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8th スキルは発見したもの勝ち

難産・・・。

 ― 開け 技能の扉 ―

 〈(Comm)(unic)(ation)接続(has been)され(already)ました(connected.)ご機(How)嫌麗(are)しゅう(you?)主よ(My master)。〉

 (二重音声か、うん大丈夫。君、名前は?)

 〈(I)(am)名も(Familiar)(with)(no)使い魔(name.)主よ(My master)名づけ(Please)の儀(give)式を(me a name.)。〉

(名付けの儀?名前をつけろと?)

(|はい≪Yes≫|。≪,≫|我が主。≪my master.≫)


(そんな急に言われてもな…)

神様め、前もって言っておいてくれよ…考えとくから。

 〈しかし(But)それ(Do)をして(not)いただ(do)かないと(it,)技能を(you)取得(can)していただく(not)こと(get)がで(the)きません。(skill.)


 (まじか、それ。仕方がない、それじゃぁ・・・・。)


 ペットを飼っている方はわかるだろうか。飼い始めた時に名付けをしただろう。

 決めようにも決められないのは日本人の優柔不断性がなせる技なのか。三日ほど考えに考え抜いてやっと決まった。

 そんな俺が一瞬で決めるのはちょいと難しい、というか無理。


 (うー、ちょっと待ってな、今考えるから)


あの勝負の後、100回もその場でお願いをするのは骨が折れた。俺も、神様も。

 そのため、神から勝ち取った100の権利を一つにまとめてもらったのだ

 その名も技能の扉。即時スキル取得を可能とする異能の力を授かった。使用回数制限は100回。


 (じゃぁ、技能(technique)精霊(spirit)からとってセシリエ、うん、セシリエはどうだ?)

 〈セシリエ(Seshirie)登録(Regist)完了(ration)(is)しました。(completed.)

 〈私の名(My name)前は(is)セシリエ(Seshirie.)主よ(My master)(Please)令を(order)。〉

 そして技能の扉は無機物ではない。きちんと確立された一生命体である。

 そしてそれにアクセスできるのは神の力を預かった”天使”のみ。

 彼女(声が女性なので)曰く使い魔らしいが、天使も使い魔も力のベクトルが善悪のどちらに振れるかという違いしかないので同一とみていいだろう。

 そして俺は人間である。よって技能の扉に直接(direct)接続(connection)することはできない。 俺が技能の扉を利用するには彼女の力を借りなければいけないわけだ。

 ちなみにこれらは神様から直接聞いたことなので信憑性は(俺としては)低い。あの神様、なんか腹黒そうだ。


 (さて、セシリエ、それじゃぁ初めての依頼だ。情報(Start-up)探査(inform)画面(ation)起動(explor)して(ation)

 どうやらこの二重音声、意図してやるものではないらしい。日本語で命令したはずだが勝手に英訳されている。

 〈命令(Instru)は受(ction)(has)され(been)まし(commissi)た。(oned.)


 寝転がって天上を見上げている俺の横でメイドっ娘が何やら作業をしている。ここからでは手元はよく見えない。

 (お、出た。)

 視界の四分の一くらいの大きさのウィンドウ(・・・・・)が表示された。PCに慣れている人はわかるだろうが、そう、そのウィンドウである。

 しかも何故か。

 (・・・検索画面・・・いや、まぁ、ただの検索画面で会社名表示とかされてないけど)

 空白の長い長方形とその横に検索ボタンが表示されている。

 目線を動かすとウィンドウ上にあったカーソルが動くので目線と思考でカーソル移動&入力と言ったところか。

 (音声入力じゃないだけましか。では、始めるとしますか。クリック、そして、”言語(Language)能力 (Ability)。)

 検索ぽちっとな。

 ページ移動のラグはほとんどない。入力もスムーズでまるで高性能PCをもらったような気分である。

 (言語能力、言語能力・・・うわ、こんなにあるのかい。)

 人語解析、猫語解析、犬語解析、鳥語解析・・・・一々とっていたら100なんてすぐ使い切ってしまう。

 (おや?)

 膨大な量を流し読みしていくと、ページの最後にあるものに気が付く。


 言語解析


 (あ、うん。じゃぁ、それで。)

 芯から気が付いてよかった、とほっとした。

 これらがほしくて片っ端からとる愚行も僅かながら考えていたのは秘密である。

 おそらくここにあるのは世界中の人々のスキル一覧なのであろう。

 知性生物全部の会話聞こうと思ったらとてつもない量になることは明確であった。

 言語解析をクリックすると説明文が書かれていた。

 (なになに、”知性体から送信された思念及び言詞の全てを理解できる。一度話しかけられればその言語を 話すことができるようになる。一度文字を見ればその文字を書けるようになる。”・・・・・・・・・。ナニコレチート。)

 英語の成績があまりよろしくなかった俺にとって、このスキルは前世に欲しかった。切実に。

 (・・・とるしかないよな、これ。回数節約にもなるし。)

 説明文の下にダウンロードの文字がある。

 ・・・いや、ソフトウェアじゃあるまいし。つっこみどころ多いな、なんか。

 ぽちっとな二回目。


 〈言語(Linguistic)解析(analysis)スキル(complete)習得(learning)(the)了。(skill.)紋章の(Engraved)刻印(arms)開始(start)。〉

 ・・・はい?

 〈完了(complete.)。スキルインストールを終了致します。〉

 終わった、のか?違いは・・・二重音声ではなくなった、ぐらいか。

 違和感というほどの違和感はまるでないがセシリエがそういうのならばそうなのだろう。



 (ではさっそく、異世界初の会話といきま・・・)

 あ、赤子って話せないじゃん。

難産・・・。見辛かったら直しますので(できる限り)一言くださいな。

ルビ振りがこんなに大変だとは・・・。


コメント感想評価つけていただけるとモチベが上がります。感想レビュー0件を早く卒業したいです。


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