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6-

 私は咲真さきま 眠兎みんと。気が付いたら盗賊に襲われていて、記憶障害でどうしてここにいるのかもわからない。手がかりは自分が身につけている謎な服のみ、あと第三者視点で視覚が拡張されて見えていること。とりあえず、自分のことくらいはわかっていかないといけないと感じてる。自分を見下ろしたり後ろから見たり、正面から見れたりするので不思議な感覚だが、それが何か当たり前のように感じた。


 自分の名前まで記憶が亡くなっているわけではなく、モヤがかかってる部分があった。その他の感覚的な事もなにか今まで当たり前の感覚がしたので違和感はとくにしなかった。


「私は咲真 眠兎…よくわからないけれど、多分飛ばされたのだと思う。夢の中で狼に出会ってチュートリアルとかなんとか言ってたくらいしか思い出せない」


 自分自身を確認するように、第三者視点から自分を見る。


 黒髪だが若干の赤みがかかっている。髪は腰まであるくらい長い。

奇妙な服を着ているものの、この服がただの服ではなく特殊な鎧だという事は感じる。そして自分自身を中心に球体上の膜があるのを視認でき、かつリング上のものが2つ見え、恵那と乃陰の名前が表示された。二人がさっき名乗ってから表示されるようになった。


 そして、意識が鮮明になっていくにつれてさっきまで見えなかったものが見えてくるようになった。


乃陰「おい、大丈夫か?ぼーっとして…ってチュートリアル?」

恵那「また体調が回復しなてないとかか?」


 名前も表示された事や第三者視点でウィンドウが表示されそこに文字化されていることを確認した。


眠兎「あ、ごめん…なんか変なものが見えて…なんか私の周りにこう膜のようなものが見えてたりして」


乃陰「膜?…もしかしてそれは黄金の民に遺産か?!」

 身を乗り出してきたので、私はビクっと反応すると片手を上げすまないという意思を表明した。


恵那「そういった表示が鮮明に出るということは、黄金の民であるのは明確だね。民じゃないものが遺産を装備した場合、そういったものは見えない仕組みになってる」


乃陰「そうなってくる咲真さんは、黄金の民か」


 黄金の民…私は彼らと同じ出身だった、が思い出せなかったが…この服は私の意識と何らかと直結して、表示されるのはわかった。


眠兎「あの…黄金の民っていうのは・・・?」

 

 私はその単語を聞いてもよくわからなかった。彼らは親切に説明してくれた。

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