表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
色んなIslands  作者: 桜二冬寿
最後の戦い
73/88

第73話 南の島の決戦

今回からオーシャンアイランドです。

これが終わり次第で、再び北デューナに戻ります。

 一方そのころのオーシャンアイランド。

 近衛騎士の多くが流れ込んできたオーシャンアイランドは、北デューナやウィニングウィンゲンツよりは楽そうだ。近衛騎士には新人が多くいて、ベテランが少ない。つまりは教皇や村長といった飛びぬけて大きな戦力を持つ者が少ないという事だ。

 そんなオーシャンアイランドで激戦を繰り広げるリラは、近衛騎士のクラースケンと戦っていた。

 クラースケンは重罪を犯したといわれていたロサイルたちに死刑宣告をした男だ。そんな重要なことを任せられているのだから、そこそこの信頼があるのだろう。

 その戦いは今も続いていた。


 *


 クラースケンはしっかりと剣を構え、リラの方へと走っていった。

「トルネードキラーガード!」

 リラの周りに風の刃のガードをはり、その一撃を防いだ。

「ったく、厄介な技持ってるんだな」

 クラースケンはトルネードキラーガードの刃で、剣を持っていたほうの手を少し切っていた。剣を握る力が弱くなっているのがリラには分かった。

 ならばここが決着をつける時だ、とも。

 リラは本を開き、今まで唱えたことのないところの文字をなぞる。それをクラースケンのほうへと向け、一気に放つ。

「アイスサルトトルネード!」

 無数の氷の刃が目にも留まらぬ速さでクラースケンを襲っていった。もちろんクラースケンはかわした。だが。

「トルネードキラーガード!」

 クラースケンの着地地点にいたリラが、無数の風の刃をそこにはっていた。

 空中で身動きがとれるはずもなく、クラースケンは刃に飲み込まれた。

 勝利を確信したリラは、隊長格のところへと歩を進めた。


 *


 そしてリラ、キルトといった有力者は隊長ジーラスの元へとやってきた。

「クラースケンをあっさり破るとはな」

 ジーラスは噛んでいた風船ガムを地面に吐き捨て、そしてゆっくりと立った。

「ま、予想通りっちゃあ、予想通りだな」

 ジーラスはゆっくりと剣を引き抜いた。そしてジーラスの横で立っていた副隊長のザメサ、ノイキルの2人も剣を構える。


「新人近衛騎士ども、よく見ておけ。近衛騎士は、力だけで勝つもんじゃないんだ」


 そうして、オーシャンアイランドでの頂上決戦が幕を開けた。

次話、決戦開幕!

ジーラスVSリラ、ザメサVSキルト、ノイキルVSユガと愉快な仲間達。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ