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29 ボロボロの依頼者

第二章 スタートです!


第一章あらすじ


 元ゲームクリエイターである板上創一郎はユカ・カーサとして転生。

 彼は前世の知識と経験でハズレスキルである床貼りを自身の最強スキル、マップチェンジとして使いこなした。

 そして冒険者となったユカは、古代の遺跡で守護者である魔神を倒し、その奥で謎の少女エリアと出会う。

 彼女は一体何者なのだろうか?


 再び訪れた遺跡でユカは聖杯の力を手にし、究極の力を手に入れたが、薄闇色のローブの男によってその遺跡は跡形もなく崩壊してしまった。

「貴方の傷を治します」


 エリアは息も絶え絶えな兵士に軽く触れた。

 どんどん酷かった傷口が元の綺麗な肌に戻っていく。

 その様子を見た周りの人はエリアをレベルの高いヒーラーだと認識した。


「ユカも凄いがこっちのねーちゃんも凄いぞ、ハイレベルのヒーラーだ!」


 私はエリアの能力がレザレクションと知っているが、あえてギルドの人達にはヒーラーだと思わせる事にした。


「ハンイバルさん、この人はボク達が助けます!」


「それを聞いて安心した! ユカ、後は頼んだぞ!」

「よう、お前に頼まれて持ってきた魔神の手首だが、オレの連れ合いに頼んどいたから、街外れの閉まりかけの鍛冶屋に行ってみな! 最高の物があるぜ!」

「私達はまず食料を確保して国境線に向かいます。ユカ、貴方もご武運を!」

「空中の敵なら俺に任せな!一網打尽にしてやるぜ! ユカ、お前との冒険楽しかったぜッ!」

「ユカ、エリア、またねっ。シーユーアゲイン!!」


 そして、冒険野郎Aチームは、魔軍の大軍勢に抗う国境線の救援に向かった。


 残された冒険者達はあたふたしていた。


「おいおい、俺達どうすりゃいいんだよ?」

「下手に国境線向かっても足手まといだろ」

「まあこの町守るのが最優先だな」

「その為にはリーダーが必要だろッ!!」

「ハンイバルさんくらい強い冒険者でなきゃみんな付いてこないぞ」

「……いるじゃねーか! 最適な奴が!」


 全員が私を見ていた。


「「「「「ユカだ!!!」」」」」


 私は冒険者ギルドのみんなの推薦で、この町の冒険者のリーダーに祭り上げられてしまった。

 まあ、リーダーは元クリエイター時代に何度も経験しているので、人を統率したり纏めるのには抵抗はないからできない事はないが……下手にでしゃばるのも良くない。


「ボクでいいんですか?? 皆さんの方が経験者なのに」


「関係ねぇよ! オーガースレイヤーのユカ!」

「俺達のリーダー! ユカ!」

「頼んだぜ! ニューリーダー!!」


 卑屈ではないが下手に出た事で、みんなは謙虚な私を満場一致で新リーダーに任命したのだ。


「私達冒険者ギルドとしましては、ユカさんは現在Dクラスの冒険者でしたが、ハンイバルさんの推薦と、忘れられた遺跡の攻略者という称号と……古代の魔神を討った功績で……三階級アップのA級冒険者に任命します!!」


「魔神を討った!!??」

「オレ見たぜ、魔神の手首らしきものを昨晩コングさんが運んでたのを」

「その際にこれをやったのはユカだと言ってたんだよな!」


「下手すりゃユカってウォールさんと同じくらい強いんじゃないのか!?」


 噂が噂を呼び、私の評価はうなぎ上りである。

 しかしそれらの話が尾ひれのついたものではなく全部事実である

 それ故に、私は何とも言えないむず痒さを感じた。


 しかし、みんなが期待するので、リーダーとして冒険者ギルドをまとめる事になった。


「……みなさん、新しく冒険者ギルドのリーダーになったユカ・カーサです! 若輩者ですがよろしくお願いします!」


 私は未成年とは思えない毅然とした態度で、全員に挨拶をした。

 すると、辺りは割れるような拍手で包まれた。


 まあ、前世では“ドラゴンズスター”の新作が出る度に、制作披露パーティーで開発責任者挨拶をしていたので、私にとってこれはもう慣れた物なのである。


「ユカ……頑張ってね」


 リーダーになった私は冒険者達をまとめ、南東の魔軍の被害から逃げてくる人を助けられるように炊き出しやヒーラーの手配をした。

 周りの大人が手助けしてくれたので、特に問題もなく被災民は助かったのである。


 だが……そんなある日、満身創痍の男が町の反対側の門から入り、冒険者ギルドの受付に息も絶え絶えにやってきた。


「大丈夫ですか!? 魔軍が西からも来たんですか!」

「助けてくれ……私はヘク……タールりょう……からきた……あそこは……地獄……ヘクター……ルは……悪魔だ……」

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