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永遠の華  作者: 春
8/8

白と黒

「水樹君!」

懸命に呼ぶが水樹は目を開かない。華ははっとする。

ー天使の力は弱くなる

水樹が最初に言った言葉だ。

「・・・。水樹君。本当は、天使だったんだね。」

強く抱きしめる。

「本当の悪魔は輪くん・・・。貴方だったんだね。」

華は後ろを向く。輪をまっすぐな眼で睨みつける。

「私はあなたの味方にはならない・・・。輪くんと水樹君の過去には何があったんですか?私、知りたいです。」

「おしゃべりしすぎだ華」

急に首が縛られたように苦しくなる。

「水樹は言い忘れていたようだね。悪魔の結界の中なら悪魔の力は天使の何千倍にもなる。今のおれに勝てるものなど誰もいない。」

「なんで・・・。水樹君だって・・・。」

「教えてやるよ・・・。俺とこいつの過去を」

華はとっさ的に後ろを向く。水樹が目から涙を流していた。

「やめろ輪・・・。うっつ!」

その瞬間、輪が口を開けた。


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