表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
色んなIslands  作者: 桜二冬寿
最後の戦い
81/88

第81話 同期の格下

 一方でショウザンとレミー。ショウザンは剣を抜き、構える。

 それに対してレミーも剣を抜き、少し笑いながらショウザンに話しかける。

「本気で勝つ気なんだな。純金鉱石を取り込んだ私に」

「そのつもりだからここにいるんだが?」

「なめられたもんだな……」

 そう言うとレミーは剣をしまい、両手を広げて言った。

「ハンデとして傷を負ってやる」

「なめられたもんだな、はこっちのセリフだよ。まぁ、そういうことなら遠慮なく。後悔しても知らないよ?」

 そう言ってショウザンは地面を思いっきり蹴ってレミーのほうに突っ込んでいった。剣をしっかり構え、そしてレミーの腹部を勢いよく斬った。すると大量の血がレミーの腹部から溢れ出した。

 思ったよりも威力が強かったのか、レミーは少し表情を歪めた。

「……今度は私の番だ」

 レミーはしまっていた剣を抜き、ショウザンと同様に地面を思いっきり蹴って突っ込んでいった。勢いよく剣を振り上げ、ショウザンの前に来たところで振り下ろす。

 しかし、レミーに手ごたえは感じられなかった。

 ショウザンはあっさりとレミーの攻撃をかわしていたのだ。魔法を使っていないのもレミーだから分かる。

「……どうしてかわせた?」

「脳が破壊に侵食されすぎなんだよ。どういう事かはネタバレになるから言わないけど」

「私は無敵だ。お前なんぞにかわせるはずなどないのだ!」

 それに対してショウザンは鋭い眼差しで答えた。


「この世に無敵なんていない!」


 その答えを聞いた途端、レミーはむきになってショウザンに襲い掛かった。剣を大きく振り上げ、勢いよく振り下ろす。するとレミーの目の前に赤色の世界が広がった。血だ。レミーは笑顔になり、ショウザンに問いかける。

「どうだ! やはり私は無敵だろう!」

「……それ、誰の血だと思う?」

 ショウザンは何一つ傷ついていない。むしろ目の前がふらふらするのはレミーのほうだった。

 そう、その血はレミーの物だった。

「なっ……!!」

 驚くレミーを見て、ショウザンは変わらない表情で言った。

「最強の技を出さないと、今の君は僕に勝てない」

 それを聞いてレミーは悔しそうな表情を浮かべた。無敵だと思っていた自分が、同期の格下にこんなにもあっさりと不利な状況にされてしまったからだ。

 腹部にかなり傷を負ってしまったレミーは、最強カードを出すしかなかった。


「いいだろう。出してやる。後悔しても知らないぞ?」

「そのセリフ、そっくりそのまま君に返すよ」


 そして2人は最強の技を発動させた……

次話、ショウザンとレミーの因縁の対決が決着!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ