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677 巨大鳥対破械神

 ボク達はグランナスカで上空からバロールを見た。

 バロールは上空に現れたボク達をすでに敵と認識しているようだ。


 グォゴゴゴゴゴ……。


 バロールは不気味な機械音を立てながら、巨大な眼球でボク達を睨みつけている。

 先程の破壊光線はその巨大な眼球から放たれたものだ。

 

 その破壊光線は過去の時代から多くの物を破壊してきた。

 ゴルガ文明の悪しき巨大破壊兵器、それが機械の神、バロールだ。


 その強さはアルカディア最強の戦力である黄金巨神ダルダロスにも匹敵する。

 ボク達はその最強最悪の敵の範囲内にいるのだ。


「くそっ、この船には何か武器は無いのか……!」


 ボクはソウイチロウさんに聞いてみた。


『ソウイチロウさん、何かバロールに対抗する方法はあるんですか?』

『そうだな、確かエネルギーの大半を一気に前方から解き放つビッグバンブラスターがあったはずだ』


 それを使えばバロールにダメージを与える事ができるのか。


『ソウイチロウさん、その武器の使い方ってわかりますか』

『口で説明するのは難しいな、時間も無い。ユカ、少し身体を借りるぞ』


 ボクはソウイチロウさんに任せ、グランナスカを操縦してもらった。


「凄い、これだけのポテンシャルなら確実にバロールに勝てる!」


 ソウイチロウさんは水晶の板を見ながら何かを感じたようだ。

 そして彼は指を動かし、水晶の板の何かを操作している。


 そして彼がグランナスカの操縦席を操作した後、黄金の巨大鳥はボク達を乗せたまま激しい動きを見せた。


 キュオオオオオォォォォンンッッ‼


 黄金の巨大鳥はその全身を光らせ、火の鳥のような姿になっている。


 その巨体目掛け、バロールは再び巨大な眼から破壊光線を放ってきた。

 いくらあの光線を受けてグランナスカが無事だとしても、中にいるボク達への衝撃波かなりのものだ。


 バロールの破壊光線がグランナスカの機体に直撃するっ!


 しかしソウイチロウさんは操縦桿を自在に動かし、その光線を瞬時にかわした。

 これはボクの腕では絶対に無理だ。


「よくもやってくれたな、このお礼はさせてもらうぞ」


 そう言ったソウイチロウさんは、グランナスカの発動した力を頭部の先端、くちばしのような部分に集めた。


「高出力エネルギーの塊を喰らえっ!」


 そしてソウイチロウさんが何かの引き金を引いた。


「喰らえ、ビッグバンブラスターッ!」


 グォオオオオオオオオオオンッ!


 グランナスカの頭部からバロールの破壊光線に匹敵するような巨大な光の矢が放たれた。

 凄まじい轟音と共に、中にいるボク達にも凄い衝撃が伝わってくる。


 巨大な光の矢は一瞬でバロールを捉え、その巨体を貫いた。


「やった!」

「何という威力じゃ……」

「これは(わらわ)の最強魔法に匹敵する力だねェ」


 激しい轟音と共に光の奔流がバロールを包む。

 あの一撃を喰らって無事なものがこの世に存在するのだろうか。

 それほどグランナスカのビッグバンブラスターの威力は絶大だった。


 バロールを包んでいた煙が消え、その巨体が再び姿を現す。

 その中から現れたバロールは無事だったようだ。

 流石は古代文明の兵器というべきか。


 だがその全身はところどころに損傷が見られた。

 オリハルコンで作られた古代の機械神ですら、グランナスカの最強兵器は貫いたのだ。


「よし、今ならアイツを倒せるっ!」


 ソウイチロウさんはそう言うとバロール目掛けグランナスカを急降下させた。

 その機体に残った光の力を全身に滾らせて体当たりしようというのか。


 急降下するグランナスカはバロールの巨体を確実に捉えていた。

 この一撃であの怪物が倒せるのだろうか。


 ボク達は衝撃に備えて身を構えながら上空からバロール目掛けて一気にグランナスカで体当たりをしようとした。


 絶対に、この一撃で決めてやる!

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