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328 邪神竜ザッハーク

「レベルが上がりました」


 謎の言葉が聞こえてきた。

 どうやらボクのレベルが上がったらしい。

 ボクのスキルで使ったmpが元に戻ったようだ。


 やはりモンスターを倒すと、レベルが上がって体力などが回復するのか。

 ボクが倒したモンスターはS級モンスターのマスターリッチだった。

 コイツを倒したことで、この洞窟にいたモンスターの気配が消えた。


 どうやらボクの倒したマスターリッチが、この古代の神殿のボスだったようだ。


「ユカ様、やりましたわ!」

「ほお、あのますたーりっちなる骸骨聖なる力に弱かった様じゃが、まさか温泉で倒すとはワシも想定外じゃったわ」


 みんながボクのことを褒めてくれた。

 これでボクもこのS級冒険者の人達と一緒に戦えるだけの強さになれたのかな。


 どうやら今のボクのレベルは30といったところらしい。

 この数日でボクは一気にレベルが上がった。

 レベルアップ痛がこの後襲ってくることを考えると、あまり喜んでもいられない。


「どうやらこの神殿の親玉を倒せたようじゃのう。じゃがまだビリビリと邪悪な気配を感じるわい」

「黒い……竜! ここにいる!」


 サラサさんが弓を構えた。

 どうやらサラサさんの集落を昔襲った黒い竜はここにいるらしい。


「「「グッグッグ……グワッハッハッハ……小さき者共よ、余の僕どもを倒して喜んでいるようだな!」」」

「アレは!!」

「ぬう、アレは……違う! へっくすではない!」


 黒い闇の中に五つの目が見えた。

 そして……闇の中からは巨大な翼を持つ真っ黒なドラゴンが姿を現した。

 なんとそのドラゴンは頭が三つ存在した。


「「「余は邪神竜ザッハーク。小さき者共よ、余の神殿に勝手に入り僕を倒すとは……」」」


 三つの頭が同時に話し出した。


「「「許さん、余の住処を踏み荒らし、眷属を殺すとは」」」

「ふざけるな! フワフワの民、お前たくさん殺した!!」

「「「家畜や獣が吠えるな。所詮貴様らは余のエサに過ぎぬ」」」


 コイツは邪悪な存在だ。

 ボク達はコイツを倒さないと帰れないんだ。


「「「愚かな、遥か昔にもキサマのような愚か者がおったわ。身の程もわきまえず、この余に挑んだ愚かな男がな!」」」

「何だと! それは……ボンバヘ様のことか!」

「「「グワッハッハッハ、あの負け犬、ボンバヘと言ったか……余に弓を引き目を一つ潰しよった愚か者。奴が余の目を一つ奪ったので報復として村を一つ焼き払ってやったわ!」」」


 どうやらボンバヘさんという人は、逃げたのではなくあの邪神竜ザッハークに戦いを挑んで負けたらしい。


「それ以上ボンバヘ様のことを汚すな! モッサールの誇りにかけて貴様を倒す!」


「「「ほう、キサマあの者の子孫か。あの負け犬、逃げのびて子を作ったというのだな」」」


 邪神竜ザッハークが三つの頭でフロアさんをあざ笑っていた。


「フロア、ボンバヘ様。やはり勇敢な男。あの邪神戦った」

「サラサ、俺は絶対にあの邪神竜を倒す。そしてボンバヘ様の仇を取ってやる!」

「むう、禍々しい気じゃのう。吸うに耐えれぬ酷さじゃわい」


 邪神竜ザッハークがアンさんを睨みつけた。


「「「キサマ、竜族だな。余の僕にならぬか」」」

「黙れクソたわけ。貴様ごとき、ワシと言葉を交わすことすら汚らわしいわ」

「「「同族のよしみで助けてやろうと思ったが、どうやら死にたいようだな」」」


 邪神竜ザッハークが激しい炎を吐いてきた。

 しかしアンさんはそれを片手で払い飛ばした。


「邪神竜と名乗る割には大したことないようじゃのう、この三つ首蜥蜴が」

「「「余をトカゲ呼ばわりするとは……キサマ、許さんぞ!!」」」


 邪神竜ザッハークが大きく咆え、空を飛んでボク達の眼前に降り立った。


「「「キサマら全て余の生贄にしてくれるわ!!」」」


 邪神竜ザッハークとボク達の戦いが始まった!!

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