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色んなIslands  作者: 桜二冬寿
南のアイランド編
12/88

第12話 旅立つ皇女

というわけで、オーシャンアイランド編はおしまいです。

「ふ~、着いた~」

「ありがとう!ロサイル君」

二人は、小さな島からオーシャンアイランドに戻ってきたのだ。

「こっちの方も片付いたみたいですね」

「そうね」

「おや?リラ皇女とロサイル君じゃないか!」

リラの側近、ユガおばあさんだ。

「おばあさん!!」

「無事だったんだね・・・リラ皇女」

「ははっ、ロサイル君のおかげでね」

「ありがとう・・・ロサイル君・・・何てお礼を言ったらいいのやら・・・」

「ちょっ、おばあさん泣きすぎ・・・」

「もう、嬉しくってね~・・・」

「あっ、ロサイル君。今日くらいはとまっていきなさい!」

「え~命令?」

「お礼もしたいしね」

「はい、分かりました」

嬉しい再開をはたして、一向はオーシャン城へと向かった。




「では、終戦記念?で乾杯!!!!」

「かんぱ~い!!!」

オーシャン城は、とても盛り上がっていた。

リラ皇女の救出、終戦、しかし・・・

おっさん(ってか王)が亡くなってしまったのだ。

そして、終戦記念?の打ち上げは終了した。

お母さんの説教くらいうるさっかたとは思えない位に、会場は静まりかえっていた。

ロサイルは、隣の部屋で休んでいた。

(・・・振り出しに戻るけど・・・これからどうしよう・・・)

前にも言った通り、金は無い。かと言ってここに留まる事もできない。

そうこう考えてる間にまぶたは閉じていた・・・





翌朝・・・

「お世話になりました」

「本当にありがとね、ロサイル君。また遊びにいらっしゃい!!!」

「・・・で、リラ皇女は?」

「さぁ・・・どこに行ったのかね?」

「いや、最後にあいさつしようと思ったんですけど・・・いないならいいですかね。お世話になりましたと伝えといてください」

「うん、分かったよ。それじゃあ元気でね」

「はい。ありがとうござました」

別れをすませ、ロサイルは野宿した場所に向かった。

「はぁ・・・はぁ・・・ユガおばあさん!ロサイル君は?」

「ロサイル君ならもう行きましたよ。って何ですか?そんなに荷物持って」

「・・・あのねおばあさん。私、彼と旅でてみたいの」

「えっ、旅!?き・・・急に何故・・・?」

「何か私さ、やりたい事ないからさ・・・彼と旅して見つけられたらなって・・・ダメかな・・・?」

「・・・いいよ、好きにしなさい。いや、それがいいわ」

「おばあさん・・・」

「リラ皇女・・・いってらっしゃい!!!」

「行ってきます!!!」

そう言って、リラ皇女もロサイルのいる所へ向かった。





「ロサイル君っ!!!」

「あれ?リラ皇女じゃないですか?どうしたんですか?」

「あの・・・私も旅に連れてってくれない?」

「えっ!?」

「いや・・・ほら・・・その・・・迷惑かな?」

「いやいや全然!むしろ大歓迎ですよ!でも・・・」

「でも?」

「金・・・無いので・・・船に・・・乗れないと言いますか・・・」

「それなら、私が払う!連れてってもらうんだもんね」

「ありがとうございます!リラ皇女!」

「堅苦しいな~リラでいいよ。そのかわり、これからロサイルって呼ぶ!」

「はぁ・・・では行こうか・・・リラ・・・」

「行こう!ロサイル♪」





こうして、二人は旅にでた。

オーシャンアイランドの悲しみを背負って・・・

次話も

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