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色んなIslands  作者: 桜二冬寿
大激戦の首都デューナ・大戦争へのカウントダウン編
49/88

第49話 近衛騎士からの宣告

遅れて申し訳ございません。

 突然やってきた近衛騎士に死刑宣告をされたロサイルたち。異端審問官を死に追い詰めたことは重罪で、逃げても全国指名手配されている。死刑宣告の後そう言った。

 もちろんロサイルたちは捕まる気なんて全くない。こんなとこで死んだら何も変えれない。

 沈黙が続く中、ロサイルは懸命に逃走方法を考えた。

 すると、バレンアが耳元で小さく囁いた。

「僕が今だって言ったときに、全力で走ってね」

 そう言うと、バレンアは近衛騎士に近づいていった。

「ほほう、指名手配犯のわりにはおとなしいな。まぁいい。さっさとこっちに……」

「今だ!」

 その掛け声と共にロサイルとエリスは走り出した。

 バレンアは掛け声を言った後、すぐに爆弾を地面にたたきつけた。

 辺りは白い煙で包まれて、近衛騎士の目に映るのは真っ白な世界だろう。その白い煙の中をロサイルたちは駆け抜けていく。そしてそのままデューナ脱出を目指した。


「くそ……煙玉を持っていたとは……だが、デューナからは逃げられませんよ」


 デューナの入り口付近に着いたロサイルたち。だがそこには、何百人という近衛騎士がいた。後ろからはさっきの近衛騎士がやってくる。

「さぁ、もう逃げ場はありません! さっさと捕まってください!」

 今度こそ追い詰められた。煙玉を使っても捕らわれるのがオチだろう。けど……やっぱりここで死ぬわけにはいかない!

 そう思ったロサイルはマッチを取り出した。火をつけて左手で握りつぶす。炎の手が発生し、剣にも引火させ、いつもの戦闘体勢になる。そしてエリスとバレンアに「俺の肩につかまれ」と言った。それから視線を近衛騎士に戻す。

「悪いな。俺らはまだ死ぬわけにはいかないんだ。じゃあな!」

 そう言うと、炎の手と剣をジェットとして使い、空を飛んで逃げた。

「逃げられたか……まぁ、どうせあの場所で会うことになるだろう……」

 近衛騎士はデューナに戻って行った。


         *


 一方デューナ病院。リラは状態が良くなり、体も自由に動くようになっていた。もうすぐ退院できるそうだ。大きく伸びをしたその時……

「リラ=デシャナーダ! 逮捕する!」

 いきなり近衛騎士が入り込んできた。

「何がそうなってるかさっぱり分からないんだけど?」

 怪我の状態も良くなり、これからまた冒険について考えようとしてたところを、いきなり逮捕すると言われたら……もう何が何だかさっぱりだ。

「説明は後だ。お前は死刑囚なのだからな」

 今説明しろ。どこからどうなったら死刑になるんだ? 最近の近衛騎士はバカなのか?

「おい近衛騎士ども。その人から離れろ。命令だ」

 同じ部屋の患者からの声だ。思いっきり命令口調だし。

「貴様、誰に向かってそんな口を……ってぉおお!? こっ……これは失礼しました!」

 そう言うと近衛騎士たちは去っていった。最初から最後までよく分からなかった。

「えっと……ありがとうございます。お名前は……?」

「名乗る必要はないさ。知っても何の得もないよ」

 ムスッとしながらリラはもう1回寝込んだ。

 もうすぐ退院だ!


 こうして、リラの状態は回復に向かっていった。

 波乱になってきた世界。それもあと少しで終わりだ。

次話、これからの計画とリラと患者の人と……

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