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感染戦線  作者: ヘロおやじ
序   章
3/72

3.Pday6年前

まだまだ続いて投稿しますので


 俺は始めに立てた計画通り事を進め出した


①製薬会社を作る

 中堅の製薬会社を買収し、そこを拠点に事業を展開していく事にする為、家の顧問弁護士を介して企業買収の、専門家を雇い良い物件を探させる事から始めた。


 1年後の現在俺自身は筆頭株主になり、買収した会社㈱旭製薬の社名はそのまま使い、社長は元製薬会社幹部を宛て新たにバイオ製剤部門を立上げて、ジェネリック系のワクチンや大手企業の下請けを行い、開発力を高め設備の充実を図る戦略を取りつつ、将来のゾンビパンデミックを睨み、東北地方の港街に近い場所の小山を丸々一つ物色しており、震災後半年で購入し建設する計画を立てている。


 その小山一つを震災後高さ15mの防波堤と、塩抜き用水路で囲う名目で要塞工場化した製薬工場を作っても、津波対策としておけば場所的に違和感はないとの思惑もある。


 又、震災後なら地域の雇用を生む政略的な物件として、地方自治体等にある程度無理が聞き、地元政治家にも恩を売りながら、顔も売れるので一挙両得をも狙った。


 後、震災前後の株価操作で莫大な利益も見込める為、其れを見越した投資や物資の買入れ、医療品の増産等で莫大な利益を得る事にも成功した。


 無論利益から東北に災害復興資金として、かなりの額を寄付をした為会社のブランド力を向上させる事にもなった。


②軍を作る

 顧問弁護士の紹介で、外国出の指揮官経験者を紹介してもらい、民間軍事会社 (private military company) [ライジングサン]を発足する為に、CEOとして会社入りして貰い兵を募集、訓練し日本でも合法的な装備等の開発を行う。


 民間軍事会社(PMC)設立の為雇った、元フランス陸軍中将ジェラール・アレジ将軍から紹介された、元フランス外人部隊(レジオネール)出の日本人下士官(除隊時軍曹)の、片桐 英男(29才)は思いの外優秀な人材で、兵の訓練も上手であり日本国内向けの新装備の開発等に力を発揮している。


 指揮官としても戦士としても優秀で、レジオンでは第3落下傘部隊に所属して居た所謂エリート軍人である(自衛隊で言えばレインジャー出の空挺師団尉官と同等)。


 今現在はASEANやアメリカ等の依頼で、護衛や海賊掃討・人質救出や対ゲリラ戦を指揮して活躍中であり、利益もかなり出している。


 又、日本国内向けに銃器を使えない現場で使う、護身・攻撃用の武器や防具や対人探知器の開発に取り組み、次々と成果を上げている警備部門での重役でもある。


 彼のお蔭で対ゾンビ戦での軽量強靭なプロテクターの開発や、火薬を使わない対人用の飛道具の開発も着々と進んでいる。


 なんせオーナー自体が、金に糸目をつけないで開発して居るせいか、思わぬ新製品が出来て売上が好調であるので、株主総会でも文句は出てこない副次効果があった。


 そして俺はその年の秋に日本の海上自衛隊で、“師”と仰ぐべき人物と出会った。


 彼の名は横山 直道氏 階級は海将補(49才)


 その日は家の顧問弁護士の知合いの高級将官と会った後、噂の海軍カレーを食べようと言うことになって食堂に行った時、相席に成った高級将官が“提督”事横山海将補だったのだ。


 彼の話はそれまで俺がモヤモヤしていた、心の中の霧を吹き飛ばす力を持っていた。


 その場で俺は横山提督に次に会う日取りを、是非にとお願いして開けて貰った。


 その後の俺のパンデミック対策は、横山提督と二人で作り上げた作品と言っても過言は無いだろう。


 彼は[ライジングサン]のCEOになるのを断り、新しく立ち上げた[未来戦略研究所]の、所長に収まると精力的に施策を上げた。


 後でなぜ[ライジングサン]のCEOに収まらなかったのか聞いた所、社長なんぞメンドくさいことは嫌だからそうだ。


 そして才能ある人物が居なかった為滞っていた計画が、次々に彼の親派から優秀な人材を紹介され、彼らを片っ端から雇った結果それまでの人材不足による計画の遅れを取り戻し、面白いように計画が進行し出したのだ。


 彼は今では俺に起こった全てを知る数少ない人の一人である。

 


③要塞工場を作る

 生産工場の要塞化を目指して、用地の確保及び施設の規模や設計などを行う為の建設部門の設立を行う。


 この㈱旭建設は地方ゼネコンを買収して立ち上げた会社が基で、ある程度の利権をも引き継いだので、公共工事にも僅かながら参加できた御蔭で、赤字は思ったより少なくて済んだ。


 幸い東日本大震災の発生より、3年前に転移した御蔭で生産砦用の候補用地を、東北地域に秘密裏に想定して、震災後その土地を格安で買収出来るし、建設資材と重機を国内価格が安い段階で、大量に確保し大震災に備え備蓄して置けば、震災後の儲けにも繋がるし、重機は改造すれば対ゾンビ用の、装甲戦闘車両に流用出来るので無駄には成らない。


 又、幸い東日本大震災の発生が分かっている、アドバンテージを活かし民主党政権と自民党、東電に恩を売って置く。


 そして福島原発を震災発生時に、オーバーホール状態に持って行き、事故を未然に防いでしまい、汚染地域を出さない様にして置けば、当分大規模地震が起きない土地を、大量に確保出来る計算もある。


④輸送部門を作る

 パンデミック後国内の流通は壊滅する事は、目に見えているので独自の物資輸送の仕組みを最低限作る事にした。


 ワクチンを大量生産しても、いざ現場までどの様に流通させるかが課題になるのは目に見えている。


 自衛隊や警察が十全に機能して居る状況なら問題無いだろうが、Pday以降は殆ど無政府状態になるのは目に見えているし、ワクチンの開発が他国に漏れれば、特殊部隊を送り込みワクチンと開発者を拉致する事を、平気でする国は日本の廻りには事欠かない。


 其れを想定した武装商船と、対艦・対空・対潜装備をした武装艦隊も視野に収めた、編成を想定して置かないと後悔役立たずに成りそうだ。


 せめて海自の護衛艦との共同輸送や、優秀な民間のレーダーやソナーを装備した、ヘリ空母にもなる隠れ武装高速商船を、1~2隻と中型タンカー一隻に中型タンカーに偽装した、物資貯蔵運搬船一隻は欲しい所だ。


 海外へは特亜以外の国に、製造方法のレシピを知り合いの政治家や、軍人を通じて流すのもありか・・・・・。


 反日国家を優遇する程俺は御目出たくはないからな。


⑤俺は陰陽師になる

 この1年陰陽道の催事や神事を学んだ。


 後日本の神様や祟り神の事も結講学んだし、魔法の腕も魔力量も毎日の鍛錬の成果が上り順調に伸びている。


 実際に知合いに紹介して貰った、陰陽道の導師に色々学び、一緒に付いてお払いや浄化、封印の現場に立会い今では俺の方が、導師より腕が良くなってしまったみたいだ。


 しきりに後を継がないかと誘われたが、実はとある名を明かせない大神に、“おめし”されて“おやくめ”を仰せつかった身であり、裏切る訳には行かない、何時“おやくめ”が終わるか私自身には判らないので、無理であると言った所、ため息一つ付いて“おやくめ”が終わったなら考えて欲しいと言われた。


 流石にその意味を汲み諦めたみたいだ。


 事実その通りで嘘は付いていないんだが。


 しかし何処で噂を聞いたのか、有象無象が寄って来てやれ権比べしろとか一緒に儲けないかとか、家の娘を是非嫁にして欲しい駄目なら子種だけでも、とか兎も角五月蠅いったら無かった。


 とうとう切れた俺は五月蝿い連中をある持山の一つに呼び出し、法力で大神の眷属である武闘神を下ろした事にし、光魔法で人型を作り廻り中に雷魔法で落雷を落としまくって脅し、今後俺の“おやくめ”を邪魔した者は行くべき場所へ、即座に叩き落とすと宣言した。


 集まった連中は後に憑いていたモノ共々、腰を抜かし這々の程で山を降りた。


 光魔法で作った人型は聖魔法の気も帯びている為、奴らの後ろに憑いていた狐狸・妖怪・悪霊・魔物・祟り神に至るまで悉く消滅し祓い、消し飛ばしたため俺は業界筋では、荒御魂を持つ神の眷属として恐れられる様になった。


 御蔭でうざい連中は近寄らなくなったが。


 2011年末まではこの様な感じで忙しく過ごしていた、Pdayまで後5年と少々か・・・・・。



まだどの程度の長さが適当か掴めませんね

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元フランス外人部隊出の日本人下士官(除隊時軍曹)の、片桐 英男(29才)は思いの外優秀な人材で…所謂エリート軍人である(自衛隊で言えばレインジャー出の空挺師団尉官と同等)。 ・外人部隊では軍曹になれば…
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