第15話 村長と異端審問官
遅れてすいませんでした。
どーぞ!
「何で、あいつらがここに・・・」
ロサイルは、声が震えていた。
「知り合いですか?」
「いや・・・ちょっとね・・・とにかく出ましょうか」
「・・・ちょっと待ってください」
「えっ?」
「村長とあの人たちの様子が・・・」
確かに変わっていた。
そして、彼達の話を盗み聞きした。
・・・数分後・・・
「では、陰陽の隠れ里の秘宝の洞窟へ、明日行こう」
「了解です、異端審問官さん・・・」
「でも、里の人はどうするの?あんな危険な秘宝を手に入れるなんて、そうとうの反発があるんじゃない?」
「殺せばいいでしょう」
「そうね」
「き・・・聞きましたか・・・?」
「うん、嫌なくらいしっかりと」
「明日・・・里の人は殺される。あなたも・・・えっと・・・」
「そういや、自己紹介まだでしたね。私、エリスと申します」
「じゃあ、エリスさん。ひとまず出ましょうか」
「そうですね。出ましょう」
「・・・はぁ・・・まさか、村長がそんな人だったなんて・・・」
「異端審問官とグルだったんだな」
「っていうか、何で教皇に仕える異端審問官が人を殺すのでしょうね」
「・・・エリスさん、戦いましょう!」
「えっ!?でも相手は村長と異端審問官ですよ!」
「異端審問官は、僕達にまかせてください!あとは、あなたが自分の意思で村長を倒す!これだけです」
「でも・・・村長は、早くに両親を亡くした私の面倒をみてくれた恩人でもありますし・・・」
「その村長が、人々を殺そうとしてるんです。もう、こんな戦争は見たくない!」
「・・・分かりました。里の人たちを救います。あなたと異端審問官の事情は聞かないでおきましょう」
「ありがとうございます。ではっ!また明日頑張りましょう」
「はい」
こうして、戦争がまた始まろうとしていた・・・
次話は、おそらく日曜日程度になります。