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876 アルティメット・ブラスト

 ウルティマ・ザインの咆哮には重力を操る力があるのか!


 ボク達は動けないまま、エネルギーの溜まるウルティマ・ザインを見ているしか出来なかった。

 もしあのエネルギーの塊をボク達が食らえば、欠片すら残らず消滅させられてしまう!!


 それが、古代の最強兵器ウルティマ・ザインだ。

 ウルティマ・ザインはあの二本の巨大な柱から一気に攻撃を解き放とうとしている。


 ボク達は強烈な重力に押さえつけられ、動けない状態だ。

 このままではあの強烈なエネルギーの塊を食らってしまい、全滅だ。


 くそっ、どうにかしてあの攻撃を避ける方法を考えないと……。

 だが今のボク達は体を動かすのも普段の数倍の時間がかかる。

 このまま攻撃を避けようとしても時間的に間に合わない……。

 

 ダメだ、このままではやられる!


 ボクはどうにか指先を動かし、地面にワープ床を作ることが出来た。

 移動先は先に作っておいたあのウルティマ・ザインの手が落ちた場所に設定してある。


 つまりここでワープ床に入る事が出来れば、あのエネルギーの塊の攻撃を受けずに済むわけだ。

 だが、そこまで歩くのも一苦労。

 どうやってワープ床に入ればいいんだろうか。


「ユカ様、(わたくし)が魔法を使いますわ! それで一気に全員をあの地面に移動できれば……」


 ルームさんはそう言うとどうにか杖を掲げ、小さな竜巻を巻き起こした。

 その竜巻に巻き込まれたボク達は、かろうじてその目的のワープ床に入る事が出来た!


 ボク達がワープ床にどうにか入ってウルティマ・ザインの背面に移動した直後、ウルティマ・ザインの必殺武器、アルティメット・ブラストが発動した!


 強烈な光の塊はそのまま巨大な光の帯となり、何もない空間をどこまでも貫いていった。


 ――もしアレの直撃を受けていたら、ボク達は全員命がなかっただろう……。


 ウルティマ・ザインの攻撃はそのまま数分以上光の奔流を放出し続けた。

 ようやく光が止まった時、ウルティマ・ザインの背中から伸びた二本の柱はボロボロになっていた。

 どうやら、あの攻撃は自らの機体すら傷つける程の威力だったらしい。


 しかしウルティマ・ザインには脅威の修復能力がある。

 二本の柱はボロボロの状態から少しずつ修復され、すっかり元の形に戻った。

 ダメだ、今度あの攻撃を食らえば、確実に次こそやられる!!


 ボクはどうにかあの怪物を倒す方法を考えた。

 驚異の修復能力、それはマグマに落ちた時に見えた一瞬光ったパーツがもたらすのだろう。


 つまり、ウルティマ・ザインを倒す為には……修復能力のあるパーツを破壊する必要があると言える。

 反対に言えば、そこさえ破壊すれば、あの脅威の再生能力は使えなくなるわけだ。


 しかし、どうやってそれを見極めるか。

 ボクは修復できていないウルティマ・ザインの腕を見てある方法を思いついた。


 ――そうだ、アイツのパーツをバラバラにしてそれぞれワープ床でバラバラにしてしまえば、メインのパーツがどこかを見つけ出すことが出来る!――


「ホームさん、アイツをバラバラにすることは出来ますか!?」

「はい、斬るだけならそれほど強い敵じゃありませんから。でも、あの修復能力がある限りはいくら斬っても再生されるだけです……」

「ボクに考えがあるんだ、協力してくれ」

「……わかりました、ユカ様!」


 ボクはホームさんにウルティマ・ザインを各パーツごとにバラバラに切り刻んでもらう事を頼んだ。

 そして切り刻まれたパーツはルームさんに竜巻の魔法でワープ床から別の場所に飛ばしてもらい、ついにウルティマ・ザインは修復できないままバラバラのパーツになってしまった。


 だがこれで倒せたわけじゃない、こいつのメインの核を見つけ出して破壊しなくては!

 でもメインの核はどこの部分にあるんだ??

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