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色んなIslands  作者: 桜二冬寿
最後の戦い
72/88

第72話 世界が変わる瞬間

今回でウィニングウィンゲンツでのお話は終了です。

 エリスは回復妖精と光の弓剣を札に戻し、新たな札を取り出した。

 そしてその2つの札を召喚した。

「斬殺狼! 光の帯剣!」

 1つの切り札と1つの伏せ札を召喚した。それは陰陽の隠れ里での戦いの時に里を滅ぼした狼と、エリスの身長くらいの帯剣が現れ、その2つを合体させた。

 すると、狼が金色に輝きだして、牙の1つが大きな帯剣と化した。

「これが必殺の札技……」


狼剣(おおかみけん)!』


 金色の狼が村長に襲い掛かる。

 しかし、村長も引き下がるはずがなく、同じ技で対抗しようとした。

「お前に出来るなら私にも出来る! 狼剣!」

 斬殺狼と光の帯剣を召喚し、村長も狼剣を召喚した。

 しかし、うまく発動せず、そのまま札に戻ってしまった。

「なぜだ!? エリスに出来てなぜ私には出来ない!?」

「教えてあげますよ……この斬殺狼……あなたのなんですよ村長」

「何!?」

「陰陽の隠れ里のみんながこの前送ってくれたんです。つまりは陰陽の隠れ里みんなの思いが詰まってるんです。もちろん、優しいころのあなたの思いも……」

 そうして狼剣が村長を襲った。

 こうしてウィニングウィンゲンツの激戦は幕を閉じた……


 *


 ヒョウルスも雑魚(下っ端近衛騎士)を片付け終えたみたいで、その真っ白な地面にぺたんと座っていた。

「おう、終わったか」

「はい」

「しっかし驚きだな~。純金鉱石を取り込んだ奴に立ち向かえるなんて。しかも勝つなんて」

「そりゃあ、怖かったですよ。でも……ロサイル君やバレンア君、リラちゃんだったら絶対に立ち向かうだろうなって……」

 ヒョウルスは煙草の煙を口の中からたくさん出して、少し嬉しそうに笑い、そしてエリスに言葉を投げかけた。

「行かなくていいのか? 北デューナ」

「え?」

「元気があるなら行ってこい。あそこは間違いなく激戦区だ。2人で勝てるとは思えないからな。純金鉱石を取り込んだ奴が多数いる」

「でも、ここからじゃ遠いですよ?」

「家の横にあるスノーモービルに乗っていけ。それにお前は北デューナに行く必要があるんだ」

 またヒョウルスはたくさん煙を口から出した。そして、こう言って送り出した。


『行って、見てくるんだ。世界が変わる瞬間を』


 その言葉を聞いてエリスは何も言わずにスノーモービルに乗った。

 そして大きな音を上げながら北デューナへと行ったのだ……

次話、オーシャンアイランド!

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