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魔法訓練 1

魔族であるアルマティアスと契約したボクは、

毎日、魔力をアルマに提供する代わりに、魔力の増加方法と魔法の使い方を教わる事になった。


昼間の練習で残った魔力を夜、寝る前にアルマに提供する。

切れた魔力は就寝する事で回復するから問題は無い。

普通は一晩寝ただけで完全には回復しない。と、アルマは言うが、周りに魔法使いが居ない環境下からボクには普通の基準が分からなかった。


毎日、学校の帰りに、村から離れた森近くの草原で練習をしている。


この村では魔法使いが居ないから、村内で練習したら目立ってしまうのだ。魔法を使える事だけなら良いが、ボクが魔族と契約している事は絶対に隠さなければならない。


まずは魔力を増加させる為の練習から始める。

岩の上に両足を重ねて座り、目を閉じる。

温かな太陽の光に包まれ、風の香りを嗅ぎ、遠くに流れる川の音を聞き、全身で自然を感じる。

アルマが言うには自然界の中にある力を感じ取る事が重要で、自然界の力を借りるのだと言う。

これは魔力を増加させるだけでなく魔法を使う事にも関係するらしい。


ボクが自然界の流れを感じる事に集中していると、アルマがまた邪魔をしてきた…そう、まただ。

毎日、邪魔をしてくる。


「こんな事で集中力が途切れるなんて、まだまだよ」ツンっとした態度の中にどこかしら笑っているような表情をする白いウサギ、アルマ。


いやいや、急に叩かれたら誰だってビックリするって。ほんと、中身は魔族だなー。


次は魔法の練習。

魔法には4つの属性がある。

火、水、風、土だ。

それぞれの練習方法は、それぞれの属性のイメージを頭の中に描くこと。難易度の高い魔法になればなる程、頭の中にしっかりとしたイメージを持たないといけない。

「イメージが鮮明であればある程、魔法は威力を増すからね♬」

アルマはあっさりとそう言うのだが、どうしたら良いのかさっぱり分からない。


ボクは元々4つの属性、すべての魔法を使えたのだが、今 思うとまったくコントロールが出来ていなかった。

「普通は…4つの属性のすべてを使いこなせる人族なんて居ないのだけどね。」と、アルマは呟いた。


「火魔法…火球!」

「水魔法…水弓!」

「風魔法…突風!」

「土魔法…石弾!」


すべて初級魔法らしいが、それなりに使いこなせるようになってきた。

今までは自己流で魔法を行使してきたけど、やっぱり教えてくれる人が居ると違うなー。


4つの属性の魔法もアルマに邪魔をされつつ、練習を続ける。

やめてくれ、魔法イメージが崩れる。


にしても…やはり邪魔をする事を楽しんでいるようにしか思えないな。

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