再開
今回の「櫻舞う日」はあまり自信が無いので優しい目で見ていただけると有難いです。
第3章 〜再開〜
あの人に助けられてから、大分時間が経った。
私はまだあの人に会えていない。
そして、あれやこれやと考えているうちに、夏休みが近くなった。
「みはるん、もうそろそろ夏休みだね」
「うん、そうだね」
「どしたの?元気が無いみたいだけど」
「ん?いや、何でも無いよ」
「そう、私に出来る事があれば何でも言ってね」
「うん、ありがとう麻耶。何かあったら、相談するわね」
(この前助けてもらったお礼を言えなくて暗くなってるなんて言えない)
「そうだ!みはるん、今週から夏休みでしょ」
「うん」
「土曜日に気分転換がてら、カラオケ行こうよ!」
「カラオケ?別に良いけど」
「よし、決定。いつもの所に10時ね」
「うん、分かった。遅れないでよ?」
「分かってますよ」
土曜日
そして、土曜日がやって来た。
(まさかとは思ったけど、約束を取り付けた麻耶が、約束を破るとは・・・)
「まったく、麻耶ったら遅いわね」
「可愛い子みーつけた」
「本当だ。君、可愛いね。」
「高校生かな?」
(またか・・・)
「あの、すみません私・・・」
「そこまで可愛くなくね?」
(はー!?なんだコイツ!?)
「いや、可愛いって。よく見てみろよ。」
「可愛いくないっての」
(ん?この人どっかで・・・ってこの前助けてくれた人だ!)
と、そこへ麻耶が来た。
「みはるん、ごめーん遅れたー」
「あれ?麻耶じゃん。お久ー」
「ん?た、太一!?」
「え?麻耶この人と知り合いなの?」
「う、うん。取り敢えず、みはるん早く行こ」
「え?あ、うん」
太一という人と別れて10分後〜
「どうしたの麻耶?」
「どうしたのってアンタ太一の事知らないの!?」
「え、うん。何かしたの?」
「何かしたも何も、中学の時にめちゃくちゃ問題起こしてたヤツだよ!?」
「え!?そうなの!?」
「まさかアンタ、アイツに惚れたりしてないよね」
「ないない!そんな訳無いでしょ」
「そっか、それなら良かった」
(まぁ、中学の男子とは少し違う気がしたけど)
「さっ、早くカラオケ行こっ」
「うん」
その日のカラオケはとても楽しかったと思う。
だけど、あの人の事が少し気になってしまい集中する事が出来なかった。
そして私は思い出した。
(あ!また、お礼を言えなかった・・・)
どうでしたでしょうか?
楽しんで頂けたでしょうか?
読んだ方は、出来れば感想やアドバイスなどありましたらコメントお願い致します。
読んで下さりありがとうございます。