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色んなIslands  作者: 桜二冬寿
最後の戦い
70/88

第70話 誓いが果たせず……

70話達成~!

みんな褒めて褒めて~♪

すいません。調子に乗りました。

これからもよろしくお願いします。

 ファルダンはすぐさま村長に銃を向ける。そして迷うことなく発砲。

 村長にはもちろん当たるはずなく、あっさりかわされてしまう。

「おーおー、容赦ないね~。ならこっちも本気で行くか」

 そう言って村長は札を取り出した。それは新型の札、伏せ札だった。

「出でよ! 刃龍(はりゅう)!」

 その札から全身が刃物で覆われた龍が召喚された。普通の剣よりは切れ味がよさそうだ。

「伏せ札の……召喚獣!?」

 それに驚いたのはエリスだった。正直ファルダンには何がすごかったのか分からなかった。

 昔からある札、切り札は獣を召喚する物が多い。普通の陰陽師が使うようなものだ。

 一方で新しい伏せ札は、武器や身体能力を上げる物が多い。

 その伏せ札での獣を召喚するものは極めて少なく、『伝説の伏せ札』といわれるほどだ。

 その獣が目の前にいる。力は計り知れない。

「どんなものであれ、僕が撃ち抜いてみせる」

 ファルダンは銃口を刃龍に向け、すぐに発砲する。その弾は刃龍にしっかり当たった。だが、全身が刃物で覆われている刃龍にとっては、痛くもかゆくもない。

 そして、雄叫びを上げながら、ファルダンに向かってやってくる。

 ファルダンは必死でかわすしかなかった。近戦は全くといっていいほど出来ないので、ただただかわし続けるだけ。


 ――くそっ! このままじゃ……勝てない!

 心の中でそう思った。時間稼ぎなんていうせこいことはもうしないと誓った。正々堂々と戦うことを誓った。だからこんなところで負けるわけにはいかない。

 ファルダンはポケットから小さなハンドガンを取り出し、刃龍に向けて連射した。

 でも、やはり全てを弾き返してしまう。

 ただただ迫ってくる刃龍。少しでも触れたら即大怪我。そんなサバイバルの中で、ファルダンは必死に食らいついていた。

「おいおい……こいつ弱点とかないのかよ!?」

 不意にそんな独り言まで言ってしまう。

 すると、それに対して後ろから返事がきた。

「ないよ。弱点は。それと、逃げ道も」

 そう、村長だった。

 すでに小刀をファルダンに向けている。かわせる余地はない。

 そして、村長はその小刀で一気に刺した。

 大量の血が溢れ出した。

「すいません……エリスさん……」

 そう言って倒れた。

 真っ白な雪が、エリスの時と同様に赤く染まっていく。


「充分です、ファルダンさん」


 エリスはすでに立ち上がり、戦闘態勢に入っていた。

 回復妖精を2体召喚して、回復スピードを高めていたのだ。


「しぶといな、お前も」

「このまま死ぬわけにはいかないんで」


 そしてエリスと村長の戦いが再び始まる……

次話、再戦!

ウィニングウィンゲンツもクライマックス!

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