表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
色んなIslands  作者: 桜二冬寿
最後の戦い
88/88

最終88話 エピローグ ――あれからの世界

 あれからしばらくの時が経ち、ロサイルとバレンアはエグレサッタ村で暮らしていた。

 辺りはまだただの焼け野原だが、徐々に復興へと向かっている。現在の村民は4人。1人目はロサイル、2人目はバレンア。その他に2人の人がエグレサッタ村にやってきた。


「はぁ~、懐かしいね~畑仕事~」

「バレンア平和そうな顔をしてるな……」

「いや、実際平和だからね」

「まぁ、そうだが」

 2人は畑仕事をしていた。村というだけあって、畑は大量にあるため、まだ焼かれていない場所がいくつかあったのだ。そこで2人は野菜を育てて、自分で食べる分と出荷する分を作って生活していた。

「それにしても、冬のエグレサッタ村はやっぱり寒いな~」

 エグレサッタ村には、ファスニード大陸大戦終了後、初めての冬が訪れていた。それにどこか懐かしさを感じる2人だった。

 雪は今日降るんじゃないかというラジオで聞いた予報。それを信じて2人は子供のように雪が降るのを待っていた。


「2人とも~ご飯できたよ~」


 1人の女性がロサイルたちに声をかけた。そう、この人が3人目の村民だ。

「はいはい、今行く!」

「ナージャさんの料理はおいしいから、いくらでも食べれるよね~!」

 その女性はナージャだった。フラージャの町にいたエグレサッタ村の生き残りの人だ。ファスニード大陸大戦終了をきっかけにエグレサッタ村に戻ってきたのだ。

 そして、もう1人が……

「お疲れ。手を洗ってから食べなよ」

「あ~、お前が焼きまくったせいで復興作業が大変だ~」

「だから……いつもすまないと言っているだろう」

 なんともう1人の村民はショウザン。自ら異端審問官を辞職し、エグレサッタ村の復興作業を手伝っている。主に出荷業者とのやり取りをやっている。


『いただきまーす!』


 全員で声を揃えて言う。材料が足りていないので、白米と大根スープが昼食だった。


 本当に平和に戻った世界を人々は堪能している。

 何と新国王はヒョウルスに抜擢され、平和を第一とした世界が作り上げられている。


 ◆


 昼食を食べ終わったとき、連絡船がエグレサッタ村に止まった。いつもは誰も降りてこないのに、2人の女性が降りてきた。そして、ロサイルたちの家に向かっていく。

「やっほー! 元気にしてる? ロサイル、バレンア君!」

「リ……リラ……」

「何ロサイル。その『うわ、来たよこいつ』といった表情は?」

 何とリラがやってきたのだ。その隣にいるのはエリスだった。

 ロサイルはリラに向かって突然言い出した。

「うわ、来たよこいつ」

「デンジャーストリー……」

「ちょっと待てぇえ! これ以上破壊されたら復興できないだろうがぁあああああ!」

「まっ、冗談だけどね」

 ロサイルは落ち着いてその場に座った。そしてバレンアが聞き出す。

「それよりどうしたの? わざわざエグレサッタ村に」

「はい、ちょっと来てみたくなっただけです」

 エリスがそう答えた。それだけで来るなよ、とロサイルはリラに対しては思った。


 オーシャンアイランドはあれから変わらず、平和に過ごせているらしい。活発なバザールに、温暖な気候。潮風が気持ちいい南国の楽園。ロサイルはあの気持ちよさを忘れたことはない。

 陰陽の隠れ里もエグレサッタ村と同様に復興作業が行われている。今はエリスとファルダンが住んでいるらしい。


 どこもかも平和を胸に、進んでいるようだ。


 冬、エグレサッタ村。今日も雪は降らず、快晴です。

 その方が気持ちが暖かく感じます。



『今日も世界は平和です』

最後まで読んでいただきありがとうございます!


この作品は僕にとって初投稿作品ということで、拙い部分も多数あったと思います。


ですが、とても楽しく書くことが出来ました。

これも、今までに感想をくれた、KINU KAZU君、ライナ・リュート君、麟龍凰先生、ユッキー先生、鍵猫君、紅月 空君といった方のアドバイスや楽しみにしているといったメッセージのおかげです!

ユッキー先生に至ってはレビューまでしていただき、アクセス数、お気に入り登録数が急激にUPしました。


そして、最後に。

色んなIslandsを応援してくれた皆様に感謝をしたいと思います。

ありがとうございました!


また次回作にも来ていただけると嬉しいです!


では皆さん、さようなら!


本当にありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ