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 現世での鷹士はセキュリテイ業務を担っていたので、ホーク星でも役立っていた。

艦隊に対してあらゆる攻撃を受けようとも大破せず、中心的役割をなす機能は守られるようにしていた。

ナノテクノロジーも発達している科学技術を持って取り組む技術者の中には、アンドロイドも居る。

一見は普通の人体に見えるが中身は違う。人工知能であるが感情も持ち合わせているのであった。


そのアンドロイドは戦闘用も製造されており、地域の鎮圧用にも駆り出されている。

星一つを統一はしていても、未だに反抗勢力は居るが微々たる犯行である。

元、国であった場は地区表記になっているが、収めているトップは然程変わっていない。

その地区ごとに税収という名目で徴収はしているが、金品に限ってはいないのだ。


ホーク陣営がある地区は特区となっているが、中身は平民も普通に暮らしている。

他の地区でもホークの隊が居る場は特区となっており、出入りには許可審査が含まれ、現世の地球の出入国のパスポートのようなものも必要だが、持ち物ではなく人体に直接、必ず専用の刻印を押される。専用端末でないと刻印は現れないので見た目は変わらないが、位置情報は常に取られているのだ。出国の際は消印を掛けられ元の状態に戻る。


特区の住民は専用の刻印があり、その刻印がないと通れない場もあり、別の地区からの観光者等も同類だ。よって刻印無き場合、住民・旅行者の分け隔てなく拘束され、連行後尋問と所属地区の確認、滞在理由や失効理由などが問い出される時がある。その他の地区でも同様の執行官が居る。


並びに武器携帯は認可を得た者にしか与えておらず、一般民は当然であるが元王族であろうと待遇は変わらない。不法所持者には厳しい罰則も設けられている。


その他は男女平等で種族に関係なく、自由を得られるのが特区である。

他の地区ではまだ、女性を見下す傾向が残る場もあるが、その行いをした場合は地区からの追放と同時に女性優位な地区に強制送還される場合もある。この女性優位と言っても能力が優っているだけのことで男が敵わない訳ではなく、男が上位になってる職場もあるのだ。

この銀河でも子を授かり産み出すのは男には決して出来ないので、命を産み出す女性は大事にされている。


だが、その女性の中でも戦闘能力に長けたソフィのような者も沢山居るのだ。

下手にチョッカイを出して逆にやれらる男も少なくはない。

それを逆手に取り、訴えようとしても無駄である。

どちらが先に手を出そうが、原因を作ったほうが負けなのだ。

過剰防衛に値するのは相手が明らかに意識不明か死亡であるが、原因によって罪は軽くなる。

破損罪もあって物品に限らず建造物であっても破壊した者が償い支払うのは当然として、相手が居た場合は原因を作ったほうが約80%の修繕義務が課せられる。

関係のない者が巻き込まれ、怪我をしても治療代は原因者持ちであるが、偽りの申告をしていた場合には罪に問われる。


厳しい面もあるが普通に暮らす分には良き生活に恵まれている。

物価も地区によって違いはあれど、統一された電子貨幣もある。

未だに金で買えないものはないと自負する輩もいるようだが、本人の同意なき場合の罪は重い。

資産全て没収にて被害者側に譲渡もあり得る立場逆転劇にもなり得るのだ。


中には武闘派集団もいるが決して特区や、執行官には押し入ってこない。

やられるのがオチと解っているので深追いもしない。


徐々にではあるが皇帝の姿も浸透してきている。

知らずにイチャモンやチョッカイを出そうものなら、知っている者など周りから止められる。

それでも歯向かい攻撃に転じてしまう者に、皆は祈りを捧げるだけである。

桁違いもいい強さを誇る皇帝に指一本すら触れられず一瞬で玉砕されていく輩。

執行官が居ても『ぐはっ、またか。アホにも程がある』と思いながら連行していくのであった。

皇帝の姿や顔を知っている者は皆、挨拶時に片膝を着くのは変わっていないが、年齢に関わらずその後は敬語であってもぶっちゃけ話も披露するほど仲良く、ジョークにも対応する皇帝は珍しいのだ。


本心はユニークでジョーク好きの猫好きな鷹士。

現世ではそれらを抑えて無難な生き方をしてきた平凡なリーマン。

ドジもするが、それはホークとしてもあるようだ。

さすがに指差して笑う恐れ知らずは居ないが、笑いを堪える者は居る。

「あっ、見た?」と微笑みながら言う皇帝ホークこと鷹士に対して正直に「はい」と答えるが表情は引き攣っている。それは食事場でのことで、砂糖と塩を間違えて注ぎ、飲んでしまったコーヒーを吹き出した後のことである。

他にもちょっとした失敗もあるが、戦闘時に大火力の砲撃砲を打っ放し、敵を一掃してしまった時に「あっ・・・ゴメン。君たちのやることなくなっちゃった。調整間違えたかも?」と、アッケラカンと言う始末。

試作砲だったのでレベル調整が上手くいってなかったようだが、どうせならと最大火力を試してみようと思ったらしい。

着いて来た部隊は上官である鷹士の手を煩わせまいと前進あるのみで突進しようとしていたが、目の前で敵がいなくなったのだから、このやる気をどこに向けたら良いのか錯綜してしまっていた。


そんなお茶目な一面も持っていたこの時、鷹士はまだ少佐であったが最前線に駆り出されるとあって試作砲を持たされていたのであった。ソフィも居てこの時、大尉であったが、止める間もなく打っ放した鷹士と敵軍を見て呆気に取られつつ笑顔でいたのである。


そして皇帝である鷹士、ホークが星に帰ってくると真っ先に心配してた風の表情で駆け寄る者がいた。地上部隊を任せているジャーマン大将の部下のようである。

礼儀である挨拶をしながら報告をしていくその者。

「お帰りなさいませ皇帝陛下。いきなり自ら出陣なさるとは大ゴトではと思いましたが、その・・」

「あ~ただいま。まぁ~前置きはいいから何かあったの?」と、話が長そうなのでブッツリ切らせて本題を話させていく。


話しを聞くと、どうやら他の惑星の代表がジャーマン大将と意気投合したらしいのは良いのだが、気に入った美人将校を引き抜く代わりに戦艦を1隻譲渡しそうだという。

それを聴いた鷹士は思わず「はぁ~あ?なんだそりゃ~。対価でもないじゃんか、損するのはこっちで向こうと、そのエロジジイがイイ思いするだけじゃないか」と、怒りを少々込めた言い方になってしまい、その場に居た者達は全身を強ばらせていく。

言ったあとに気付いた鷹士は落ち着きを取り戻して対策を言う。

「まぁ、なんだ。その代表はどこの惑星の者?第2は・・違うな。第3か?あのバークレーか?あれもエロジジイと同じ感性持っていやがったのか。あそこは確か・・・」

そこへソフィとオリガーが意見具申をし、友好的なのは原料精製と船体強化を担うのが主体であるが商業中心の惑星と話す。


商業中心だからといって女性将校と戦艦一隻を交換なんぞ言語道断。

しかもその女性将校がアンドロイドかも知れないのだ。

あのエロジジイはその商業中心である惑星の中にある、所謂キャバレーに興味が注がれたようで無料入場で優遇されVIP待遇も付けられているようだが、まだ現地には行ってない。

早速、対応策で取ったのは打って付けの者がすぐ傍にいた。

「ソフィ。聴いたろ?行ってもらっていいか?ある程度は・・・許す」

すると、ソフィは「はい、了解致しました」と言いすぐにジャーマン大将の下へ、その部下と共に向かった。


ある程度、この言葉にどちらの意味を持つかはソフィのみが知っていた。

通常は、しでかした事に対しての許すを意味するが、この時は体罰的なことをある程度許すという意味であった。ドSの血が騒ぐか、抑制で言葉だけになるかは終わってみないと解らない。


それぞれの惑星の周りにはコロニーもあって船体の建造や修理も補う。

殆どが自動で繰り広げられているが、制御等は人がやっている。

科学技術が発達していても完全に自動化はせず、人が働けるようにしてあるのだ。


帰って来て早々に問題を報告される鷹士は憂鬱にもなり兼ねんが、そこは切り替えも早く新たな技術開発にも目を向ける。

ウイルスによる攻撃や細菌兵器に対する防御にも重きを置き、技術部に意見を言っているようだ。

その技術は全艦隊に装備はされているものの、当銀河内に限っていた。

未知のウイルスや細菌にも対処出来るよう、応用医学部とも連携を取らせていく。


一隻に必ず5人は乗船する医療専門士。

その他も専門職は必ず乗船するよう義務付けられている。

滅多に大怪我はないがナノテクノロジーのナノロボットが体内にいる限り、治癒も早い。

手術によって半アンドロイド化した者も居るが生活にも戦闘時も違和感はなく動ける。

腹部損傷者は食事内容が少々変わってしまうが、細胞複製が済むまでの間だ。

この細胞複製と機械化は本人の意思で選べるが、治癒や完全体になるまでの時間が掛かるのは細胞複製の方である。そして、どちらであっても年に1回は検査を受けなければならない。


普通なら皇帝ともあろうものは屋敷か城などに居るものだが、行動的な皇帝の鷹士は自分で動くことが多い。決して貧弱でも軟弱でもなく、数々の戦闘を潜り抜けてきた生粋の戦士であるが為に然程の心配はされない。それに、銀河間を行き来していた時に強化されてる面もあり、桁違いの桁も部下達とは3つ以上の差があるようだ。


自室である部屋は無駄に広い。

全てが揃えられており、メイドや執事も常駐しているが別の隣の部屋で、呼ばないと来ないようにしてある。ひとりの時間も大切にしているが、広過ぎる部屋で居るのは決まった場所が多い。

しかし、抜け道的な通路も設けてあるが避難時用である。鷹士に避難なんて有り得ないが、別の意味の避難で使用する時がある。それはお忍びで街に繰り出す際に利用するのだ。


ソフィの対処も気になるが、残して来たマリー少佐の方も気になる鷹士。

忘れそうになっている現世での部下である中村や鈴木、田村のことも気に掛けていた。


暫くしてそのマリー少佐率いる艦隊から報告が入り、現世にて最新鋭の航空宇宙機が発進し探索に出た模様と。地球の周りを探索するようで、マリー少佐の艦隊は見つかっていない様子。

只でさえ巨大戦艦なのでステルスモードでなければ、即見つかる大きさだ。

マリー少佐の艦でさえ全長1500mはあり、次に大きいのはアイン中佐の艦で全長2000m、その次にガーネル大佐の艦の2500m。そしてホーク艦が全長5000mにも及び、全艦が米粒のような形状していて、ここが砲台とか見ただけでは一切解らないのである。

搭載武器も大型火器な主砲が前後左右上下に5つずつ備わり、連射砲や誘導ミサイル、超電磁砲も複数備わり地球のとは比べ物にならない威力を誇り、360度展開可能。小型無人偵察機でさえ全長50mはあり、連射砲を備えてもいる。


超大型艦なだけあって艦内には自動で酸素等の生産、植物の育成も行われており貯蔵庫もバカデカく地球上でいう倉庫が丸ごと入ってるようなもので、艦内だけで数年は衣食住が保たれるようになっている。燃料に値する特殊な鉱石は掌サイズでほぼ永遠に稼働。素手では触れないが艦の中心部エンジンルームと予備用の駆動部にひとつ備わる。エンジンと言っても車のエンジンのようでもなく光の塊が大きくなったり小さくなったりするだけでパワーを産む。最大パワー時はワープ航法で1光年を1~2秒に短縮してしまうほど。但し、最大パワー時は船体にも負荷が掛かる為、非常時である退避の時しか使えなくしてるようだ。


そんな大型戦艦が地球の近くにて待機しているのである。

2日目となって漸く宇宙に目を向けた地球側。

まだ、某国がひた隠しにしていた最新鋭航空宇宙機の披露となったが、性能面では小型無人偵察機の比でもなく回避能力も大きいので、射的の的になりやすい。


通信で本部と連絡し合うマリー少佐の艦に、本部からの通達が届く。

これも鷹士の案で、ホーク星では廃れ過ぎて誰も使わない光の点滅による信号を送るよう命令が下る。一種のモールス信号であった。

問題は、内容がないまま適当に送ることであるが、逆にそのほうが地球側は考えるはずという結論に至っていた。


果たしてその結果はどうなることか。

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