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色んなIslands  作者: 桜二冬寿
陰陽の隠れ里編
22/88

第22話 破壊された里

陰陽の隠れ里編終了です。


リラの時と違って、悲しく終わりました。

ど~~~ぞ

~エリスVS村長~


もがけばもがくほど溢れ出てくる血・・・エリスの肩からは大量の血が止まりそうになかった。

「いいかエリス。わしは、この里を滅ぼす。そしてわしの手で、世界を変える。」

「絶対・・・させ・・な・・・・い・・・」

エリスの体は思うように動かなかった。

自分の体なのに、操れない。

「じゃあな、エリス。お前はそこで一生見ているがいい。世界が変わる瞬間を・・・」


そう言って村長は姿を消した。


エリスは貧血症状、いや、死に至る程の出血だ。

エリスは静かに目を閉じた・・・


_________________________


~陰陽の隠れ里~


「傷つけずにって・・・案外できない!!」

リラは苦戦していた。

里の人に言われた、傷つけずにということにだ。


「お困りのようだね。」

「えっ!?」

そう言ってやって来たのは、異端審問官のショウザンだった。

「どうしてあんたがここに・・・ロサイルは!?」

「彼となら決着がついたよ。引き分けだ。」

「そう・・・で、何の用?」

「狼を消してあげるよ。」

「は?どういう風の吹き回し?」


「勝者には賞品をあげるものだろ?引き分け自体情けないことなんだ。」

「・・・」

「だから、村長以外は敗北ってわけさ。」

「え!?ちょっと待って!!!じゃあエリスさんは・・・」

質問を聞く前にショウザンは狼を札に吸引した。



「じゃあな、用はそれだけだ。」

「ちょっと待って!!!エリスさんは!?!?」

「さぁ?知らん。洞窟に行ってみたらどうだ?」

「・・・っ・・・」

「村長にやられてんだ。多分、血まみれだろうね。」

「・・・次もし戦ったら・・・絶対あんたを許さないからね・・・・」

「ふん、勘違いするな。俺が戦うのはロサイルだ。君じゃない。」

リラはまだ、怒りを抑えきれない様子だった。

「じゃあな、今度会うときはレミーも強くなってるよ。」

「ロサイルもね・・・」


そう言って、ショウザンは里から出て行った。


リラも急いで洞窟へと向かった・・・



「はぁ・・・はぁ・・・」

リラは洞窟へ向かっていた。

その道中・・・


「おっ!リラじゃん。」

「ロサイル!!!!!」

「どうしたんだ?そんなに急いで。」

「ロサイル、洞窟に一緒に来て!!」

「へ?何で?」

「エリスさんが危ないかも知れない。」

「・・・分かった。」


2人は急いで洞窟へ向かった。


_____________________________________


2人は洞窟につき、中に入った。

その中で見た光景は・・・


「エリスさん!!!!!!!」


血まみれになったエリスが倒れていた。


「大丈夫!?エリスさん!!」

「リ・・・・・・ラ・・・・・ちゃ・・・・・・・・ん・・・・・・・・」

「あまり喋らさない方がいい。」

「うん。」

「ひとまず陰陽の隠れ里に連れて行こう。」

「分かった!!!!」


ロサイルがエリスを背負って陰陽の隠れ里に向かった。


_____________________________________


「ん・・・・・・・」

「「目が覚めた!!!!!!!」」

「リラちゃん。ロサイル君。」

「は~~~~~良かった~~~・・・・」

「ああ、本当に。」


3人はかろうじて形が残っていた宿屋にいた。

ロサイルとリラは、そこにあった救急箱を使って応急手当をしたのだ。

そのおかげで、起き上がったエリスが2人に問いかけた。


「ここは・・・・どこ・・・?」


「・・・陰陽の隠れ里だよ・・・」


それを聞いた途端にエリスの顔が蒼白になった。

「もしかして・・・これ村長が・・・?」

「うん・・・その通りだよ。」


「・・・さっき戦った時、村長に言われたんです。『俺は世界を変える。お前は一生そこで見ていろ。世界が変わる瞬間を』って。」

「・・・」

「私は、今の村長が作る世界なんて見たくありません。」

「私もそんなの見たくないよ。」

「俺もだ。ま、今もどうかと思うけどな。」


「ところで・・・2人はこれからどうするつもりなのですか?」

「一応、フラージャの町に行こうと思ってるよ。」

「あの~・・・私を一緒に連れて行ってもらえませんか?」

「「え?」」

「目的が違うかもですが・・・阻止したいんです。世界が変わる瞬間を・・・」


「どうするリラ?ちなみに俺は、一緒だぜ。目的。」

「私も気が変わった。阻止したいよ、この世界。」

「決まりだな・・・」


「「一緒に行こう!!!」」

「お願いします・・・」


エリスは、2人に手を引っ張ってもらって立ち上がった・・・

次話は、フラージャの町へ!!!

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