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色んなIslands  作者: 桜二冬寿
陰陽の隠れ里編
20/88

第20話 それでも恩人だった・・・

20話です!ついに!

そして、遅れてすいませんでした。

            ~ロサイルVS異端審問官~



「終わりだ・・・エグレサッタの少年・・・」

異端審問官の魔法陣から、一筋の光線が飛び出た。

「くそっ・・・」

ロサイルは、かわす予知が無かった。

大きな爆発音が、森中に響く。


ロサイルは、その場に倒れた。

「哀れだな、エグレサッタの少年。炎の手は、あまり意味が無かったな。」

豪雨は、次第に止んでいった。

「じゃあな、エグレサッタの少年。」

「じゃあな、じゃねぇよ・・・」

「!?」

ロサイルの手には、赤い炎があった。

「何故、炎の手が・・・!?」

「ここで、死ぬわけにはいかねぇんだ。」

「そうか、怪我人だからといって、手加減はしないぞ。」

「当たり前だ!!」


_____________________________________


一方、陰陽の隠れ里は・・・



たくさんの動物が、札から出ていた。

狼を殺すために・・・


「はぁ・・・はぁ・・・!何?あの狼?」

リラが、陰陽の隠れ里に着いた。

「とりあえず・・・助けなきゃ!!」


リラは、里に入っていった。


_____________________________________


「とりあえず、聞こう。何故、炎の手が発生した?ライトビームは、光線ではあるが熱はないぞ。」

「感覚がくるった。」

「は?」

「例えばさ、ずっと雪を握った後離すと、時間がたつにつれて、温かくなってくるからな。」

「なっ・・・」

「つまり・・・お前の氷が役に立った訳さ。」

ロサイルは剣を炎の剣にし、構えた。

「ははは・・・なるほど。対策としてだした氷が、チャンスになったんだな・・・」

そう言って、異端審問官は魔法陣を描いた。

「スコーーー・・・・」

「ル」を言う前に、ロサイルは、異端審問官の後ろをとった。

「速・・・」

ロサイルは、左手で異端審問官を殴った。

異端審問官は吹っ飛ばされた。

「ぐ・・・くそ・・・」

「そんな小細工・・・もう通用しないぞ。」

「その様だな・・・小細工はやめよう。」

すると、異端審問官は杖の先を引き抜いた。

「へぇ・・・それ剣になってるんだ・・・」

「これが、小細工はやめようを意味する・・・」

「なるほど・・・」

「行くぞ・・・エグレサッタの少年!!!!!!!」


_____________________________________


一方、エリスはというと・・・


「村長・・・何故私を襲わないのですか?あの狼は・・・」

「狼は、お前を襲う気などないよ。ただ・・・違うものは襲うけどね・・・」

「何を襲うんですか、あの狼は。」

「さぁね・・・一つヒントをあげるよ。お前にとって大事な物・・・だが、今のわしにはいらん物だよ。」

エリスの顔色がだんだん悪くなっていった。

「まさか・・・!?」

「そう・・・陰陽の隠れ里だよ。」


エリスの目つきが厳しくなった。


「村長ーー!!!!!!!」

エリスは、村長に向かって突っ込んでいった。

弓剣を構えて・・・しかし。


「むやみに突っ込みすぎだ・・・エリス。お前の悪いところだ。」


気づけばエリスの肩から、大量の血が出ていた。

その場に膝をつくエリス・・・

動こうとすればするほど、苦しくなってくる。

「エリス・・・あんな里・・・何故必要だ?滅んだって世界にとっちゃ、そんな重要なことじゃないだろ?」

抵抗したかった・・・しかし体が思うように動いてくれない。


確かに、あんな小さい里が滅んだところで、世界には全然重要じゃない。でも、自分に一つしかない大切な故郷なんだ!皆笑って暮らしてたんだ・・・だから・・・必要なんだ!!!


エリスは、心の中でいっぱい反発した。


_____________________________________


そのころ、陰陽の隠れ里・・・

「ウィンドトルネード!!!!!!!」

リラの手に渡った魔法陣から、爆風が吹き荒れる。

もちろん、狼に向かって・・・

狼は、里の人間に気をとられていたせいか、避けなかった。

「皆!早くこの里から逃げて!!この狼は私が殺す!!」

「・・・殺さないでくれ。」

「へ?」

里に住んでいる、40歳くらいの男性が言った。


「頼むから・・・殺さないでくれ。その狼。」

「何でですか?」

「あの狼・・・村長が札から出した狼なんです。」

「村長の!?」

「見せてくれたんです。僕がまだ20歳くらいの時。とっても大事にしていたんです、その狼を村長だと思うと・・・だから殺さないでください。」

「でも、現に今は里の裏切り者じゃないですか!!」

「分かってる・・・それくらい。でも・・・これまでにしてくれた事が多すぎるんだ。」

「・・・」

「おそらく、エリスが一番な。捨てられた自分を救ってくれたんだからな。」

「・・・分かった、殺さない。ただし、少し傷つくかもしれないけど・・・いいですか?」

「ああ・・・恩にきる。」

その男は、深々と頭を下げて、里から出て行った。





この戦い・・・

ロサイルやリラにとっては、ただの裏切り者の村長・・・


しかし、里の人たちからしたら、一人の大切な恩人である。

だから、複雑な気持ちでいるのだ。里の人たちは・・・


そんな村長にエリスは勝てるか?

ロサイルは異端審問官に勝てるか?

リラは里を守れるか?


それぞれの戦いが激しさを増す中、

ロサイルと異端審問官の戦いに終止符が打たれようとしていた。

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