第29話 優しく背中を・・・
フラージャ・特訓編終了です。
29話どうぞ!!
フラージャ特訓場で修行を終え、3人はナージャの家にいた。
「そっか・・・もう旅立っちゃうのか。」
「うん。色々とありがとう。ナージャさん。」
「まぁ、もう夕方だし一晩だけ休んでいきなさい。」
「ありがとう。」
「それじゃあ、お休み。」
「お休み。」
そう言ってロサイルは、部屋に行った。
ナージャはエグレサッタ村の集合写真を眺めていた。
皆、今では考えられないほど笑顔だった。
そんな写真にナージャはしゃべりかけた。
「皆・・・あんな小さかったロサイルが、世界を救おうとしてます。時がたつって本当に早いね。」
もちろん写真からは返事がない。
「バレンアも、どこにいるか分からないけど、彼ならきっと皆を笑顔にしてる。」
少し微笑みながらナージャは言った。
「だから、2人の背中を優しく押してあげてください。」
写真からは全く返事がなかったが、笑ってる写真を見てると快く了解してくれた様に感じた。
それを感じたナージャも笑った。
~翌朝~
ロサイル、リラ、エリスの3人が起きてくる。
「おはよう~、ナージャさん。」
「「おはようございます。」」
「おはよう、3人とも。」
ナージャは朝ごはんを作っていた。
目玉焼きとパンがあった。
出来た朝ごはんを4人で食べる。
その時、ナージャが3人に聞いた。
「3人は、これからどこ行くの?」
「昨日話し合って、ガルナタスに行こうと思います。」
リラが答える。
「ガルナタスか~・・・確か、機械工業がとっても盛んな場所よね?」
「はい。そこから、リカトル→キソ-リャ→エブナーファ→デューナで行こうと思います。」
「しっかり考えてるのね~。これならロサイルの事も安心ね。」
「何だよ。俺1人じゃ危ないみたいなその言い方。」
ロサイルが膨れながら言う。
「その通りなんだけどね。」
ナージャが普通に言う。
「ごちそうさま。よし!行くぞ。二人とも。」
「「うん(はい)!!!!」」
「「お世話になりました。」」
リラとエリスが頭を下げる。
「ありがとな~。」
軽~くロサイルも礼を言う。
「こっちこそ、貴重な話が出来たよ。ありがとう。旅、頑張ってね!!!」
「「「ありがとう(ございます)」」」
もう1度頭を下げて、3人はフラージャを出て行った。
ナージャはその後、もう1回写真に語りかけた。
「昨日も言ったけど、本当に時がたつのは早いね。ロサイルが私より大きかったです。」
嬉しそうに言ったが、寂しそうにも聞こえた。
でも、写真の皆は笑ってた・・・・
次回は、フラージャ編の設定です。