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812 黒竜王との死闘

 この黒いドラゴンが、伝説の黒竜王ヘックス!


 ボク達の眼前に姿を現したのは身の丈がボク達の十倍近い巨大なドラゴンだった。


「グガァアアアアアッ!」

「ダメだねェ、完全に我を失ってるねェ!」


 大魔女エントラ様は黒竜王ヘックスを見てそう言った。

 本来なら話し合いが出来るはずの相手で、知性もあるドラゴンのはずなんだが……今の彼は話し合いどころか話を聞く耳すら持っていなそうだ。


 というよりも、アレはまるで知性を持たない魔獣にしか見えない!

 本当にこのドラゴンがかつて世界を敵に回して戦っただけの知性のある怪物なのだろうか。


「普段はバカバカ言っているけど、まさか本当にバカになってるとはねェ! アタシの声も忘れたってのかねェ!?」

「ギャガアアアアアアッッ!」


 黒竜王ヘックスが鋭い爪でボク達を攻撃してきた!


「危ないっ!」


 ボクは新生エクスキサーチで爪をはじき返した。

 だが身体にビリビリとしびれがきている。

 あの爪を弾いただけでこの衝撃、一体このドラゴンの強さはどれ程だというのか。


「ユカ様! 僕が攻撃を受け止めます!」

「ホームさん、無茶だ!」


 ホームさんは黒竜王ヘックスの鋭い爪のラッシュを大剣魂の救世主(ソウルメサイア)で防いでいる。

 流石はオリハルコン製の剣といったところか。

 魂の救世主ソウルメサイアは黒竜王ヘックスの鋼鉄すら容易く引き裂く鋭い爪を弾き返している。


 だが、それもあまり長くは持ちそうに無さそうだ。


「グガアアアッ!」

「クッ! しまった!」


 ほんの一瞬の隙を狙い、黒竜王ヘックスの爪が魂の救世主ソウルメサイアの間をすり抜けた。

 このままではホームさんが大怪我をしてしまう!


 その時! 後ろから鋭い音と共にオリハルコン製の鞭がヘックスの爪を捕らえた。


「危なかったな」

「フロアさん、助かりました!」


 とっさのタイミングでホームさんを助けたのはフロアさんのオリハルコンの鞭だった。


「っよくもお兄様を! 許しませんわ!」


 ルームさんが杖を掲げ、魔法を放とうとしている。

 これは炎の究極魔法ボルガニックフレアだ。


「ボルガニック……フレアァアアアッ!」


 ズゴォオオオンッ!


 巨大ないくつもの火柱が黒竜王ヘックスを包み込む。

 だが黒竜王ヘックスは笑っていた。


 そして大きく息を吸い込むと……いくつもの火柱を吸い込み、全て飲み干してしまった。


「ま、まさか……アレだけの火柱を……噓ですわ」

「まったく、理性は失っていても力は健在だねェ。いや、むしろ知性や理性が無いだけ力に全振りってわけかねェ!」


 黒竜王ヘックスは先程飲み干した火柱を一気に一つの巨大な塊にして吐き出した!


「フォースフィールド!」


 大魔女エントラ様が魔法障壁を一瞬で張らなければ、ボク達はあの巨大な火炎の塊に飲み込まれていたかもしれない。


「ふう、間一髪ってところだねェ。しかしここまで暴れるって、どうやらヘックスのヤツ、完全に起きてしまっているようだねェ!」


 黒竜王ヘックスは半分寝ている状態で放った黒い光のブレスで古代文明最強の空帝戦艦アルビオンを消滅させた。

 コレが起きている状態って……いったいどれほどの脅威なのだろうか。


 流石は世界を敵に回して戦った世界最強の黒竜王、ボク達はその恐るべき力を目の当たりにしているのだ。


 さあ、どうやったらこの怪物を大人しくさせる事が出来るのだろうか……?


 黒竜王ヘックスは不気味に唸っている。

 一体次はどんな攻撃を仕掛けてくるのだろうか……。


 そして、黒竜王ヘックスが大きく咆えた!


 ボク達は黒竜王ヘックスの巨体に対し、どのように攻撃を仕掛ければ良いのだろうか?


 黒竜王ヘックスが大きく口を開いた!

 どうやら次の攻撃はブレスのようだ。


 だがどうやったらあのブレスを避けられるのだろうか……?

 ボクは攻撃を避ける方法を考えていた。

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