第38話 再戦
あいつら登場!
あいつらいる話個人的に楽しい……
38話どうぞ!
その夜に、なかなか眠れずに目が覚めたのは、ロサイルとバレンアだった。
「眠れないの?ロサイル」
「ああ、何だか眠れない」
ロサイルはぼんやりと窓の外を見た。
するとそこには、ついさっき入ってきたと思われる2人組がいた。
それを見たロサイルの目つきは鋭くなった。
「どうしたのロサイル?そんな恐い顔して……」
「……異端審問官だ」
「まさか……エグレサッタを滅ぼした!?」
「ああ」
リカトル村に入ってきたのは、エグレサッタ村を滅ぼした異端審問官だった。
何をするかは分からないが、嫌な気がしてならない。
「ちょっとロサイル!異端審問官、僕達の宿に入ってくるよ!」
異端審問官がロサイルたちの泊まってる宿屋に入るのが見えた。
覗き穴から確認すると、隣の部屋に入っていくのが見えた。
なんと、隣の部屋になってしまった。
「ちょっとロサイル……隣になっちゃったよ……」
慌てた様子のバレンア。それに対してロサイルは……
「盗み聞きするぞ」
攻撃的だった。
「ちょっ……何言ってんの!?」
「あいつらの事だ……きっとまた何かたくらんでる」
こうなったロサイルはとめられないと悟ったバレンアは仕方なく盗み聞きすることにした……
というわけで、異端審問官の会話である。
「ショウザン。今回はこの村を滅ぼして盛んな町にするそうよ」
「ガルナタスの再現か……」
「ええ。滅ぼすことなら……簡単でしょ?」
「そうだな。こういった小さな村は、大きな力を持っていないからな」
「エグレサッタと陰陽の隠れ里も楽勝だったものね」
「……………………ああ。そうだな……」
「ロサイル……あいつら滅ぼすって言ったよね?」
「ああ。間違いなく」
異端審問官はまたもや、小さな村を滅ぼすようだ。
そしてそれを発展した町にする……
「ったく。小さな村の居心地も知らないで……何考えてるんだ、教皇は」
「本当だね。こういうところの幸せを知らないんだね……」
そう会話をした後、ロサイルはベッドにもぐった。
「ロサイル眠くなった?」
「明日に備えて睡眠をとるだけだ」
その返事を聞いたバレンアはニッと笑った。
「じゃあ、僕も寝よっと」
バレンアもベッドにもぐった。
~翌日~
ロサイルは、寝ていたリラとエリスに事情を話した。
「あいつらまた……」
「阻止しましょう」
「ええ。協力する」
2人とも快く賛成してくれた。
「さぁ、やるわよ。ショウザン」
「ああ」
ショウザンは杖を高く上げ、炎の球を作り出した。
その球を投げようとした瞬間……
炎の球に1本の矢が刺さった。
「何だ!?」
その矢はずっと光り続けている。
「久しぶりだな。異端審問官」
「お前か……ロサイル」
その矢はエリスの物で、炎の球を投げるのを阻止した。
「つくづくとお前らは邪魔をするんだな……」
「んじゃあ、陰陽の隠れ里の仕返しと行くぜ!」
そうして戦いは、ショウザンとロサイル&バレンア。
レミーとリラ&エリスに分かれて対決となった……
次話はロサイル&バレンアです。
バレンアの戦い方は、個人的に楽しい……(本日2回目)