第41話 滅ぼされた村
リラとエリスをあっさりと倒してしまったレミーは、再びリカトル村へと帰っていった。
「はぁ~……あの2人、弱かったな~」
そう言って、レミーは右手を見る。
「これが『純金鉱石』の能力か……」
ニッと笑いながら、リカトル村を見る。
「もっと試してみたいな……初めに、リカトル村を滅ぼすか……」
そう言って、レミーはリカトル村へと向かった。
*
赤い球(爆弾)の爆風に巻き込まれたと思われたショウザンだったが、光のフォースでバレンアの後ろに移動していた。
「嘘でしょ?」
「遅いよ……」
バレンアにショウザンが斬りかかった。もちろんかわす余地などない。
「チャージングキック!」
そのところに、炎のチャージ状態から、ロサイルがショウザンにチャージングキックを命中させた。そのおかげで、バレンアはしっかりとショウザンとの距離をとった。ショウザンは、後ろに吹き飛ばされた。
「俺たちは2人で戦ってるんだ。それを忘れるなよ!ショウザン!」
「そうだったね。だが、レミーの方はもう終わってるだろうね」
フンッと笑いながらショウザンは言った。
それについて、2人とも疑問そうな表情だ。
「……リラ達が弱いとでも?」
「違う。レミーが……強すぎるんだよ」
「何でそんなこと言えるんだよ!?」
「さぁ?勝ったら……教えてあげるよ。そして、君たちは何故関係のない場所全てを救うかも教えてくれ。僕が勝ったら……」
「またかよ……」
この展開は、陰陽の隠れ里と同じだ。バレンアは意味が分からないだろう。ロサイルにはしっかりと分かった。本当のリベンジマッチしたいと……
「バレンア……ここは俺に……」
その時、リカトル村から大きな爆発が起きた。煙がモクモクと上がっている。
「まさか……レミー!」
ショウザンがリカトル村へ向かおうとした。それをロサイルがとめた。
「ショウザン。俺との勝負は終わってない。バレンア!様子見てきてくれるか?ショウザンとは……決着をつけなきゃいけないんだ」
「分かったよ。見てくる!」
バレンアはリカトル村へと走っていった。
「さぁ始めようぜ。あの時のリベンジマッチだ!」
「さっさと倒して……リカトル村に行く!」
2人は剣を抜いて、突進していった……
*
エリスはリラをおぶってリカトル村の病院を目指していた。決して大きな病院ではないが、応急処置程度ならできるはずだ。そんな状況でリカトル村を見ると、大きな爆発が起きているのに気づく。
「あれは……」
エリスは思わず独り言をもらした。
「相当やばいことになってるんじゃ……」
エリスも急いでリカトル村を目指した。
*
レミーはリカトル村を滅ぼした。それでも満足しない表情だ。
「そうだ……この先のキソーリャ、エブナーファも滅ぼすか……」
レミーは笑いながらキソーリャへと向かっていった。
それぞれの戦いが激しさを増してきた。
果たしてロサイルたちは勝利できるのか……?
次話、いろいろとごちゃごちゃです!