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【完結】召喚術師の隠し事〜最強の魔法使いはその能力を隠し通す!  作者: あんそに
第一章

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学園初登校 2

王国軍立学園、登校初日。


9月は新学期という事もあり、ボクと同じような新入生が何人か入るようだ。


真新しい制服に袖を通し、召喚獣アルマを肩に載せ…ボクは堂々と校舎に向かった。


紺色を基調とし、白と赤を差し色に添えたこの制服を着ると、少し大人になった気分になる。


寮長さんに渡された資料によると、まずは魔法科の科長先生に挨拶をしにいく必要があるらしい。


えーっと、先生の部屋は…。


広い学園の敷地に迷っていると、大きな声が聞こえた。


「あーーー!? 魔法使いが何を偉そうにしてるんた!?」

振り返ると、剣を持った大柄な男と、その両脇に小柄な二人の男が目に入った。


紺色の制服を着用し、剣を帯刀しているところを見ると、三人共この学園の生徒…剣士科の生徒達だろう。


対峙しているのは、

長身で赤髪のショートカットの女の子、紺色の制服に杖を持っている。

傍には、青髪ロングヘアーの杖を持った女の子が震えている。

二人とも…魔法科の生徒か。


周りにも学園の生徒が居たが、遠巻きに見ているだけだ。


ボクは…気がついたら、

その剣士科の生徒と魔法科の生徒の間に入っていた。

しまったな…勢いで間に入ってしまったが、どうしたら良いのだ?


「何があった? 学園内での揉め事は色々と面倒なハズだ。」

校則とか、まったく知らないが…とりあえずもっともそうな意見をボクは言った。


「この剣士科の人達が、大魔法師トルナシア様の悪口を言ったのよ!」

魔法科の赤髪ショートカットの子が答える。

今にも魔法を発動しそうだ。


「うるさい!トルナシアなど過去の人物だ!

今は剣の時代だ!古臭い魔法など、すたれていくばかりだ!」

剣士科の大柄の男は叫んだ。


「魔法使いなんて減る一方だろ!」

大柄な男の隣にいた小柄な生徒も続いて叫んだ。


「火魔法…火球!」

赤髪ショートカットの子が呪文を唱える!


おいおい…初級火魔法とは言え、いきなり攻撃かよ。

ボクはその火魔法に、危険な威力を感じなかったので、とりあえず静観する事にした。


大柄な剣士科の生徒は剣で、放たれた火魔法を斬撃で吹き飛ばす。

そして…大きく振りかぶって剣を持ち突進してきた。


魔法師から攻撃したとは言え、剣で切り掛かってくるのかよ…。


「土魔法…土壁!」

ボクは瞬時に詠唱し、防御壁を作り出した。


カキンッ


土壁が剣士科の生徒が振り下ろした剣を弾き飛ばす。


さらに攻撃を加えてくる剣士科の生徒の攻撃を連続して土魔法…土壁で防いでいく。


魔法科の女子生徒二人は固まっている。


剣士科の生徒の攻撃は防げるが…このままだと終わらないな。

かと言って、攻撃を加えても良いものなのだろか。


どんどん野次馬の生徒が集まってくる。


なんとかしてくれー。

何枚もの土壁を出しつつ、どうしたものかと考えていると…。


「風魔法…突風!」

剣士科の生徒の横側から、風魔法が放たれた。

三人の生徒は吹き飛ぶ。


「大丈夫かい?」

綺麗な装飾を施したメガネをした長身の男が声を掛けてきた。

同じ制服なのか?なんだかボクの制服より刺繍の量が多いように見える。


「ありがとうございます。」

ボクと、魔法科の二人の女の子はお礼を伝えた。


オレの名前はカミュアシーズ、カミュアと呼んでくれ。


ボクも自己紹介を返そうと思ったが、

剣士科の男達が血を流しながらも立ち上がってきた為、そちらへと対峙した。


「くそっ!魔法使いのクセに!」


魔法使いのクセに?と言うセリフに対し、

ボクの頭に???と疑問が浮んだ。


剣士科の生徒は何故、魔法使いの事を蔑むのだろうか?


そこに…先生と思われる大人が3人現れた。


「何をやっているんだ!?」


やはり先生だ。


集まっていた生徒は、バラバラに解散させられ、

ボクも面倒ごとは避けようと、足早にその場を去った。


「登校初日に参ったなー」

というボクのセリフに対し、アルマは

「ぶっ倒してやれば良かったのに!」

と言う…。


えっ?

昨日、目立たないように。と、言ってなかったか?

まったくもって、魔族の思考は分からない。


迷いつつも、なんとか魔法科の科長の部屋へと辿り着き、

ノックをして、了解を得ると部屋に入る。


「あー、キミがマイトラクス君だね、学園長から聞いているよ。私の名前は、ファスマス。

魔法科の科長をしている。火魔法の授業の担当だ。」

白髪に丸顔の先生は優しそうな顔をしている。


「マイトラクスです。どうぞよろしくお願いします。」


「マイトラクス君は火魔法が得意なようだね、学園長から聞いているよ。」


え?ボクは火魔法が得意なのだったか?


「いえ、特にこれが得意という魔法はありません。」


正直に伝えたが、肩に乗せたアルマから尻尾で顔面を叩かれた。


「ははは」

何故か魔法科長ファスマスは笑ってくる。


「まだ入学してばかりだからね。

頑張って上を目指してくれたまえ。得意魔法は徐々に見出していこう!」

そういえば、4属性魔法を同水準で保つのは普通、難しいのだったか…。


気をつけないとな。


本来の目的であった授業の履修についてを話を聞き、履修登録をした後、ファスマス先生の部屋を後にした。

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