微調整等を話し合う事に成って居る。
[おもいかね]を通した秘匿回線での通信なので、セキュリティは下手な会議室より安全に成って居り、忌憚ない意見が言えるので皆安心して発言出来る。
そろそろ通信ディスプレイに、映像が出たので会議が始まる様だ。
『皆さんお集まり下さって有難う御座います、さて今日の議題はまず海外の動きからですね。
まず政府筋で掴んだ情報をお伝えします、
先日甘莉代表を襲ったテロリストの情報で、追加が有ります。
ボートで待ち伏せをしていた者達は、プロの傭兵団で『アリウス』と言う、表向きPMC組織の行動隊でした。
『アリウス』は不正規戦を得意とした、合法と非合法の境界線にあるPMCで、主に中小の国の破壊工作や大手組織の下請けを行なって居る組織でした。
今回の発注元は複数ありますが、元を辿ればC国共産党軍とA国中央情報局の合作です。
狙いは甘莉代表を拉致して、旭グループの技術を得ようとした、営利目的の単純な動機でした。
甘莉代表の本来の目的を察知しての、暗殺や情報を取得するための行動では無かったので、一安心して居る所です。
途中で現れたヘリの襲撃チームは、ボートで襲った外注組を囮に使い、本命として襲って来た依頼元の別働隊だった様です。
其の後のダーティーボム船のテロとは、別ルートの組織が行った工作であるのが確認が取れています。
又、ヘリでの襲撃はA国のCIA外郭会社の犯行なのは、今回の調査で解ったことです。
ダーティーボム船のテロは、C国侵攻に連動したA国在住のC国政府側のテロだと、状況証拠ですが予想出来て居りますが、鋭意調査中ですので年内には結果が出るでしょう』
『では政府の調査でも旭グループの本来の目的が、外部へ今だ漏れていないのは確実だと言う事ですかな』
『ええ提督、その通りですね。 今だ此方の真意を察知して工作を仕掛けて来る団体は有りません。
相変わらず旭グループの高い技術力を手に入れ、利益を得ようとする盗賊系統の連中が主です』
「まあバレたら連中、核の発射ボタンを躊躇無く、押して来るでしょうから」
『それは有りえますな、戦術核位はトマホークで、打ち込むでしょうな。
しかし各工場に代表が居る限り、下手なミサイルや軍を動員しても、返り討ちに合うのが関の山でしょうし、特殊部対で狙っても代表の霊感に掛かったら、直ぐ見抜かれてカウンターを喰らいますからね』
『まあ余程運が良くないと無理でしょうな。
それこそジャンボ宝くじ1等が当たった当日に、ロト7の一等大当たり位の幸運が必要でしょうね』
『正に其れ位の幸運が無いと無理でしょうね。
さて、そのほかの海外の情報は今の所、アフリカにゾンビウィルスが8割程蔓延した事と、中東方面はウィルスのパンデミックの為に、パレスチナとイスラム勢が休戦したと言う情報が入って居ます。
イスラム圏はテロ組織が海外へテロを行う為、人員の交流が活発化していた為と、防疫体制の不備でパンデミックが馬鹿に成らない勢いで起こっており、ジハード所では無い状態でなんと、敵である米国に支援を求めています。
流石のアメリカも、自国がパンデミックで最悪な状況の為、そんな馬鹿な申し出に応じては居ないですな』
「ヨーロッパ方面はどうでしょうか?」
『ヨーロッパはEUの統合と東欧の、国境警備の簡素化が仇となりましたね、それに吊られてR国にもヨーロッパ経由と、C国経由でパンデミックが発生し、他国へ干渉する所か自国内のゾンビを、駆除するので手一杯で、ウクライナ所ではない状態です。
ヨーロッパとR国のパンデミックは歯止めが効かず、各地に蔓延して仕舞っており、最早ワクチンが開発されないと、手が付けられ無い状態です。
肝心のワクチン製造が出来る施設も、パンデミックでの暴動で政府の保護措置が間に合わず、9割以上の設備が火災や略奪に合い、壊滅状態で辛うじて軍のウィルス研究施設が、無事稼働して居る状態ですね。
この被害は米国も同じで、C国との貿易が盛んだった所為で、欧米各国でのパンデミックに因る被害は、此方の予想以上の規模でインフラや、製薬会社を直撃して居ますし、開発場所も軍の施設が辛うじて稼働している状況は変らないですね。
もし日本とASEANが予め手を打たなかった場合、何れ何処かの国がヒステリーを起こし、核ミサイルのボタンを押して、人類滅亡の引き金を引いたでしょう』
『・・・・・・・・』
『・・・・・・・・』
「・・・・・それを一番恐れて居たのですよ。
その為に素粒子今ピュター[おもいかね]を是が非でも開発しました。
当時は会社の利益の9割を開発費に宛、不退転の決意で開発にあたった甲斐がありました。
御蔭で他国に気づかれない様、核兵器の安全装置に仕掛けを施し、発射されても起爆せず落下したり、発射後直ぐに墜落して被害過小で御終いの状態にしましたし、プログラムをチェッカーで振るいに掛けても、網には決して引っかからない性悪ウィルスですからね。
気づくのは実際ミサイルや爆撃機で、発射した後に100%起爆しない結果に成った場合のみですから、普通1~3発射った位では故障で、済まされるレベルですからね。
それ以外ではウィルスのDNA解析や、ワクチンの構造シュミュレーションが100倍以上早まり、通常では考えられない速度で開発が進んでいますからね。
もし従来の手法なら今だウィルスの、DNAマップを解析中でありワクチン開発には、3年近くの時間が掛かりその間に核戦争が発生し、人類滅亡で幕が降りたでしょうから」
『それだけでは有りませんよ甘莉さん、もし[おもいかね]が現実に稼働しなければ、我々政治家も国家機関も貴方の話に乗らなかったでしょうね。
我々政治家や役人はリアリストですから、実際目で見える成果が無ければ、動かなかったでしょうし動いては行け無い立場ですからね』
「それは提督に相談していましたから、充分理解して居ました。
その為、是が非でも[おもいかね]のプロジェクトは成功させる為、社運を掛けて挑んだのですから。
御蔭で賭けには勝てましたし、その為に目標を達成する目処が立ちましたから。
もし失敗していたら核戦争の脅威に曝されて、時間との競争を與儀無くされていたでしょうし、国の支援も無く自社独自でワクチン開発で、一杯だったでしょうね」
『多分「神風」が吹いたのでしょうな、天からの支援が有る時は不思議にする事為す事、打つ手がまるでジグゾーパズルのピースが1度で嵌る様に、あれよあれよと言う間に運良く事が成せるのです。
私が2度目の政権を取った時が正にその状態でした。
自分の打ち手のミスが別の、思って居なかった良縁を結んだり、他の事象と結びついて、思わぬ相乗効果を生む結果を出したりの連続でした。
その時確信しましたが、自分の考えと行動が天と通じ合った時、奇跡と呼ばれる事象は起きるのだと。
もし時と場を間違えると、全てが裏返しでやる事為す事、全てに裏切られる事になると、これは1度目の政権の時に嫌と言うほど、味わった苦い経験ですがね』
『あの時は、気の毒に成る程首相は苦労されたからな。
こちらも援護射撃をしたのだが、思った所に当たらない所か、援護射撃が同陣営の馬鹿が行なっていた、不正に直撃して却って傷を深くしてしまった。
流石の私も思わず頭を抱えてしまったね』
『ええあの時程馬鹿は救い様が無いと、激怒した事は無かったですね。
折角提督から良いタイミングで、援護射撃をして頂いたのに、あの馬鹿閣僚は防衛予算の調達品の利鞘を稼いで、蓄財していたのがスッパ抜かれて、提督に大迷惑を掛けてしまいましたね、済ませんでした。
事程左様に天の風が吹かない場合、事を起こしても裏目に全てが廻ってしまうからね。
一般人はピンと来ないし、そう言う経験をする機会がまず無いから、政治家や社長達が宗教に走る意味を履き違えるが、要は勝負師達は勝つために天の風が何処に吹いているのか読のが大事で、その方法を学ぶ為に宗教や占いに頼るのが、何か信心深く映るのかもしれないですね』
「まあ勝負師ではない一般人や学者さん達は、結講見当違いの見方をしていますからね。
別に信心深い訳ではなく、現代科学ではまだ説明の付かない事象が、勝負師達は経験則で分かっているので、心の世界に入って行くのを一般人は笑って見ているのです。
実際一般人は其方の世界の干渉で現実界が、多大なる影響を受けて居るのに、気付かないから笑っていられるのだが、政治家や企業責任者はそんな寝言より、経験則で肌身で解った事例を基に行動してるに過ぎ無いのだがね」
『其れが解る人間が少ないので、苦労するのですがね。
知ったら知ったで大変な事ですから、ある意味一般に広まらないから救われる所もあるでしょう。
それより代表、ワクチンの開発の方はどの様な進捗状況ですか?』
「昨日蹈鞴博士から報告を受けましたが、完璧なワクチンが完成するのは後3ヶ月掛るそうです。
6割方効く薬は1ヶ月程で完成するそうですが、其方は従来のレセプターブロック製法で作り、ウィルスが変異した場合は効果が著しく少なくなるワクチンに、用いる様にします。
効果が限定的なワクチンは主に欧米や中東、アフリカで使用する予定でウィルスが変異した場合は、再度パンデミックが発生すると[おもいかね]の試算では出ていますので、配付する場合しつこい位にその危険性を、配付先に警告して置いて再パンデミックが起きた場合の、逃げを打って置いた方が良いでしょう」
『その場合それらの地方で何割位の数が、生き残る事が出来るのかね?』
「パンデミックが終息したと思った後の、油断した状態での再発ですので平均10%の人間が、生き残れれば良いでしょうね。
その為農業や牧畜以外のインフラに、回す人員が不足する所為で、文明自体が100~150年その地方で衰退します。
その為人口も増加するのは著しく制限され、元の数に戻るのは400年は時間が必要だと試算が出て居ます。
尚アジアは早い段階で完成型のワクチンを、配付しますので人口は平均全体の40%は残るでしょう。
この地域は元々稲作や気候が温暖な為、人口密度が高い為に欧米の搾取が無くなれば、回復は非常に早いでしょうし、不足する分は例のギガフロートが稼働するので、年々食料の調達が楽になるし、初年度はパンデミックに因る人口減で、食料は充分賄える試算が出て居ります。
何より我々がC国やK国を切り捨てる決断をして居る為、パンデミック後は非常に政治的に安定しますし、無計画な人口増は第2のC国を作る結果になる為、教育と産業育成で強固なアジア地域をつくり、人口自体も抑制しながら、発展して行く道を模索する予定です」
『しかし放置する国は、10%しか生き残れないのか。
まあある意味、自業自得と言う側面はある地域だからな、パンデミック後にはあの辺で、新興宗教の多神教を布教する戦略もあるそうだが、どの様な手を考えているのかね、提督?』
『ええ其の辺は宗教界や社会心理学、民族学の学者等のシンクタンクを作り、方策を練って居る所ですが成功すれば、シオニズム圏への大きな楔が打ち込めるでしょうな。
この工作は後の地球圏文明の行く末を、決定づける謀略になるでしょう。
研究会で散々議論した通り、一神教と言うのはその成立条件から、必ずテロ宗教の温床になるのは、ここに居る皆は理解されているでしょう。
その宗教と政治が不離の関係になり易く、その国教となった宗教と大量破壊兵器が手を結んだ場合、容易く人類絶滅に導かれるのは目に見えているでしょう。
その場合最悪の関係を断つ為に、その地方へ多神教を核とした新たな宗教を布教し、狂信者を排除する体制を取るのが一番、平和的な解決に繋がりますからな。
その為、シンクタンクはヨーロッパには、古代ローマ時代にあった古典的な神々やゴートの神々の復権運動を、起こすプロジェクトを立ち上げ、イスラム圏にも同じ古代の神々の復権運動を起こす予定です。
持って行き方としては、パンデミックの時に現在の神は何をしていたのか、東洋では多神教国ばかりが生残り、一つの神を信じていた我々は裏切られたのだ。
実は神とは1柱だけの存在では無く、多様に存在するものであり大神とはそれらを纏める方ではないのか?
我々の祖先が信じていた、我々の土地に居た神々を思い出せ、彼らは人と共に有り、共に発展していった存在では無かったか?
我々が此処まで凋落したのは、偽の神であり侵略神でもある、絶対神を祭って居たせいでは無いのか?
・・・・と、言う感じで自身の先祖が信じて居た、多神教のドルイドの神々や北欧神話の神々、ゼウスやヘラ等の人と親しみ安い神の、復権を行い唯一絶対神の神話に楔を打ち込みつつ、民族的アイデンティティを擽りながら、温故知新で古き神を現代風に黄泉返らせます。
尚テロの温床となる人を生贄にする神々は、注意深く排除しますしその様な神を信望する集団も、芽の内に摘む体制も海外だけでは無く、我々の文明圏の中でも行う所存です』
『宗教とは人々が不安に成った時が、一番勢力を伸ばす時期ですから、タイミング的には一番いいですね。
上手くすれば一神教国に宗教不和を起こさせ、内部抗争が起こりジハード所では無くすれば、世界平和に一歩貢献する可能性がありますからね。
しかしどの様にその教えを広めるのですか?』
『ヨーロッパや中東圏の留学生で、カリスマのある人間を30人程
確保しています。
彼らを所謂洗脳教育してこの神性復古主義運動が、自身のすべき使命であると心にインプリンティングしています。
何れ時が来たなら、彼らに充分な資金と資源を融資し、活動を支援してこの宗教を拡大して、かの地に強力な楔を打ち込む予定ですので、政府の方でも支援を宜しくお願いします』
『解りました、立場上表立った支援は無理ですが、NPO法人を使い目立たぬ様に支援して行きます』
『それが一番良い方法だと思います。
日本の影が彼らにあまり射さない方が、後々他の一神教からの攻撃された場合、有利ですからね』
『ではかの地域での活動はその方向で行いましょう。
次に国内のゾンビ掃討の件ですが甘莉代表、例の試作銃弾は全てに置いて、満足出来る試験結果が出て居ます。
特に炸裂弾は頭部以外の関節付近に着弾した場合、広範囲に組織を破壊するので、中枢を破壊した様な活動停止はしないが、5.56mm弾が腹部に当たった場合、12.7mm弾が直撃した状態と、近い破壊力を示す為に、背骨が損傷して真面に歩けなくなる個体が多く出、活動が著しく制限されるため、対処を後回しに出来るので効果が非常に大きいそうだ』
「それは射撃の得意ではない、一般兵士の生存率を大きく引き上げる結果になりますね。
後総理、我社では実はパワードスーツの開発を行なって居ます。
元々は原発の解体用の重機として、小回りが効く様開発していたのですが、あの機械は対軍隊用では良い的にしかなりませんが、対ゾンビ駆除では非常に良い戦力になると思います。
大きさも今の所概念試験用で4m程有りますが、完成型では3m~2.5m程の大きさで、価格も小型重機程で済みますし、ゾンビ掃討が終われば輸送隊や、工兵隊の万能重機として使えますし、災害救助には持って来いの性能です。
ゾンビ掃討用は7.62mm弾程度の、防弾性能程度があれば充分ですし、肩部分やマニュピュレーターにMINIMIや、榴弾砲塔を搭載し刃物や打撃棒付きの、手甲を椀部に装着すればゾンビを、纏めて薙払える事が可能ですからね。
足も時速15km位で走れますし、足下にタイヤ等をつけモーター駆動すれば、40km前後で走行も出来ますので、機動力もそれなりですし、装甲車両の入れない狭い道路での、作戦も可能ですので一考をお願いします。
試作品が出来ましたなら、軍で試験をして貰えれば幸いです」
『パワードスーツですか・・・、何か非常に心を擽られますな。
しかしゾンビ戦後は工兵や輸送業務、災害救助ですか・・・後は価格と、運用結果次第ですが軍以外の、レスキューや消防で活躍しそうな予感がしますね。
警備の警察官の突入支援や、盾を装備すれば銃撃戦の装甲にもなり、却って軍以外の警察や消防で活躍しそうです。
そう言えば甘莉さん、対放射能用の画期的な発明をした情報が入って居ますが、それはどうなりましたか?』
「午前中にその件で旭工機の開発部門に行ってまいりましたが、総理がお尋ねなのはエネルギー転換装甲の事でしょう。
データは今お送りしますが、早い話今回開発した装甲材に一定の周波数の波動と、電力を与えると放射線を中和する所か、発電をし始める画期的な発明でして、装甲材も被爆せず劣化が起きずらく、波動と電圧を掛けると装甲材も硬度と腰が強くなり、丈夫になる一隻3鳥位ある画期的な装甲材です。
これを使えば一瞬で即死するレベルの放射線量下で、装甲材の中は通常の自然放射線量並みの環境で、作業が出来る夢の様な装甲材です。
これにより高レベルの核廃棄物をこの材料で封入し、半永久の核発電機が簡単に作れ、シールド自体もこの材料で覆えば、放射線は漏れないので寿命も千年~万年単位ですね。
わざわざ原発を作る必要が無くなるのが、発電屋に取って困る事ですかね。
後はバンアレン帯外に宇宙ステーションや、長距離航航宇宙船が建造可能になる事です。
今までの技術だと太陽被爆が酷く、月面に飛行したアポロのパイロット達も殆んどが、癌や白血病で命を落としています。
国際宇宙ステーションは低軌道の、バンアレン帯のバリアに守られているので、比較的少ない線量の被爆で済んでいますが、長期間の宇宙生活は基本的に今まで不可能でしたが、この装甲材を使えば地上と同じ線量の環境で活動が出来るし、スペースコロニーだって作る事が可能ですからね」
『核廃棄物が電気に変わるのか・・・・それも大規模な施設もなしに。
今迄の欧米列強の政治を踏襲していたら、それだけで日本が侵略される超弩級の破滅クラスの発明ですな。
しかし今なら逆に天与の大発明です、今後石油に頼らず古い原発を解体すれば、黙っていても粗元手が只でエネルギーが賄える。
農産物もギガフロートとこの発電機の豊富なエネルギーで、飢えの心配が無く増産が出来る体制が出来る。
そうすると宇宙開発にかなりの資本が廻せる事になり、資源を地球だけで賄わず小惑星帯や、カイパーベルトから得る事も可能な風に廻り出すか・・・・。
イヤ、甘莉さん途轍もない大手柄だ、この結果を引っさげアジア通商連邦に、格安で提供出来れば皆が希望を持って、明日に臨む事が出来るよ!
天は我ら人類をまだ見放す事は無いと、皆に力説できるし納得をさせられる。
何せ特亜が消えたので、日本を無意味に発狂して敵対視する、常識知らずがアジアから消えたから風通しも良いしね』
そう言うと総理は未来の展望が、非常に明るいのを感じ、この所伸し掛っていたストレスが柔らいで、少し表情が柔和になったようだった。
Pday 12日目
PM17:00 福島県双葉郡浪江町請戸 大平山近辺 (株)旭製薬福島工場 管理棟 CEO室
[ライジングサン]と旭グループの会議を終えて、今CEO室へ戻り一息着いて居る所だ。
俺は飲み物はコーヒー党で、昔から(前世から)結講コーヒーには拘って来た間系で、金持ちに転生出来たのだから其処には結講金を掛けて拘っている。
転生前は金は無いが暇はあり、タバコや酒は然程好きでは無かった為、アウトドアとコーヒーに趣味の金を結講使って、楽しんでいた。
今は金は唸る程有り余っているが、まるで使う暇が無いときているし、趣味も変わらないのでコーヒー道楽に、金ばかり使って居るせいでプロ並みの機材や、秘密のストレージボックスには当たり年の、コーヒー生豆が各種類其れこそt単位で溢れている。
後は立場上良く海外の武器ショーや、軍に視察で赴くのでその時コピーした、兵器類がストレージには無限回、会戦が出来る程多種多様に数も無限にストックされて居るため、下手な襲撃を俺に掛けても1大隊程度の戦力なら、10分程度で単騎で消滅させる事も簡単に出来るからチート過ぎだろう。
大体魔法が使える事自体詐欺じみて居るのに、回復魔法や身体強化にエンチャント系・防護結界など使った日には、普通の兵隊では生身で正面から機械化機甲師団に、手持ちの装備で挑むのと変わりない戦力比になる。
遊びで[おもいかね]に現在の俺の能力をインプットして、シュミュレーションした結果が出た時、「俺はエンシェント・ドラゴンかい?」と思わず叫んでしまったよ。
それもお互いに正々堂々と正面から戦った場合であり、単騎の利を生かした戦いをした場合、軍隊所かA国に戦略を使って勝って仕舞いましたとさ。
それもシュミュレーションで20戦程したら、色々なシュチュエーションで戦った結果、8割程の勝率で俺がA国を壊滅させて勝利しましたよ?
最早人間を辞めている状態だが、マインドは紙装甲の部分があるので、そこを責め立てられると自滅するか、バーサク状態に成り破壊神になるかどちらかだろう。
それを知って居るのは提督位なので、いざ破綻しそうになれば相手に君を嗾けるね俺は、と曰わったよ提督は。
しかし後が制御出来なくなるので、まだ核を使った方が始末が良いそうだ。
まあ俺がアサシン(暗殺者)に為ったら始末に負えないだろう。
転移魔法や影の通路でどこでもフリーパスだし、今なら[おもいかね]の無制限使用権を持っているから、端末さえ有れば何処からでもハッキングし放題。
その気になれば人の心を色んな深度で読めるし、認識阻害と[ライジングサン]のスティルス技術を使えば、事実上透明人間状態で陰陽道の呪も使えるから、相手に呪いもかけ放題で自然死に見せかけ、殺すのも簡単に出来るからな。
病死から事故死・暗殺に因る色々な死を演出できる、それが今の俺なのだと思わず嘆息しながら思うな。
しかしそれをすると反動も自身に返ってくるのも、また事実で有り安易に使えば自身は、防護していて実害は少なく安全だが、愛美ちゃんや周りの人にトバッチリが行く可能性が高いのだ。
[呪い]を行使する者に家族や、親しい友人・知人が出来ないのは、この霊的なトバッチリ、「累」が及ぶのが原因だからだ。
又、人はこの「負の累」が漂う人間に根源的な恐怖を感じて、真面な人物は近寄らなくなり、呪いを行使する同じ雰囲気を持つ者同士が固まる傾向が強いのだ。
これがよく言う「累が友を呼ぶ」状態に成ってしまう為、真面な陰陽師は極力負の呪術を使うのは、避ける様にして居るのである。
安倍晴明と足尾道満の戦いを見ても、晴明は極力道満の「呪」を跳ね返す方法で、相手に対応をしていたのが印象的だろう。
道満もそれを知っていたので安心して、自分より格上の晴明の隙を突く攻撃をして、正面から戦おうとはしなかったのだ。
道満は咬ませ犬であり、自身の強みは己の身が汚れる事を厭わない、冥府魔道の境界に位置しての攻撃であり、晴明はその攻撃を相手に返す事で自身に「累」が及ばない方法で対処した為、決着が着きづらかったのである。
単純な力技での勝負なら晴明は、戦いには勝てただろうが、勝負はポイントで道満の勝利に成ったのである。
だから晴明は道満が力の使い過ぎで、自滅するまで道満の「呪」を返す事で、道満を攻撃する事に終始したのである。
同じ事が大国とテロリストの間の戦略にもあり、本来敵の根源地を武力で消滅した方が味方の損害は少なく、戦いも楽に終わって安上がりで良いのだ。
だがそれをすると味方の陣営や、潜在的な敵対国家からジェノサイドした非道国家だとか、お前らには正義は無い外道だと離反され、戦いには勝ったが勝負には負けた状態になるのを見れば解るだろう。
しかし忘れては行け無いのが嘗て、アメリカが大日本帝国対中国戦に対して行った戦略を、皮肉な事にそっくりイスラム勢力に真似をされた事なのだ。
だからアメリカ政府は自身の取った、対日本帝国戦略を否定するわけにも行かず、苦しい言い訳でテロ国家を非難して居るが、では自身では日本帝国を非難して、息の根を止めたのは誰だと問われると、言い返せなくなってしまう。
楽な手を自身の嘗ての行動で、使うのを不可能にしてしまっている、経緯を見ると「天に唾する者の末路」と言わざるを得ないのだ。
早い話、嘗て自身が対日本帝国戦で行った、国家に因る対日テロ支援攻撃を現在は、同じく対アメリカテロ支援でイスラム勢力に返されてる状態なのである。
「人を呪わば穴二」つと言う格言は国家間でも、有効な格言で有りそれを弁えて居るのが、真面な陰陽師で有り人なのである。
そしてそれを見て帝国に勝ったはずのC国は、自身の世界戦略でその事を頭から破棄して目先の戦略を取り、大国としての威を持たず貪る事に専念した結果が、今回のパンデミックに因る周辺アジアから、完全拒否に合い国自体が崩壊しても、誰も助けない事態に相成った次第だろう。
やはり国としての信用も、個人の信用も元は同じ所から発して居ると俺は思う。
人は、特に他国人はその人の言葉だけでは無く、行動もセットで良く観察して居るのであり、「情けは人の為生らず」と言う格言は至言であり、ある意味最後の行動が不味い戦争を起こした、大和民族に対してASEAN各国の日本に対する、見方・採点基準を考えると良く解ると思う。
C国は自分が不甲斐無いせいで、アジアの他国に塗炭の苦しみを与えた事を承知で、日本に自国の非難が行くよう、アジアの国に白を黒と言い切る勢いで捏造歴史を振りかざす。
孫文の弟子である蒋介石の国民党は、アメリカにアジアの権益を売る事で、その力を利用して日本をアジアの盟主の一員から追い出し、中国のみアジアの盟主に立つために、アメリカにアジアを売り渡して来たのである。
自身がアジアの宗主国で有りたい面子の為に、アジアの裏切り者であった中国が、日本に対して無い事無い事を捲し立てて、自身を正当化させて見せようと、少し調べれば嘘と解る馬鹿な発言をして居る。
自分が仕無かった事を誤魔化し、裏切った為の言い訳に終始し、騒げば嘘が真実に成ると錯覚している、可哀想な勘違い民族の集合体がC国の本当の姿だ。
共産党も流石同国人、国民党と同じ戦略を取り、アメリカの変わりにソ連に擦り寄り、日本を貶める戦略を踏襲したのだ。
かの政党はC国共産党と大日本帝国は、一度も正式な会戦を行った歴史が無いにも拘らず、さも日本を追い出したのは共産党軍とばかりに、自国の歴史教科書に捏造記事を書いて起きながら、日本の教科書には内政干渉のクレーム出しまくって来たのだ。
それを発言した人も居たが、自身の行動は神棚(マルクス神?)に祭り上げ、その発言は内政干渉だ~と大騒ぎしたのも、懐かしい外交的事実である。(サヨちゃん達は都合良く忘れているがね)
K国は日本以外の他のアジア諸国が、検証可能な歴史的事実に於いて、日本を評価して居るのに拘らず、自身が作った捏造歴史が自身の国民のみが、騙されて居ることに気付かずに、他国を巻き込み「嘘を信じないとは信じられん国ニダ~」と発言して、大顰蹙を買っているのに気付かない体たらくだ。
そして嘘を基に日本を誹謗中傷して居る為に、勝手に外交信用力を落とすと言う、他国からすれば最早相手にしたくない存在No1と、言っても過言の無い国民と言えるだろう。
何せあれ程物心両面で世話に成った日本に、あそこまで悪し様に言う連中を信じろと言う方が、馬鹿にされるしその行動は自身にも必ず返って来るので、そんな連中を相手にしたいと思う奴は、まず居ないのが普通であろう。
俺は自分でブレンドしたコーヒーを飲みながら、頭の片隅でその様な分析をしながら、今後の世界戦略を新たな発明に因って、起こるであろう変数を加えながら自身の頭でも、シュミュレーションを行うのであった。
甘莉代表は生活か落ち着くと、一日中会議か書類を読んで後の、判子押しばかりの人なので、そろそろ別の人もサブ主人公にして、話を盛ろうかと思うこの頃です。
銀英伝の田中先生も書いてましたが、ヤンさんは会戦以外は会議ばかりで、つまらないそうです。
私も結講大きい会社の代表を主人公にした為、日常を書くと会議と接待ばかりと言う事に気づき愕然として居ます。
そう日本の社長さんは、他の人は羨むが実は日常は非常に、散文的な暮らしをしているのです。
まだサラリーマンの方が、刺激的な生活を送って居るでしょうね。




