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色んなIslands  作者: 桜二冬寿
大激戦の首都デューナ・大戦争へのカウントダウン編
48/88

第48話 教会の資料

 ロサイルたちはすぐに教会へ向かった。海の上に聳え立つ教会がライトアップされていて、とても綺麗だった。大きな橋で教会と中央デューナは結ばれていて、長い長い橋をロサイルたちは渡っていた。

 その時、橋の真ん中で1人の男性が倒れていたのに気づく。お腹から血を出していて、とても苦しそうだった。一応息はしている。

「もしかして……ショウザンか!?」

 ロサイルはすぐに駆け寄った。あの杖にマント。間違いなくショウザンだった。

 ロサイルの声を聞いたショウザンは、苦しそうにゆっくりとロサイルたちのほうを見た。

「ああ……ロサイルか」

 正面から見ると凄い傷だった。いつもの青いマントが赤色に染まっている。背中からも出血しているようだ。

「どうしたんだよ!? その傷!」

「君の言うとおりにしただけだ。僕の信じたことを行動に移した。そうしたらこうなったんだよ」

「ってことは……教皇にやられたのか」

 すぐに推測できた。ショウザンを殺そうとしたのは教皇だ。ショウザンはきっと村を破壊する政策に反対したのだろう。そしたら……このざまか。どこまで頭の逝ってるやつなんだ、教皇は。

「すまないが救急車を呼んでくれないか? ついでにその少女も乗ればいいだろう?」

「ああ、分かったよ。教会の電話借りるぞ」

「ああ」


 ロサイルは教会の中に入っていった。綺麗な女神の像が立っている。そこから前の方にあるドアを通ったところに電話があり、それを取って救急車を呼んだ。


 橋の上へと戻ってきたロサイルは、ショウザンに救急車を呼んだことを伝えた。

「ありがとなロサイル。その代わりと言ってはあれだが、教会の中は自由に見ていい」

「いいのか?」

 救急車がやってきて、ショウザンは運ばれた。

「当たり前だ。俺たちはもう……見方なんだからな……」

 ショウザンはそう伝えて病院へ向かった。

 その後、ロサイルたちは教会の中に入っていった……


 *


 ロサイルたちは資料が集まっている場所に行き、今回のことについてしっかりと読んだ。


 ----村町化政策

 村、里、集落などを破壊し、発展した町を作る政策。このことについては、村民等の命は考えずにすぐに破壊してしまう。村民は発展した世界にするための必要な犠牲と考えろ。


 上のが今回の政策の内容だ。村民の命を必要な犠牲と書いてある。……悲しいやつらだな。人を犠牲にするなんてな。必要な犠牲といわれた奴に支えられてこの世界があるのにな……

 その資料をそっとしまった。

 それから教皇たちの居場所も調べた。行った場所は『北デューナ』。名前の通り北にあるデューナだ。そこで……全てが終わるのかもしれない。この腐った世界の終了。それを夢見て……


 教会を出たロサイルたちは、教皇たちが向かった北デューナに向かおうとした。すると……

「お前達がエグレサッタの少年率いる集団か……」

 1人の近衛騎士がやってきた。

「俺の名はデラス=クラースケン。近衛騎士だ。お前たちは異端審問官を怪我させた。教皇様への反抗という重罪を犯した。俺について来い。お前らは……死刑だ」

「は?」

 いきなりの死刑宣告。どうなるロサイルたち……?

次話、ロサイルたちはどうする……?

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