第25話 炎のチャージと速術法
特訓場に到着です。
「さあ!特訓場に行くぞ~~~~!!!!!・・・の前に・・・」
~フラージャ病院~
ロサイルとリラはエリスの病室に来ていた。
「調子はどう?エリスさん。」
「うん、だいぶ楽になってきたよ。退院は1週間程度で出来るみたい。」
「なら良かったな。」
「でも・・・いいの?お金。宿代もあるのに・・・」
「ロサイルの知り合いがいたから、そこに泊めてもらってるんだ。」
「だから、宿代は気にしなくていい。」
「ありがとう・・・それで、1週間も2人は何やるつもりなの?」
「ああ、フラージャ特訓場で特訓しようと思ってる。」
「そっか・・・頑張ってね!!」
「おう!」
2人は、病室から出ようとした。
「じゃあエリスさん、お大事に。」
「ありがとう。2人も頑張ってね。」
「「うん(おう)!!!!!!!!!」」
そう言って、2人は病院を出て特訓場に向かった。
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~フラージャ特訓場~
「へ~~、ここがフラージャ特訓場か・・・」
「私、道場的なとこなんて始めてきたよ。」
2人が周りを見ていると、向こうからトレーナーがやって来た。
「やぁ、君たちは初めてだね?」
「「はい!!!」」
「私はトレーナーのフキチャだ。よろしく。」
「ロサイルです。」
「リラです。よろしくお願いします。」
「よろしく。では、さっそく道場に行こうか。」
2人はフキチャに連れられて道場に行った。
「じゃあ、まずは君達の実力を見させてもらうよ。前にある的に攻撃してみてくれ。まずは・・・リラさんから。」
「はい!」
リラはリュックに入れていた本を取り出して、文をなぞった。
「ウィンドトルネード!!!!!!」
リラの手のひらから爆風が吹き荒れる。
的は粉々になった。
「よし、じゃあ次ロサイル君。」
「あの~~~~・・・・・」
「何だい?」
「マッチを貸してもらえませんか?1本でいいんです。」
「?分かったよ。」
トレーナーは不思議そうな表情で、マッチを取りに行った。
「あ~~あ、誰かさんがマッチを台無しにしたせいだ~~~。」
「台無しにしたのはショウザンだよ。」
「あの異端審問官、ショウザンって言うんだ・・・ちなみに女のほうはレミーだよ。」
「そうなんだ・・・」
トレーナーが道場に入ってきた。」
「はい、マッチ。」
「ありがとうございます。」
ロサイルはマッチに火をつけ、左手で握った。
そして、炎の手を発生させた。
剣にも引火させ、炎の剣を発生させた。
ロサイルは剣を両手で握った。
「炎のビーム!!!!!」
剣先から一筋の炎の光線が出る。
こちらも、的は粉々になった。
「うんOK!じゃあまずはリラさんから。」
「お願いします。」
「威力は十分だよ。だが、発生が遅すぎる。」
「そういわれてみれば・・・」
「だから1週間の間に、『速術法』を身につけるんだ。」
「速術法?」
「呪文や魔法を速く出す法だよ。これを使えば、今よりも3倍は速く攻撃できる。」
「3倍も・・・」
「そして、ロサイル君だが・・・」
「はい・・・」
「まだまだ炎の手が使いこなせてない。」
「・・・」
「ジェットを使っても、他の炎の手を持つものには劣るな。」
「そうですか・・・」
「君には1週間で、『炎のチャージ』を身につけてもらう。」
「炎のチャージ?」
「炎の手は何通りも使い道がある。その1つが炎のチャージだ。これを使えば、スピードが半端なく速くなる。」
「半端なく・・・」
「じゃあ、2人とも!!明日から特訓開始だ!!!」
「「おーーーーーー!!!!!」」
こうして特訓が始まった。
次話もよろしくです。