第69話 過ちの弾
遅れてすいません。
テストがあったので遅れました。
……え? 何でUBKは更新出来てるんだ?
あはははは! それは金曜日の18:00ぎりぎりだったから、頑張って更新したのさ!
それからはまぁ……いろいろ用事がありまして……結局、今日になっちゃいました。
すいません!
攻撃妖精のおかげで力がみなぎってくるファルダンと、純金鉱石を取り込んだ最強人間の村長。その2人の戦いが始まる。
村長はすぐさま小刀をファルダンに向け、勢いよく走り出した。
もちろんファルダンは抵抗できるはずもない。ライフルという遠距離攻撃の武器で戦うからだ。村長は近距離でも遠距離でも対応できるのに対して、遠距離だけのファルダンは圧倒的に不利だった。
ファルダンは防戦一方で、ライフルで攻撃をはじいたり、小刀での攻撃をかわしたりするだけだった。
「ほらほら! 避けてるばかりじゃ勝てないぞ!」
「…………」
ファルダンは無言でかわし続ける。
正直、ファルダンは攻撃をすることをあまり考えていなかった。これはあくまでも時間稼ぎ、と、自分に言い聞かせていた。
だが、隙あれば、といった感じで攻撃は考えている。せっかくエリスが攻撃力を上げてくれたのだから。
すると、村長が急に攻撃をするのを止め、ニヤッと笑って、エリスのほうを向いた。
「お前が戦う気がないのなら、戦う気のあるこいつと戦うまでだ」
そう言って、村長はエリスに向かって突っ込んでいった。純金鉱石で強化されたスピードは、まるでジェット機だった。
純金鉱石を取り込んだ状態の村長の攻撃を、正面から深く受けたエリスは、回復量が半端でなく、時間がかかっていた。今の状況で村長と戦うのは非常にまずい。
「くそっ……!」
ファルダンは、無理だと分かっていても、村長に向かって発砲した。
その様子を見て、更に村長は口を吊り上げる。
――そう、これは村長がおびき出した作戦。
それに気づいたときには、もう遅かった。
村長の目の前にいたのはエリスだ。その村長に向けて発砲をした。だけど、そんな普通の弾、純金鉱石を取り込んでいる村長には、ボクシング映画でよくある、スローモーションのパンチを避けるような感覚なのだ。つまりそのまま避けられると……
「エリスさん!! 逃げて!!」
「えっ!?」
もちろん反応できるはずもなく、ファルダンが放った弾はエリスの肩を貫いた。村長はそれを表情変えずに見る。
――自分のミスでこうなった。自分のミスでエリスさんがさらに深い傷を負ってしまった。自分の思考ミスでこうなった。
そのことを考えたファルダンは、エリスに聞いた。
「エリスさん。回復妖精の力だと、全回復にどれくらいかかる?」
「……1時間は……かかるかと……」
「1時間か……」
それを聞いて、ファルダンは村長のほうを向いて、力強く言った。
「おい。そんなに戦いてぇなら戦ってやるよ。覚悟しな!」
「ふん、覚悟するのはそっちだろうが……」
そして攻撃を開始したファルダンと村長の本当の戦いが幕を開けた。
次話、激闘のファルダンVS村長! その結末は……!?