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04

僕らの住んでいる家は、街から少し離れた小高い丘の上にある。以前は有名な貴族が住んでいたらしい。今は、王族の命を救ったときに所有権を譲り受けて僕が家主になっている。分不相応な気もするが、住むところは必要だ。大きすぎて部屋数も多く手に余ることもあるが、執事がいてくれるので何とかなっている。

ここに僕と、ソフィアとジュリーの三人。それと執事で住み始めてどれくらいだろか。旅立っていった仲間も長いようで、あっというまだった。


家に戻って、みんなに依頼を説明した。

「まあ珍しくもない怪物退治だ。隣町の近くの森に魔物が居座ってるらしい」


「アイン様なら楽勝ですよ」ソフィアもやる気十分だ。長い髪を束ねて、早速出発の準備をし始めた。


「あたしとアインのコンビなら敵なしだって」ジュリーは大剣を振り回しながら、居ても立っても居られないようだ。短い髪を書き上げて、ぎらぎらと目を輝かせている。


「ひどいですよジュリーさん。二人っきりみたいなこといって」


「冗談だって、怒るなよソフィア」ジュリーが笑いながらなだめている。


少し前までは、これほど仲良くはなかった。理由はよくわからないけど、ギスギスしていたソフィアとジュリーも今となっては、息の合ったところが見える。


「それじゃあ行こうか」


屋敷を出ようとすると、執事が訊いてきた。「アイン様夕食までにはお戻りになりますかな」


「楽勝だよ。お茶の時間には片付いてるさ」

“昔”はこうは行かなかった。今は、すべてが僕の思い通りに進んでいるような気がする。意気揚々と、三人で魔物退治へと向かう。




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