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徒然枕物語 伍  作者: 緋和皐月
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黄金



 きらきらと

 それは 光を受けて煌めく


 きらきらと

 光を浴びた黄金を 自慢するかのように

 私には無い煌めきを

 羨ましいかと問うように 艶然と


 きらきらと

 澄んだその金色は

 魅入られるほど 美しい

 銀の小さな匙で掬って 私は魅入る

 この世の何にも負けぬほどの 圧倒的な存在感

 それは 王の威厳のように


 きらきらと

 ただ黙りきり 静かに笑む

 その佇まいを前にして 私は息を飲むしか出来ない

 神々しさに うっとりとして 惹かれてしまうその他に 出来ることなどあるものか

 他の万物を前にして こんなに惹かれるものは無い


 きらきらと

 煌めく黄金 銀の匙

 美しい そのふたつ 色の対比が素晴らしい

 口に運ぶと歯に当たり かつん と固い音を立てる

 とろり と柔らかな甘味が 私を包む

 甘ったるいほど 艶めく黄金

 私の舌で蕩けて消えた



 美味しい蜂蜜 自然の黄金

 大変 ご馳走様でした



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