第42話 激化!戦いと破壊
ロサイルとショウザンは、引き続きバトルを繰り広げていた。
「ロサイルも、少しはレベルが上がっているようだね」
「少しって思ってると大怪我するぞ」
そう言って、ロサイルはショウザン目掛けて突っ込んでいった。炎のチャージ状態で、目にも留まらぬスピードで、ショウザンの前につけた。
「チャージングキック!」
そのまま、チャージングキックを仕掛けた。だが、ショウザンはすぐに反応し、剣で受け止めた。
「甘いぞ……ロサイル」
「甘いのはお前だ!」
その瞬間に、炎のチャージを解除して、炎の手と剣の状態に戻った。そのまま一気に斬りかかる。ショウザンもそれはかわせずに、そのまま斬られてしまった。
「強くなったね……ロサイル」
「当たり前だ」
「なら……これでどうかな?」
すると、ショウザンの姿が消えた。ライトフォースだ。いきなり消えて、どこからでもいきなり現れて、そのまま攻撃されたりしてしまう厄介な技だ。この技をロサイルはやぶったことがない。
ロサイルは精神統一した。しっかりショウザンのいる場所を見る。後ろに気配を感じた。
「そこだ!」
ロサイルは勢いよく剣を振った。しかし、斬った感触がない。
「後ろだ!ロサイル!」
ショウザンは後ろにいた。そのままロサイルに斬った。今度はロサイルが斬られてしまった。
「ちくしょー……」
「さぁ、まだまだ行くよ!」
「こっちもだ!」
2人は再び剣を構えた。
*
一方バレンアは、リカトル村を目指して走っていた。
先ほど、リカトル村から大きな爆発が起きた。理由は分からないが、とにかく大惨事には違いない。
バレンアがリカトル村を目指している道中、リラをおぶったエリスと出会った。
「あっ、エリスさん」
「バレンア君!」
「どうしたんですかその傷!?リラさんなんか、特に……」
「異端審問官のレミーにやられて……」
エリスはうつむきながら答えた。
「そんなに強いんですか……レミーっていう異端審問官は……」
「あんなの……レミーじゃなかった」
「へ?」
「まるで、破壊にしか興味がない目をしていた。おそらく、彼女らはリカトル村を滅ぼし、発展した町に変えようとしているんだと思う」
「……詳しいんですね」
「私の出身地、陰陽の隠れ里も、新聞によってはそうだったから……」
その時、また爆発が起こった。しかし、リカトル村ではない。もっと遠いところだ。
「荒れてますね……とにかく、リカトル村を目指しましょう!ここからは、僕がリラさんを背負います!」
「うん!行こう!」
2人はリカトル村へと走っていった。
*
そのころキソーリャでは……
「ははははは……凄いよ……純金鉱石……」
レミーは、キソーリャも滅ぼしてしまった。
「さぁ、次はエブナーファだな……」
レミーは、エブナーファへと向かっていった。