第21話 炎と光の末
ロサイルと異端審問官決着です。
いっぱい書きました(vazにしては)
あと、テストが始まるので、土曜日くらいまで更新できません。
ご了承ください。
~ロサイルVS異端審問官~
「うぉぉおおおおおお!!!!」
異端審問官が剣を構えて、勢いよくこちらに向かってきた。
ロサイルもしっかり、剣で受け止めた。
「ひゃ~~・・・結構速いんだね~。あんた。」
「言っとくが魔法など使ってないぞ。」
異端審問官はそう言うと、更に力をこめた。
ロサイルはそれに耐え切れず、後ろに下がった。
「はぁ・・・異端審問官なのに・・・近戦が・・・何でこんなに・・・」
「近戦が一番の得意分野だ。残念ながら。」
「まじかよ・・・」
ロサイルは、両手で剣を握った。
そして炎のビームを発生させたのだ。
「へぇ~~、まだこんな技があったんだ。・・・けど、通用しないよ。」
異端審問官は、魔法陣を書きだした。
そのパワーを剣に注入し、炎のビームを切り裂いた。
しかし・・・
「あれ?エグレサッタの少年は・・・?」
探しているうちに、後ろに黒い影が横切った。
「しまっ・・・」
ロサイルは一気に斬りつけた。
地面に転がりながら、異端審問官は倒れた。
「くそ・・・まだまだ・・・」
「なぁ、1つ聞きたいけど・・・」
「何だ。」
「何でそこまでして、教皇の言うことを聞く?」
「愚問だな・・・教皇に仕えるのが異端審問官だ。」
「教皇は教皇でも・・・犯罪に手を染めてるじゃねぇか。」
異端審問官は立ち上がった。
「そこから先は・・・俺を倒してからだ。」
「なるほど・・・絶対負けられねぇな。」
異端審問官は、魔法陣を描いた。
「ライトソード!!!」
異端審問官の剣は、たちまち光り輝いていく。
「いくぞ・・・」
異端審問官は、思いっきり前から突っ込んできた。
「ははっ、そんなに正面からくると、斬られ・・・」
ロサイルが「る」を言う前に、異端審問官はロサイルを斬っていた。
「教えてやろう・・・お前の反応や、ジェット移動よりも速いものを・・・」
「ぐ・・・!!」
「光だ。」
異端審問官は、光の速さでロサイルを斬りつけたのだ。
「はぁ・・・まさに・・・光速の世界か・・・」
「諦めるか?俺が仕える理由を聞くの・・・」
「諦めねぇよ・・・」
ロサイルもすぐさま立ち上がる。
「聞かねぇと・・・人がまたたくさん死ぬ気がする。」
「ほう・・・」
ロサイルは、ジェットを使って正面から斬りつけた。
異端審問官は受け止めるどころか、ロサイルの後ろにいた。
「なっ・・・」
「終わりだ・・・エグレサッタの少年。」
「そう簡単に・・・終わるかーーーーー!!!!!!!!!」
ロサイルは、左手の炎から炎の球を投げつけた。
「ちくしょう・・・」
異端審問官も仕方なくかわす。
そのかわした先には・・・
「異端審問官ーーーーーー!!!!!」
剣を構えたロサイルがいた。
「しまった!!!」
ロサイルが一気に斬りつける。
しかし異端審問官も受け止めて抵抗する。
「まさか・・・エグレサッタの少年がこんなに強かったとわな・・・」
「いちおう、成長期なもんで!」
「・・・だが、光の悪夢は続くぞ・・・」
すると、異端審問官の姿が、光に包まれて消えた。
「あれ?異端審問官は?」
辺りを見回しても見当たらない。
「こっちだ、少年。」
ロサイルは声がした方を勢いよく向いた。
しかし誰もいない。
「遅い!!!!!」
何と異端審問官は、ロサイルの後ろにいた。
異端審問官は勢いよく斬りつけた。
とても深く当たったのか、大量の血があふれた。
「な・・・」
「ここまでか・・・エグレサッタの少年・・・」
ロサイルはその場に倒れた。
「残念だったな、少年。やはり、フォースの技について行くのは、さすがに無理だったか・・・」
「ばか・・・やろー・・・おれは・・・いき・・・て・・・るぞ・・・」
「しぶといな・・・まだやるか?俺も聞きたい。何故そこまでして戦う?」
「さぁな・・・俺を倒してから聞け!!!」
「なるほど・・・そっちもか・・・」
ロサイルは、両手で剣を握った。
「この一発に、全ての炎を込める!!!」
「最後の一発か・・・」
「ああ、そうだ!」
「ははは。全くおもしろいな・・・お前は。」
「・・・」
「ならば、俺も今からする一撃に全ての光を注ごう!!!」
2人は、両手で握った剣を前に突き出す。
「「うおぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」」
「炎のビーム!!!!!!!」
「光のビーム!!!!!!!」
2つの剣先から、一筋のビームが出る。
そして、互いにぶつかった。
真ん中で、すさまじい爆発が起きる。
「「はぁ・・・はぁ・・・」」
「まだ生きてんの・・・しぶといな・・・」
「少年こそ・・・しぶといじゃないか・・・」
2人とも限界寸前だった。
「おい、異端審問官。言っとくけど俺もう動けねぇぞ。」
「あいにく俺もだ・・・この勝負、引き分けだな・・・」
「という事は、思ってること一緒だと思うけど・・・」
「ああ。」
「「どっちの理由も聞かない。」」
異端審問官はすくっと立ち上がった。
「何だよ・・・動けんのかよ・・・」
「悪いな、嘘ついて。」
「はぁ・・・正式には・・・俺の負けか・・・」
「正直驚いたな・・・あの状況であの一撃とは。」
「そうか・・・」
「じゃあな・・・最後に名前を聞いておこうか、少年。」
「ロサイル=クロウズだ。」
「ほぉ~、いい名だ。」
「あんたは?」
「ショウザン=レングラージだ・・・」
「長い付き合いになりそうだな・・・」
「そうだね・・・」
「じゃあな、ロサイル。」
「ああ、今度こそ絶対理由聞き出してやる。」
「ふん、こっちのセリフだ。」
こうして、ロサイルの戦いは幕を閉じた。
次話は、エリスだったり、陰陽の隠れ里だったりです。