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468 四万対七千五百

◆◇◆


 ボク達は今荒野を歩いている。

 その数は七千五百。


 ボク、エリアさん、ホームさん、ルームさん、ゴーティ伯爵、カイリさん、マイルさん大魔女エントラ様、アンさん、リョウカイ様、リョウクウ様、ハンイバルさん達冒険野郎Aチーム。


 そして父さんに兄さんの国境警備隊二百人、フランベルジュ領の兵士千五百人、冒険者ギルド二百人、ミクニ武士団千九百人、空龍武士団二百人、レジデンス領騎士団二千五百人、ラガハース騎士団長の帝国騎士団千人。


 総勢七千五百人以上の大軍団だ。


 だが、ボク達の戦う魔族の軍勢は間違いなく万を超す大軍団だ。


 大魔女エントラ様やアンさん、ルームさんといった魔法使いは一人で数百以上の魔族の大軍を倒す事ができる。

 また、空龍武士団等の飛龍達は小型でもB級、中型以上はA級モンスターに匹敵する。


 つまり、戦力的には魔族の軍団と同等の強さはあると言えるのかもしれない。


 また、ボクやホームさんは、既にハンイバルさんや父さん、ゴーティ伯爵といったこの国でも一級の実力者が自分達以上だと言ってくれている。


 父さんやハンイバルさん達はA級モンスターと戦える実力、小型の魔族なら一人で数十体を倒せるくらいだ。

 その父さん達がボク達のことを一人でモンスター百体以上倒せると言っているのだ。


 そう考えると、今のボク達ならちょっとやそっとのモンスターくらいなら負ける気はしない。


 もちろん慢心するわけではない。

 下手すれば負けるかもしれないほどの激戦は必至だ。


 そして……作戦を立てたりするのはボク達には荷が重い。


 ソウイチロウさんなら的確に作戦を立てられるのかもしれないが、彼は今回ボクの中で出しゃばるつもりはないと本人が言っている。


『ユカ、こういう場合はお父さんやラガハース騎士団長、ゴーティ伯爵やリョウカイ様といった経験者に任せた方が良い。私が見ても彼らは無能な指揮官ではなく全員が優秀なリーダー気質の持ち主だ。』

『ソウイチロウさん、そういう点で言えばボクから見たあなたも十分実力者ですよ』

『いや、私はあくまでも計画を立てたり実行する程度のチーフだよ。最高責任者の器ではないからね』


 経験者で物事のチーフを任されるというだけでもボクにしたら凄いと思うが、ソウイチロウさんはあえて表に出ようとしなかった。


「ユカ、何をぼーっとしている?」

「あ、父さん。この戦いでどうやってから勝てるかなって思ってたんだ」

「今はそういうことを考える時ではないぞ、ユカ。今はぼく達ができることをするだけだからな」

「兄さん、そうだね。ボク頑張るよ」


 今ボクの傍に居るのは国境警備隊の隊長のウォール父さんと兄さんのピラーだ。

 ボク達はどんどん牙城に向けて進軍する。

 しかし魔族の牙城は遠くに見えるまま近づく気配は無い。

 

 ボク達のいる場所はそれほど魔族の本拠地から離れているのだろう。

 

……だが、歩く度におぞましい雄たけびが遠くから聞こえてくる。

 魔族、モンスターがどんどんこちらに近づいているのだ。

 雄たけびやモンスターの叫び声はどんどん大きくなっていく。


「全軍、行くぞ! 私に続けぇー!」

「ミクニの武士団よ、吾輩についてこい! この地を(あやかし)の墓場としてくれようぞ!」


 ゴーティ伯爵、リョウカイ様が大きな声を上げた。


「「「オオオオー‼‼」」」


 凄い、これがリーダーの気質というものなのだろう。

 七千五百の叫びは数万のモンスターに全く負けていない。


 日はすっかり昇っている。

 魔族は陽の光を苦手とするはずなので、コンディション的にはボク達に有利だ。


 だが数の上で言えば魔族の方がボク達全員を合わせたよりも数倍以上の数だ。


 その一部がボク達の前に姿を現した。

 その数はおよそ二千といったところだろうか。


 そして今……人間と魔族の命を賭けた激戦が始まった!

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