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288 レッドオクトを追え!

 赤い怪物の正体は超巨大な大蛸『レッドオクト』だった。

 イオリ様はレッドオクトを、空中から海面に叩きつけた。


「バカみたいにデケえなー」


 カイリはレッドオクトを見上げながら感心していた。


「たかだか大蛸ごとき、ワシが噛み砕いてやるわ!」


 イオリ様が口を大きく開き、レッドオクトの触手を一気に何本か食いちぎった。

 それでもレッドオクトの触手は一瞬で再生していた。


「なんて再生力だ!」


 この怪物は足を何回斬ってもすぐに再生するようだ。

 コイツを倒すには頭を狙うしかない。


「みんな、足を狙ってもダメだ、頭を潰さないと!」


 みんなは私の指示で頭を狙おうとした。

 しかし、船の上からレッドオクトの頭を狙う事は出来ない。

 その為には船からレッドオクトの頭に飛び移らないといけないのだ。


「船の前の海を甲板の高さの地面にチェンジ!」


 これでどうにかレッドオクトに攻撃する事が出来る。

 シートとシーツ、カイリにマイルさんとフロアさんがレッドオクトの前に出来た道を渡り、頭に到着した。


「コレでも食らえ!」

「これもついでだよぉ!! 種の散弾銃(シードガトリング)

「ハーマンの仇だ!オレの槍を食らえー!!」


 みんなはレッドオクトの頭部目指して攻撃を仕掛けていた。

 レベル50前後の猛攻撃は、流石のレッドオクトもかなりダメージを受けているようだ。

 私とイオリ様は、みんなに触手の攻撃が当たらないように二人で防戦していた。


「ギャギョゲェエエエエ!!」


 レッドオクトが苦しげに大きくもがいた。

 そして傷口から体液を流しながらレッドオクトは海中に沈み、赤い霧は完全に晴れた。


「むう、大蛸は逃げたようじゃな」

「海の中に逃げられたら探しようがないな……」


 エリアに傷を治してもらった子鯨のハーマンが海に戻りたがっていた。


「船の周りの地面を元の海にチェンジ!」


 私達はハーマンを海に放ってやった。


「ピイキュイイイ!!」

「何だって?」


 フロアさんがハーマンの声を聞き取ったようだ。


「ぼくならあのタコの臭いを追いかけれる。だとさ」

「ハーマン! 無理すんなー!」

「ピイピキュウウウウイイイ」

「だいじょうぶ、ぼくがみんなを案内するよ……って言ってるぜ」


 カイリが少し困ったような顔をしていた。


「ここはあの坊にまかせた方が良さそうじゃな」


 龍から少女の姿に戻っていたイオリ様もハーマンに任せた方が良いと言っている。


「……わかった、ハーマン。無理はすんじゃねーぞー!」

「キュイイイイ!!」


 ハーマンはアトランティス号の前で西の海に泳ぎ出した。


「どうやらレッドオクトはあっちのほうにいるらしい」


 私達はレッドオクトを追うために海を全速力で航行した。

 そして、かなり進んだ先に赤い霧が出現した。


「ハーマン、もういい。そこにいてくれ」

「今引き上げるからねぇ。ちょっと待っててよぉ」


 マイルさんは植物の蔓を伸ばし、作った網でハーマンを引き上げた。


「どれ、船をひっくり返されんように、ワシがあの大蛸を海上に引きずりだしてやるわ!!」


 イオリ様が紫の龍神の姿になり、海に潜った。


「船の周りの海を陸地にチェンジ!!」


 これで下から穴を開けられたり転覆させられる可能性は無くなった。

 ここから第二戦の開始だ。


「グオオオオオオオオーン」


 イオリ様が海底に潜んでいたレッドオクトを引きずり出して陸地の上に叩きつけた。

 どうやらこの辺りには、サンゴ礁のような小さな無人島があったようだ。


「陸地があるなら戦える!」


 私達は甲板から降りて小さな無人島でレッドオクトと対峙した。

 触手が海から襲いかかってくる。


 その触手を噛み砕いたのはシートだった。


「みんな、あの頭を狙うんだ」


 今度は逃がさない。

 私はみんながレッドオクトの頭部を狙って攻撃している間に無人島の周りをマップチェンジで海を囲み込んだ。


「これでもう逃がさないぞ!」

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