カウントダウン
ルードは小声で、そして早口で言った
「合わせろ」
それだけ言うとクルに指示を出し始めた
「だから!このレバーは基本的に使わないんだよ」
クルもすぐに事情を飲み込んだように反応した
「分かってるわよ!最初はこっちのレバー、その次にこのボタンを押して視界の障害物を発見するんでしょ!」
「お二人とも精が出てますね」
クルとルードは振り返った
「ケイさん、コイツから習いたいって言ったのに全くセンスなくて…」
ケイはアゴに手を当てた
「まあ、今回は二人という超少数のミッションですからね。そうなるとルードくんが操縦困難になったら、クルさんに全てかかってしまいますからね」
ケイは続けた
「基本的には二人共が相手の出来ることを出来ないといけないわけです」
「と、そんなわけで二人ともメディカルチェックが終わってから6時間後に別々で集合です」
クルは即座にイヤな顔をした
「6時間後!?4時間は睡眠にしたって、2時間しか自由時間ないの!?」
ケイは淡々と笑顔だった
「もうミッションまでカウントダウンに入ってますからね」
「クルさんはジン技術部長から操縦指導」
「ルードくんは私と戦闘訓練です」
「では時間になったら迎えを送りますのでまた数時間後に」
ケイはそう言うと立ち去っていった
ルードとクルはうまくやり過ごしたと思った
「…クル、上手くやれよ。実際はもう完璧に操縦できることはバレない方が都合が良い」
「アンタこそ私と毎回トレーニングしてんだから、いつも通りにやったら何か疑われるわよ」
ルードはニヤリとした
「ケイさんに一発当てるくらいは問題ないだろ」
ルードはクルには釘を刺した
「でもそっちは今センスなくて俺が教えてた設定なんだから、そこ忘れんなよ」
「ふん、任せなさいよ。この演技派に何言っちゃってくれてんの」




