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感染戦線  作者: ヘロおやじ
序   章
2/72

2.P(パンデミック)day7年前

このまま投稿続けますお楽しみください


 俺が目を覚ますと、見知らぬ寝室のベッドの上だった。


 例のセリフは割愛する、起きようとするといきなり目眩と頭痛が襲って来たのでビックリした。


「ぐがぁ・・・・イぎぃでててて・・・・・」


 思わず呻いていた、脳卒中の雷鳴頭痛かと焦る程の痛みだった。


 数秒か数時間か解らなかったが、長い様な短い様な時間ノタウチ回った後ようやく落ち着くと、定番のこの世界の情報と今必要な身の回りの情報が頭に入って来た。


 世界の全技術や技能の情報を一篇にダウンロードすると、俺の脳細胞がオーバーヒートして溶けてしまうので、3日間を開けて順次必要に応じてと言う事らしい。


 無理と言われるよりましだが、あの痛みは何とかならんかね?


 しかし流石《神》クオリティの情報、実際自分が経験したような感覚でインプットされているせいか、知識を使うと言う感覚では無く自分がやった事を思い出すような感覚で使えるので応用が効く事が出来る。


 今の状況は、此処は賃貸マンションの一室で、俺名義で6ヶ月先の家賃も払い済みになっているそうだ。


 この世界での俺の名は 甘莉 丈太郎 19才、名前は同じだな。


 この春K大の経営学科に入学した1回生らしい。


 親は既に亡く、遺産は500億以上の資産を継いだらしく、所謂資産家と言われる立場だ。

 

 資産家と言っても世間の認知度はさほど高く無く、隠れ資産家の様な立場らしく、親の遺産と謂うべきか裏社会とも継がりがあり、それ系の顧問弁護士もいる隠れ資産家であり、隠れ権力者とも言える立ち位置のようだ。


 五月蝿い親類連中も居ない様で幸いだ、あの手の連中は虫唾が走る位嫌いだ、前の世界では散々嫌な思いをしたからな。


 爺ちゃんが居なければどうなっていたか解らない程だった。


 さすが《神》(の様な者)一番動き易い立ち位置だな。


 この世界の歴史はほとんど俺の住んでいた世界と変わり無く、WW2は1945年8月15日に、大日本帝国がポツダム宣言を受けて敗戦した後の歴史も、ほぼ変わりなく来たようで、現在の内閣は第一次安部政権と言う、微妙な違いで済んでいるのは笑えた。


 《神》(笑)情報だとゾンビパンデミックウィルスの正体は、特亜の例の国の環境汚染と、実質上無い防疫体制不備が合わさったのが、直接原因で発生するので発生の抑止は事実上不可能。


 彼の国へ反応弾でも打込んで、焼き払っても解決するかどうか?


 そうすると黙示録的核戦争とゾンビパンデミックのダブルパンチで更にカオスになり、確実にこの世界おわた\(^^)/になる可能性が大だそうだ。


 ウィルスのワクチンを開発する天才の名前と住所は解っているが、当面の問題は、その天才を受け入れる施設と会社組織を作り、受け入れる準備を進めないと、Pdayまでに間に合わないからな。


 俺が《神》にその人物の保護と、抗ウィルス剤の開発の支援を依頼された時にまず考えたのは、その人を守る組織と城を整える事だ。


 Pdayの7年前に転移して貰ったのは、組織を作る時間が欲しかった。


 その為の500億円の金であり、抗ウィルス剤を量産するための生産設備を守る為の、城たる会社組織をその日までに用意して備える構想を描いたのだ。


 そして会社を只作るだけでは人は呼べない。


 俺がその人の立場で才能があり、入社を請われた場合その会社の知名度と、業績をまず見て選ぶだろう。


 《この会社に入れば自由に研究が出来る、自分の思う通りの事が出来る》と思えば逆に相手が頼んで入社してくれるだろう。


 その為に今までの世界で行われた、全技術情報と技能を《神》に要求したのだ。


 その力を使い新たな発想の元に、新製品を開発して行きそれなりの利益を上げて、会社のブランドイメージを高め、人を呼込む体制を作るのが一番無理が無い。


 何も物を発明するだけが技術ではない、経営も営業も人を対象とした意識を誘導する技術だから、当然《神》のくれた知識や技能の中に入っている。


 その為に資産の500億をどう運用しながら会社を作り、人類最後の砦になるであろうバイオプラントを擁する、製造ラインと開発者を守る城、要塞工場を作らなければならない。


 そして城を守る為の軍隊を創設しなければ、その日以降のサバイバルは覚束無いし、軍を維持する為の金と物資の補給も念頭に置かなければ、組織自身が瓦解する可能性が高いしな。


 良く有るゾンビパンデミック系の小説にある、コミュニティの崩壊にも手を打って置かなければ大変な事になる。


 “人はパンのみにて生きるに能わず”


 キリストの有名な格言だが正に至言だと思う。


 たとえ避難所を作ったとしても、環境が悪くストレスが溜まりやすい場なら、早晩破綻して内部崩壊してしまうだろう。

(ラノベ知識炸裂ですね)


 スペースが多めに取れ、プライバシーが保てて清潔で、十分食べられて情報も逐一公開されており、役割を持てて自分がこの組織の中で役に立てていると、実感が持てると人は多少の不便は我慢出来るものだ。


 しかし一部の人だけが権力を握り統制し、情報も小出しにされ一人ひとりが蔑ろにされた場合、必ず反集団組織が出来てしまい、それが原因でコミュニティが崩壊するのは良くあるはなしだ。


 だから俺が目指すPday以降の組織は、まず衣食住を足るのは基本であり、プライバシーが保てる居住場所や、光熱水道のインフラも独自で賄える砦を作る。


 一人一人が、この組織に必要な人物である事を自覚させる事が出来るリーダーを避難所に配置し、情報不足にならない様現在の会社が何をどう取り組んでいるかを、発表し未来に希望を持たせれば大半の人は此方に従ってくれるだろう。


 そして生き甲斐がないと人は精神的に破綻し易いし、密集した集団なら余計である。


 その為戦闘に適正のある人は戦闘訓練や実戦を、家事能力や料理に適正のある人には食堂への配置を、被服・医療・開発・冶金・メカニックなど多くの専門分野への道筋を学び実践出来るよう配備し、娯楽施設やスポーツジムなどの設備も充実させる。


 その他物資はまあワクチン以外の物資は、ストレージボックスのコピー機能を使えば、幾らでも増やせるので問題は無いが、Pday以前に下手に使うと世界恐慌を引き起こす恐れが有るので要注意だが、以降は逆に物資不足になるので、活用しないと飢饉で無駄に死者が出るな。


 魔法に関してはあまり大ピラにしない方向で行こうと思う。


 今の時代に『我は大魔法使いである~~ ウェハハハハハハア~~~~~』


 ・・・・・・痛い、イタすぎるぞ俺!


 厨房ではあるまいに、魔法名を唱えながら魔法を発動するのは嫌だ!


 絶対にイヤだ!


 重要なので二度言いました。


 だが魔法の攻撃力は捨てがたい、特にゾンビに囲まれた時に光か聖魔法は効果が大きそうだし、感染した初期の患者なら状態異常の治癒魔法と、通常の治癒魔法を併用すれば無駄な死者は減らせるしな。


 後は精神系の魔法や読心系の魔法を使えれば、社内に入ったスパイを炙り出すのに有利だ。


 霊能力があるとか、陰陽道を使えると言うシュチエーションで行くか。


 これなら中二病と思われない、ぎりぎりセーフな気がするしね?


 発動も無詠唱で発動できれば誤魔化せるし、炎や氷・水・土の魔法は其れらしい札を作って、呪を唱える振りをして使えば、陰陽道と言う事で誤魔化せるだろう。


 良し勉強する事が増えたな。


 俺は陰陽師になる!


 その他に何をすべきかを書き出す事にした。


 以下に此れからPdayまでに、実現しなくてはならない事を箇条書きにする。


①製薬会社を作る

②軍を作る

③要塞工場を作る

④輸送部門を作る

⑤陰陽師になる(魔法をカバーする為)


 以上の4項目を実現する為に俺は動き出した



もう少し本文が多くても良かったかと今迷ってます

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