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色んなIslands  作者: 桜二冬寿
大激戦の首都デューナ・大戦争へのカウントダウン編
50/88

第50話 ファスニード大陸大戦

50話達成だ~!

あと少しで終わりですが、最後までお願いします!

では50話どうぞ~!

 デューナ病院に入院しているリラは、とっても疑問に思うことがあった。それはどうして隣の部屋の人間が指示を出したら近衛騎士どもが去っていったかだ。テレビなどを観ていると、教皇や異端審問官は北デューナに向かっていてデューナにはいないはず、つまりは近衛騎士に命令できる権限を持っているものが数少ないということだ。出来たとしても近衛騎士のお偉いさんくらいだろう。そのお偉いさんが命令してここに来たのだから、隣の部屋の人間は近衛騎士じゃないことが分かる。

 ----いったい誰なんだろう……?

 リラはさっきからそのことしか頭になかった。明日は退院出来る日で気分もうきうきしているはずなのだが……それでも隣の部屋の人が気になる。

 そんなことを考えながら夜を過ごし、考えているうちに眠っていた……


 *


 翌朝、いよいよ退院出来る日がやってきた。もう1度ロサイルたちと旅ができるのだ。そのことはもちろん嬉しかった。

 だけど、やっぱり隣の人が気になる。

 ----お礼だけ言っとこうかな。

 でも近衛騎士を追い払ってくれたことには変わりない。カーテンをそーっと開け、病室に入っていった。そこの患者を見たリラは、何も言葉が出なかった。

「異端審問官の……ショウザン……」

「ああ、君か」

 驚きしかなかった。何故異端審問官のショウザンがこんなところにいる? 教皇たちについていったのではないのか? その疑問についてはすぐに理解できる。

「その傷、ロサイルにやられたもの?」

「…………まぁ、そうかな」

 やはりそうだ。怪我の影響で教皇たちについていけなかったのだ。けどもう1つ、最大の疑問がある。

「何故助けたの? 敵である私を」

 異端審問官や教会側からすれば、リラたちは最大の敵といっても過言じゃない。ここまで計画を邪魔されながら見過ごすわけがない。そんな敵をショウザンは助けたのだ。

「俺は自由になった。だから自由に動いている。それだけだ」

 それがショウザンの答えだった。

「わけ分からないけど……もう私行くよ。次あうときも……負けないから」

「ちょっと待ってくれ!」

 リラが病室を出ようとした時に、ショウザンがリラを呼び止めた。

「……何?」

「いい事を2つ教えてあげるよ。聞いておいて損はないと思うよ? というか得ばかりだと思う」

 そう言ったショウザン。『得』という言葉に弱いリラは、仕方ないな~といった感じでショウザンの部屋にあるイスに座った。


「まずはロサイルたちの行き先だ。彼らは北のほうに飛んでいった」

「飛んでいった!?」

「まぁ、色々あってね。それで彼らの行き先は……『ウィニングウィンゲンツ』だと思う。方角的にもぴったりの所だし、彼らの体力は限界寸前。北デューナで休むなんて事はしないと思うからさ」

「なるほどね……」

 リラがその時思ったことがある。

 ----ウィニングウィンゲンツって……あの人がいる場所じゃなかったっけ?

「で、2つ目は……大戦争だよ」

「大戦争!?」

「ああ。すでに教皇はウィニングウィンゲンツ、オーシャンアイランド以外の場所を全て支配している。その2つを支配すれば教皇は新世界の王だ。だから今度行われる『ファスニード大陸大戦』で、全てを終わらせるつもりだろう」

 ファスニード大陸大戦ということはファスニード大陸全てを巻き込むということになる。

 ちなみにファスニード大陸というのは、北西にある大陸で、エグレサッタ村、オーシャンアイランド、フィリップアイランド、陰陽の隠れ里、フラージャ、ガルナタス、リカトル村、キソーリャ、エブナーファ、デューナ、ウィニングウィンゲンツ、北デューナ、それら全てが含まれる。その大陸を全支配する日が近づいているということなのだ。

「そんなこと……絶対させない! 命を捨ててでも世界は守る! ファスニード大陸を……人殺しの世界には絶対しない」

 その決意をショウザンに言った。どんなことがあっても倒れないという決意を。

 それを聞いたショウザンは小さく笑った。


 その後、リラは退院し、ウィニングウィンゲンツに向かった……

次話、ロサイルたちはどこに向かう……?

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