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 目が覚めた時、窓から差し込む光から黄昏時、夕方だとわかった。どのくらい気を失っていたのかわからなかった。

 時計…そういえば時間はどうやってわかるのだろう…あ、視界の端に表示されてる。それにしても汗をおもいっきりかいて、気持ち悪い…

 この服ってどうやって脱ぐのだろう、シャワーでも浴びてスッキリしたい。


 そう思った瞬間だった、肌に一番近い黒のインナーが私の全身を包み込んだ。私は声を上げる暇さえなく、一瞬の出来事に呆気を取られた。包み込まれた瞬間、元の黒いインナーに戻った。

 何が起きたのかわからなかったが、さっきまでの汗の気持ち悪さは全く無くなってきた。こ、これは!!!便利だ!!!寝てる状態で身体が綺麗になるとか、最高だ!!!

 もぞもぞとベッドから起き上がり、頭痛が収まってるのがわかった。頭を掻きながら、ふと…髪も自動で結ってくれるんじゃないかなって思った。

 わかっていた…なんとなくわかっていた。首の後ろから黒のインナーが後頭部をつたって頭部を囲おうとしてる。自分の手が頭をかいてるから髪の毛を結おうとしてない状態で待機してる。どんだけこの装備は便利なんだろう…と思いながら頭をかいていた手を下ろした。


 シュシュッとという音がしながら、髪の毛が結われていき、綺麗に整っていき後頭部に近い頭部の上部に2つ結ばれていく。ツインテールに近いが、横に広がるのではなく後ろに向かって奇妙な感じに髪が出ていた。髪留めではなく猫耳のような形をしたものが髪をまとめている。結い終わるのがわかるとそれを手で触ってみて、確かめた。

 第三者視点から髪が結われてる様子を見ていて、中々かわいく出来たかなと思った。そしてこの耳、どうやら拡張アプションだったらしく視界に新しくステータスが表示される。

 段々、この服の機能に慣れてきて実はもっとすごい機能とかあるんじゃないのかなと思ったりしてきた。


 ベッドで寝て、体調がよくなったのかわからないけれど調子がよくなったからか、いろいろ出来るんじゃないかという気持ちになっていた。人間弱まってると行動が億劫になる、ちょっと休憩すれば前向きに動けるものだなと感じた。


 そして、ふと、新しい画面が表示されたのが気になり、意識をそこに集中すると…

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