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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

代行クリーニング

作者: anan

どうもananです!

魔法ファンタジーってことで書いていこうかと思います。


誰かがやらねば誰も救われない。


机から滴る血液。まだ温かい。

立ち込める火薬と魔術薬の匂い。蹴った薬莢の転がる音。


しゃがんで瓶を拾う。口が焦げている。床には泡立ったような黒いシミ。刃が暖かいナイフ。


この部屋で拷問を行ったのだろう。




捨て置かれた遺体の片腕は原型を語らぬ肉塊と化していた。想像がつかないほどの暴行を受けたのだろう。

ドロリと溶けだした目玉。大きく裂けた耳。欠けた歯。床の血溜りにどっぷりと浸かった毛髪。

人狼か。最近では珍しくはないが、蔑視の目は少なくない。収入に差をつけられることや家を貸出してもらえないことから、闇市の商人などには人狼が多い。


大きなものから片付ける。身体、家具、凶器。そう言って、瓶を机に置く。腹部のポケットから赤い石を取り出し床に落とした。弾けた石は絵の具のような赤い尾をたなびかせて肉片や血のついた家具、凶器を吸い取る。


部屋に残ったのは大量の血液とシミ。

袖をまくると前腕に貼られたステッカーが顔をのぞかせる。

掌を血溜りに浸けると血液は渦を巻いてステッカーに吸い込まれていく。ステッカーは下から徐々に赤くなり、8割ほど染まったところで止まった。まるで何事も起こってないかのような部屋を見渡し、呟いた。


帰るか。





魔法都市グロウシティ。

大陸の中でも特に魔法文化の栄える人口100万の都市。

周辺の街から資源や人材を獲得し、魔法道具を作り売ることで一大都市を作り上げた。


そして今日、大手魔法道具制作会社の秘書が惨殺された。



依頼は「片付け」。それ以上のことはクライアントは望んでいない。


私達は代行クリーニング。煌びやかな魔法文明のケツを拭く者。


どーうでしょうか。

イラストもあるのでぜひTwitterを…

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