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162 ヘクタール屋敷の爆破解体

第三章スタートです!

第三章は海とミクニの国が主な舞台になります


第二章 あらすじ


 ユカとエリアはレジデンス領の領主であるゴーティ伯爵の双子の子供、ホームとルームの二人から依頼され、盗賊退治を引き受けた。


 その中で出会った賞金稼ぎのマイル、動物使いのフロアと仲間になり、盗賊の巣窟では魔獣使いに操られた銀狼王ロボの形見である子供を引き取り、双子の狼にシートとシーツと名付けた。


 仲間の増えたユカ達は盗賊の裏で暗躍していたのがヘクタール男爵だと確信し、ヘクタール領に踏み込む。

 そして彼の手下を次々と撃破し、最後はヘクタールもろともボーンゴーレムを倒した。


 しかしそんなユカ達を興味深そうに見ている謎の魔女のことには、今の段階では誰一人気が付いていなかった。

 私達は収穫祭の準備をしつつ、ヘクタール領の立て直しをしていた。

 その中で今やっているのはヘクタールの屋敷を解体する作業だ。

 ここはあまりにも呪われたような事が多すぎて一度更地にした方が良いレベルだ。


「ルーム、思いっきりやっちゃっていいよ!」


 ヘクタールの屋敷の中は既にもぬけの殻である。

 中にあった金目の物、領民を騙した証文や奴隷売買の証拠書類といった物は全て取り出し、的確に処分済である。


「ユカ様……本気で行きますわよ! イラプシオォォォォオン……コルムゥゥゥゥナァ!!」


 ドゴオオオオオオオォォォン!!


 火山の噴火にも等しい火炎の柱がヘクタールの屋敷を包み込んだ。

 そしてヘクタールの館は跡形もなく消し飛んだ。

 ルームの魔法は既に、一人前どころか賢者を名乗れるレベルまでアップしていた。

 そのルームが凄いと言っていたくらいなので、流星の魔女と呼ばれる人物がどれ程凄い魔力なのかといったところである。

 吹き飛んだ館の土地には下に続く階段があった。


「ユカ、下に行きます」

「わかったよ、エリア」


 私とエリアはヘクタールの館の地下にあった人質が閉じ込められていた地下道に入った。

 大半の死体はエリアのレザレクションで浄化されたのだが、この地下にはまだ浄化されずに残っている者がいるようなのだ。

 私達はそんな骸骨や死体を見つけ、エリアのレザレクションで浄化していった。

 私がついてきたのは用心棒役もだが、手を繋ぐ事でエリアの魔力を高めてあげる為である。


「ユカ、ありがとう」

「エリア、もう大丈夫かな?」

「ええ、さっきのが最後だったようです」


 私達は一日かけて地下道の救われなかった魂を全て浄化した。

 これでようやくこの場所から出る事が出来る。

 そして私達は地下洞窟を出て入口を閉じた。


「この場所にある土地を真っ新な何もない地面にチェンジ!!」


 私のマップチェンジスキルでヘクタールの館の有った場所は何もない平地になった。

 地下の忌まわしい物を全て浄化した事により、ここは本当の意味で真っ新な土地になったのである。


「ユカ様、ここに新しい城を建てるんですね」

「ホーム……そうだね、急いで作る必要は無いけどね」

「そうですね、当分は広さ的にはあの宿舎の無駄に豪華な部屋で十分ですし」


 ここに新たに建つのはフランベルジュ領に相応しい領主の城になるのだ。

 だが、その為に領民達に負担を強いるのは愚の骨頂。

 それなのでホームは急いで作る必要は無いと言ったのである。

 城を建てる為にかかる金がどれくらいか、それを考えると税収が上がるまで待って数年かけてじっくり建てた方が良いのだろう。


「領主様、俺ら頑張って立派な城を建てますぜ!」

「ありがとう、でも無理はしないで下さい。それと、僕はあくまでも代行ですよ」

「何と立派な……ヘクタールとは雲泥の差だ」


 ホームは領主代行として立派に仕事をこなしている。

 領民達もホームの為なら喜んで働くと言っているのだ。


「それよりも、城なんてすぐにできる物じゃないので収穫祭の準備をしましょう」

「そうだね、マイルさんとフロアさんも手伝ってくれているはずだよ」


 今、マイルさんは収穫祭に必要な費用や物資を計算して調達してくれている。

 そしてフロアさんは動物達を使って、人が持つには重いような物を運んでくれているのだ。

 みんなが力を合わせて収穫祭の準備をしていた。


「救世主様、私達も来ました」

「おにーちゃん、おねーちゃん、これもってきたよー」


 リットル村から村長の奥さんと息子さんが来てくれた。

 彼女達は村で使った芋煮会用の大鍋を用意してくれたのだ。


「あれから村は救世主様が立ち寄った村として観光客が訪れるようになりました、ありがとうございます」

「これお土産だよー」


 村長の息子さんが私に手渡してくれたのは木の形に顔のついた饅頭だった。

 これはカンポの木が元になっているのか……。

 正直持ってきてもらって悪いが、私はこの形をあまり食べたいと思えなかった。

見てくれてありがとうございます。

新作の悪役令嬢の話を始めました。


『運命のゆりかご・生き別れの双子令嬢は猫に導かれ互いの人生をやり直す』

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n8398hi/


こちらもどうぞよろしくお願い致します。

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