表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】召喚術師の隠し事〜最強の魔法使いはその能力を隠し通す!  作者: あんそに
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/116

デマント防衛戦 2

デマントの街に現れた魔獣三体。

”巨大な赤いトカゲ”は街を守る騎士団が相手をし、

”巨大な亀”を相手にボクと3人の剣士科生徒が戦っている。

もう一体、”巨大な角サイ”は街の中心へと向かってしまった為、魔法科の生徒達が追いかけた。


「ぐぉ~~~」


ボクと対峙している巨大亀が攻撃を繰り出した。

足を大きく上げて、振り下ろす。


ズドーン。


地面が揺れる。

後ろへと下がり攻撃を(かわ)したが、振動で足元がフラついた。


「うっ」

思わず声が出る。


巨大亀は、ギロリとその赤い目でボク達を(にら)む。


「凄い衝撃ね…思わず足元がフラついてしまった。そうだわ、巨大亀の足を狙うのはどう?」

ユキアノが巨大亀から目を離さないまま提案を出す。


攻め手に欠けていたボクは応えた。

「なるほど!ユキアノさん、やってみるよ!」

召喚獣の首を1本を顔に、1本を右足に、1本を左足に向けて動かした。


案の定、顔への攻撃は(かわ)されたが右足と左足への攻撃は当てる事が出来た。


「ぐぉ~~~」


巨大亀は苦しそうに声を上げた。

が、大きなダメージを与えたようには見えない。


「コレ、効いているのか?」

ボクは思わず、口にする。


その時、突然、

隣で戦う騎士団達から大きな悲鳴が聞こえた。


見ると、なんと赤い巨大トカゲが口から火を吐いている。

騎士団は混乱に(おちい)った


「くっ、アルマ…あっちを頼む。」


「もぅ、仕方ないわね。この借りは大きいわよ!」

ボクは消火の為に、アルマを騎士団の方へと向かわせた。


と…その時、巨大亀が首を大きく伸ばして噛みついてきた。


ガンっ


剣士科の二人が盾を持ってボクの前に立ち、噛みつき攻撃を防ぐ。

が、二人は巨大亀のパワーに吹き飛ばされた。


ボクとユキアノは後ろへと下がり、事なきを得た。

守ってくれた二人のおかげだ。


召喚獣”三つ首の炎竜”の体を巨大亀にぶつけて、剣士科2人が逃げる為の時間を作る。


「巨大亀の首を伸ばす攻撃は脅威だが、チャンスでもあるな。」

ボクはユキアノに自分の考えを伝えた。


「そうね、チャンスは作らないとね!」

そう言うとユキアノは突然走り出した。


「ユキアノさん、危ない!」

ボクが叫ぶと、それに気付いたザンバラス達も走り出す。


「行くわよ!」

ユキアノが叫ぶと2人は盾を真上へと構え、タイミング良く盾を押し出す。


タンッ


ユキアノは2人の盾を踏み台にして飛び上がる。

大きく跳躍するユキアノ…なんて高さだ。


すると、巨大亀の首がユキアノに向かい伸びた。

獲物を捕らえようと、その口は大きく開いている。


「今よ!」

ユキアノが叫ぶと同時にボクは召喚獣の3つの首、すべてを巨大亀の首へとぶつける。


巨大亀の口がユキアノへと迫る寸前のところで、その首は炎に包まれた。

「グワァァァァ」


ユキアノは空中で反転しながら、2本の細い剣を巨大亀の顔に向けて振りかざす。


シュンシュンシュン

さらにダメージを負う巨大亀。


召喚獣”三つ首の炎竜”を消滅させ、ボクは魔法攻撃に移った。


畳みかける!

「火魔法…上級 炎星の業火!」

空中に炎の球が浮かび、徐々に大きくなる。


ユキアノが離れたところを確認し、ボクは巨大な球となった炎を亀の頭へとぶち込む。


ずどぉーーーん。


煙を上げ、巨大亀は完全に動きを止めた。


「ユキアノさん、危ないじゃないか!」


ボクは大きな声を上げたが、彼女は笑いながら言った。

「これが剣士の戦い方よ。」


そこに、駆け寄ってきたザンバラスが驚いた表情で言う。

「マイトラクス…何なんだ。さっきの最後の魔法は?とんでもない破壊力じゃないか。」


ボクはお返しに笑いながら言った。

「これが魔法師の戦い方だよ。」



「ちょっと、キミ達!笑い合っている場合じゃないわよ!」

戻ってきたアルマが叫ぶ。


確かにアルマの言う通りだ。


巨大トカゲと騎士団の戦いの様子を見る。

半数程の騎士が倒れている、トカゲもだいぶダメージを負っているが不利な状況だ。


「行くわよ!」

ユキアノの号令と共に剣士科の3人が走り出す。


ボクとアルマも後を追った。


~~~~~


「キミ達、あの巨大亀をもう倒したのか!?」

騎士団長のナムーヤ様が尋ねる。


「はい、何とか倒せました。」


剣士科の3人はすでに巨大トカゲとの戦いに参加している。


「疲れているところ、すまないが援護を頼む。」


「はい、分かりました。」

空中に赤い円を描き、呪文を唱える。


「召喚獣展開~氷魂の怪鳥!」


頭から怪鳥の姿を構築していく…背中の巨大な2つの羽根…鋭い爪を持つ足〜とでも長い尻尾。

氷で作られたその姿は太陽の光でキラキラと輝く。


「なんだ、これは…鳥なのか?」

ナムーヤ様が呟く。


「はい、ボクの召喚獣の…鳥です!」

今更だが、名前を付けておけば良かったな。と後悔する。


巨大トカゲと戦っている騎士達もポカンと口を開けた。


「皆さん、一旦離れてください!」

「行くよ!怪鳥!」


召喚獣"氷魂の怪鳥"が羽根を羽ばたかせる!

と、次の瞬間その羽根から無数の氷刃が放たれる。


ズダドドドッ


「ゲグッ」


巨大トカゲが苦しそうな声を上げる。


「今だ!」

チャンスと見た、ナムーヤ様が突撃の合図を出した!


長い槍を持つ騎士団が一斉に突き進み、トカゲに攻撃を加える。

ユキアノ達も攻撃に参加〜直線的な突進攻撃を放つ騎士団とは違い、舞いながら攻撃を与える。


と、その時


ズドンと両前足を振り下ろしたかと思ったら、大きく息を吸う巨大トカゲ。


「危ない!退避!」

ナムーヤ様が叫ぶと同時に巨大トカゲはその体をより一層、赤く染めながら火を吐き出した。、


「ゴォぉぉぉぉ」


慌てて逃げる騎士団達。


「水魔法…水柱!」

アルマが水魔法を発動させ、空中から辺り一面へと水を降り注がせる。


「ありがとう!助かった!」

ナズーム様がお礼を述べる。


「はい…ただ、決め手に欠けますね。」

召喚獣を空中で旋回させたまま、どうしたものかと思案を巡らす。


「アルマ…奴に弱点は無いか?」

「マイトが読んだ通り、水属性に弱いのは間違いないやね。」

「あと、あの手の魔獣は体温が低くなると行動力が落ちる事が多いわ。」


なるほど…やってみる価値はあるか。


「ナムーヤ様、騎士団で攻撃を加えた後、一旦引いてください。」


ボクは騎士団に巨大トカゲにスキが生まれるように依頼をする。


「分かった! 任せろ!」

騎士団に指示を与えて、自らも巨大トカゲに切り込むナズーム様。


この間に召喚獣"氷魂の怪鳥"を巨大トカゲの背後へと動かした。

騎士団と巨大トガゲは激しく戦っている。


「離れてください!」

ボクが言うと、ナズーム様の合図が騎士団に送られて一斉に後方へと引く。


「行け!」

ボクの召喚獣は巨大トカゲの背後に位置すると、大きく口を開くと…猛烈な吹雪を吐いた。


みるみるうちに巨大トカゲの体が白く凍り付いていく。


「ぶぉぉぉぉ」

必死に抵抗するトカゲだが、赤かった身体は白く…白く…変化していく。


口を開いて、火を吐こうとするも出ないようだ。


4本の脚まで白くなった時、巨大トカゲは活動を停止した。


「まだ、生きています!油断せずに!」

ボクが叫ぶ。

好機と判断した騎士団が、一斉に巨大トカゲへと飛びかかった。


攻撃を受けた巨大トカゲは、活動を再開するも、明らかに動きは遅くなっている。


騎士団の攻撃は続く。

ユキアノ達、剣士科の3人も攻撃に加わっている。


ボクは召喚獣"氷魂の怪鳥"を消滅させ、一旦アルマと共に距離を取って見守る事にした。


その時、後方…街の中心側から大きな爆発音が轟いた。


「アルマ…なんだろ?」

「マイト…とにかく行くわよ。」


ボクとアルマは巨大トカゲは騎士団に任せる事にして、街の中心へと向かい走り出した。

~~~~~~~


いいね!ブックマーク、☆評価をいただきありがとうございます♪

大変、励みになります!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ