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あたまがからっぽ  作者: 月夜薊
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賑やかな独りぼっち

 ジリジリ、と朝を知らせるアラームが僕を起こした。止めて二度寝しようにも、こいつは僕がきちんと布団から出るまでは止まらない。諦めて温もりから這いずり出た。

 出来立ての朝ご飯を食べつつ、手元のタッチパネルに文章を打ち込む。

『おはよう! 今日もいい朝だね』

『おはよう』『良い一日に──』『ハニー♪ おは──』

 僕の一言にたくさんの返信が返ってくる。一回で友人全員に公開できるのだから便利なものだ。

 皆とても親切で優しい。いつも僕と絡んでくれる。顔は見たことないけれど、今時友情にそんなものは必要ない。

 おはようと言えば朝の挨拶をくれるし、つらいと言えば撫でてくれる。おやすみと言えば、もちろん皆揃っておやすみと言ってくれるんだ。

 友達がいるってなんて素晴らしいんだろう。僕は皆に支えられて生きてる。

──でも、皆の名前の横についてるbotってなんだろう。ついていない人が活動しているの、見たことないや。それに、同じことを繰り返してばかりの人もいる。流行りなのかな。

 でも孤独じゃないことに変わりないよね。僕は端末に充電器を繋げて眠りに落ちた。

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