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色んなIslands  作者: 桜二冬寿
小さな村のマジック編
45/88

第45話 笑顔の世界に……

小さな村のマジック編完結です。

 ショウザンとの戦いを終えたロサイルは、リカトル村を目指して歩いた。ボロボロになった服の影響で少し肌寒かった。

 歩くこと数分、ロサイルはリカトル村についた。

「これは……」

 今のリカトル村を見て、何も言えなかった。来たときはあんなに活気のある村が、今はもう焼け野原だ。村民は誰1人いない。宿屋があった場所に誰かいたのは分かった。格好を見て、すぐにバレンアだと理解する。

「あ! ロサイル!」

 ロサイルに気づいたバレンアがこっちにやってきた。エリスもこっちを見た。だが、とても不安げな表情だった。

「あの異端審問官とは……?」

「俺が勝った。色んな情報を聞き出せたな。……それより……」

 ロサイルの目に入るのは、やはり今のリラの状態だ。ショウザンのいう事が当たっていた。すぐにやられたかは分からないが、かなりの怪我を負っている。しばらく目を覚ませないだろう。

「それとロサイル君……言わなきゃいけない大切なことがあるんだ……」

 エリスが強張った表情で言った。

「大切なこと?」

「うん。この先に、キソーリャ、エブナーファがあるでしょ? そこ……レミーに破壊されてしまったの」

 ロサイルは驚いた表情を浮かべた。その表情は次第に怒りと化した。

 ロサイルは何も言わず、リラを背負い、2人に言った。

「だったら、デューナに行くまでだ。あそこなら、リラの治療もちゃんとしてくれる」

「そうね。行きましょ!」

「……僕も行っていいかな?」

 バレンアがしぶしぶ言った。

「僕、皆を楽しませるためにマジシャンになったでしょ? こんな世界じゃ……誰も楽しめないと思うんだ。だから……一緒に行かせてくれ!」

 バレンアは、その場で頭を下げた。

 ロサイルとエリスは、目を合わせてうなずく。

「当たり前だろ! こっちこそよろしくな!」

「一緒に世界変えよ!」

「よし! そうと決まれば、デューナへ行くぞ!」

『おーー!!』

 かくして、4人はデューナへと向かっていった……


 *


 ショウザンは、デューナにたどり着いた。

「あら? 結構遅かったのねショウザン」

 レミーが笑顔で出迎える。

「……まぁな」

「純金鉱石って最高ね。だって、あんなにも簡単に色んなもの破壊できるんだもん」

「……」

 ショウザンは黙って聞くしかなかった。

「ご苦労だったな2人とも」

 ある人が2人に声をかけた。

 すると、2人はすぐに礼をする。

「特にレミー。なかなかの活躍だった」

「ありがとうございます」

「まさか……エグレサッタの少年がここまでしぶとくやりますとはね……正直驚きです。次はおそらくここに来るでしょう。そこで……確実に息の根を止めなさい」

「……」

「かしこまりました……」



『教皇様』


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