出会い
前回のお話は短かったですが、今回は少し長めです。
第2章 〜出会い〜
学校が始まってから一週間、私は順調に友達も作り楽し学校生活を送っている。
中学の時はメガネをしていて、地味子だった私は高校からコンタクトにした。
自分でも言うのは何だが、メガネを外した私は、結構可愛いと思う。
メガネをしていた頃は可愛いなどと言われたことは無いが、メガネを外してから男子の視線がイヤらしく感じる。
「おい、あの子可愛くないか?」
「あぁ、結構可愛いな」
「俺、結構タイプかも」
「俺もだわ」
「告白しようかな」
「ワンチャンあるかもな」
と、このように表面だけ見て判断されることが多い。
今日は金曜日、授業やら何やらやってるうちに放課後になった。
「美春、最近可愛いって言われること多いね」
「もー、やめてよ真耶。私が可愛いって言われるの嫌いな事知ってるでしょ」
「でも、可愛いって言われて嬉しくないの?」
「確かに嬉しいけど、私は表面だけじゃ無くて、中身も見て欲しいのよ」
「理想が高いです事」
「高くて何が悪いのよ」
「いいえー、別にー」
こんな会話をしながら、夢に近づくこと無く今日の学校が終わってしまった。
土曜日、今日は真耶と買い物をする約束をした。
(全くもー、真耶遅いなー)
と、そんな事を思っていると。
「お、可愛い子発見」
「本当だ可愛いな」
(また、見た目で寄ってくる男か)
「君、可愛いね」
「高校生でしょ、俺達と一緒に遊ぼうぜ」
「あの、私これから友達と約束があるんです」
「いいよ、いいよ」
「友達と遊ぶより俺達と遊んだ方がゼッテー楽しーって」
(あー、もうめんどくさいなー)
「いや、でも」
「ごめん、待ったー?」
(誰?コイツらの仲間!?)
「んだよ、誰だお前?」
「俺?俺はこいつの連れだから」
「チッ、んだよ彼氏持ちかよ」
(あれ?助かったの?お礼言わないと)
「あの、」
「それじゃ、俺行くから」
(お礼、言いそびれちゃった)
それから2分後、
「美春ー、ごめん待った?」
「え?あ、待ってないよ」
「よかった、それじゃ行こっか」
(次にあった時は、お礼を言わないと)
その日の買い物は、集中出来なかった。
それから、長いことあの人に会うことは無かった・・・
読んで下さりありがとうございました。
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