第32話 激闘 ロサイルとエリス
32話です。
「うぉらーーーー!!!!!!」
すさまじい拳がロサイルに襲い掛かる。
それをロサイルは、剣で受け止めた。
(フキチャさんからもらったマッチを使って・・・)
ロサイルは炎の手を発動させた。
剣にも引火させ、炎の剣も発動させる。
「ほぅ・・・炎の手か・・・なら、こっちも本気でいかなくちゃな」
リキリョウは、腰につけていたダイヤモンドを握った。
「ダイヤモンドパンチ!!」
そして、握ったままパンチをしてくる。
とてつもなく頑丈なダイヤモンドをもたれながらパンチを食らうのはそうとう痛い。半分気絶するんじゃないだろうか。
「かわすしかねぇか・・・」
リキリョウは体が大きいからか、動きはとても遅かった。
ロサイルは、炎の手と剣を前に突き出した。
「炎のチャージ!!」
すさまじい速さで、その場を移動する。
「何!?」
気づいたらロサイルは後ろにいた。
「チャージングキック!!」
リキリョウにクリーンヒットする。リキリョウはその場に倒れた。
「ぐは~~いてぇな~」
「そうには見えないんだけど・・・」
「当たり前だろ・・・」
ニッと笑いながらリキリョウが答える。
「俺は、ダイヤモンド並に体が頑丈だ」
「た・・・倒せないじゃん」
今のチャージングキックは間違いなくクリーンヒットした。それでもまだまだ立てるということは、すでに勝ち目がない。
「ちくしょー・・・」
「ふはははは!諦めたか!」
リキリョウは高らかに笑っている。
「俺には時間がないからな。さっさと殺しちまいたいんだよ」
「はっきり言って、お前の攻撃をかわす自信はある」
「はっ!なめやがって・・・」
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「初めに名乗っておこう。僕はヴァーム。こっちが犬のピッチ」
「ワン!!」
「私はエリスです。正々堂々戦いましょう!!」
そう言って、エリスは光の弓剣を取り出した。
「はーーー!!」
弓剣を持ったエリスがヴァームに襲い掛かった。
「ピッチ!!」
「ワン!!」
「ボーンナイトドッグ!!」
そう言うと、犬のピッチはみるみると凶暴な目つきになった。
一方ヴァームは、とても大きい槍を持っている。
「死んでもらう」
ヴァームが槍を突き出した。
エリスはそれを、弓剣で受け止める。
(力が・・・凄い・・・)
「これで苦しかったらお前は終わりだ」
「え!?」
向こう側から、ピッチが猛ダッシュでこっちに向かっている。
そして、大きな口を開けた。
「え!?ちょっ・・・」
ピッチはエリスの肩に噛み付いた。
エリスの肩からは、血があふれ出す。
「くっ・・・」
「終わりだな」
ヴァームの槍がエリスに襲い掛かった・・・
次話はリラの方をやりたいと思います。